![WSPEEDIによる広域シミュレーション[追記あり] WSPEEDIによる広域シミュレーション[追記あり]](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/022/421/781/22421781/p1m.jpg?ct=000d22d84322)
文科省がWSPEEDIによる広域シミュレーションを公開した。
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)等による計算結果
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1305747.htm
ここに掲示したのは3/25のシミュレーションで、ヨウ素131の表面沈着量 積算値である。
図にあるように、あくまでシミュレーションであって実際の測定結果ではないので注意してみて欲しい。シミュレーションは誤差の塊である。
私の関心は、WSPEEDIが地域による濃淡が存在する(=ホットスポットがある)ことをしめしているかどうかであった。
他のさまざまなシミュレーション同様風により放射性物質の帯が動き、地面に付着したものが複数の帯になっている。その濃淡の色分けは10倍ごとに違う。つまり、隣り合う色同士で最少1倍~10倍~最大100倍程度の差が生じていることである。こうした濃淡が柏近辺のホットスポットとして見えかけている可能性があるし、他の地域にも存在する可能性を示していると思ってもいいのではないだろうか。
なお、現状ではヨウ素131の影響はかなり低減しているはずで、セシウム134/137の影響が中心になっていると考えられている。
追記
ホットスポットとして話題になった柏市や松戸市は、東大柏キャンパスやがんセンターの測定方法は他と違うこと、敷石の影響などが元々あることなどから高いと言っている。しかし、
東大での測定値(5/12,13)
・東大本郷 平常0.05~0.10に対して0.06~0.12
・東大柏1 平常0.10~0.20に対して0.36~0.38
・東大柏2 平常0.05~0.10に対して0.21~0.28
であり、平常のバックグラウンドを差し引いても充分に本郷より値が大きい。
WSPEEDIの結果にもあるように濃淡があって当然であるのだから、広域な調査が必要である。
なお、健康被害についてはこの程度の値では問題はない。ただし、未測定の地点については当然分からない。
(柏市公式ウエブサイトより)
Q1.新聞等で見られる千葉県(市原)の数字に比べて、東京大学柏の葉キャンパスや国立がんセンター東病院で独自に測っている数値が高いが問題ないのでしょうか?
東京大学柏の葉キャンパスや国立がんセンター東病院での数値が高いのは事実ですが、現状の水準では健康には、子どもも含めて全く問題ないと、東京大学、国立がんセンターからもコメントをもらっています。
また、市としましても、放射線に関する専門家のコメントなどを読む限り、健康に問題はないと認識してます。
上記2箇所の数値が高い要因として、そもそも、測定のやり方や場所によって数字は変わることがあげられます。
東京大学が測定しているものは、国や県が行っている測定方法と異なっているため、単純な比較はふさわしくないとのことです。同大学では、測定地にある天然石や地質などの影響で、平時でも放射線量率が高めとなっており、現在、公表している柏の葉のデータは、他と比べ高めであるが、これは測定方法、測定する高さ、測定場所にある石、土砂などの影響が原因であると考えているとのことです。東京大学や国立がん研究センターについては、県内で測定されている市原市内の測定場所より低い地上付近で測定されており、地面に近ければ近いほど、石、土砂の影響を受けるので、その影響があるとみられます。
このような理由により、文部科学省などが公表している近郊の放射線量率に比べて高めの放射線量率ではありますが、両機関の専門家の意見としましても、人体に影響を与えるレベルではなく、健康にはなんら問題はなく、特段の対策は必要ないと見解を示しており、柏市も同じ認識をしています。
追記終わり
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放射性物質・放射線 | 日記
Posted at
2011/05/14 07:49:11