だんだんと放射性ヨウ素よりも放射性セシウム(及び放射性ストロンチウム)に問題が移りつつあるが、水道水中の放射性ヨウ素を浄水器で取り除けるかについて放射線医療総合研究所で実験をしたそうだ。
つかった方法・ものは以下の通り
1.煮沸
2.炭
3.活性炭
4.中空糸膜フィルター
5.RO水(逆浸透膜)
結果は、5.の逆浸透膜をつかったもの以外は取り除けないことが分かったとのこと。
ちなみに一般の浄水器は3.と4.の組み合わせが多い。
逆浸透膜の説明は省くので
こちらを。使用したものはミリポワ社の純水製造装置。研究室でつかう10万円を超える、非常に高価な機材だ。私の大学の研究室で使っていたなあ。みな〔ミリポワ〕と呼んでいた。
それにしても定量しているなら逆浸透膜以外の結果についてもデータを出せばよいのに。
水道水中のヨウ素-131の除去について
平成23年4月6日(水)
平成23年4月8日(金)18時修正
東京電力(株)福島第一原子力発電所における原子力災害に起因し、各地の水道水中から放射性ヨウ素(I-131)が検出されています。そのレベルは、現在までのところ、健康に影響が及ぶレベルではありませんが、その除去方法および除去効果をめぐっては、さまざまな情報が流れています。その情報の中には、必ずしも科学的な検証に基づかないものも見受けられますので、(独)放射線医学総合研究所では、3月24日~3月27日にかけて取水した千葉市内の水道水を使って、煮沸、炭、活性炭、中空糸膜フィルター、RO水(逆浸透膜)(注1)などの放射性ヨウ素の除去効果について、実際に実験を行いました。その結果、RO水(逆浸透膜)以外では、ほとんど、あるいは限定的な除去効果(注2)しか期待できないことが分かりました。
なお、4月6日には、千葉市内の水道水中のI-131濃度が低いために、このような分析・評価は困難になっています。
(注1)RO水の試験方法
2011年3月末、千葉市の水道水を採取
機種名:ミリポア社製 Elix UV 5
上記純水製造装置により作成した純水(RO水)を採取。水道水とRO水の放射性ヨウ素(I-131)の濃度を比較。
結果:RO水にはI-131は検出されず
(注2)使用開始後急激に除去効果が低下し、表示上の使用限度の50%超ではほとんど効果が期待できない等
http://www.nirs.go.jp/information/info.php?i11
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放射性物質・放射線 | 日記
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2011/04/11 02:16:23