
スマトラ島沖地震で隣接部が活発化した92日目を過ぎても、幸いというか今のところ激しい活動は起きていない。
ただ、その92日目から数日間、茨城・千葉周辺での頻度が上がったほか、三陸沖でピンポイント的に地震が繰り返し起きている。
昨日から今日にかけてはまた丸1日以上USGSにひっかからない程度の規模の地震のみだ。
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今回のグラフの1段目はマグニチュードの累積、2段目はマグニチュードの散布図で今まで通り。3段目は地震活動の加速度とでも言うか、地震のマグニチュードを地震が起こるまでの時間で割ったものだ。縦軸は対数になっている。これが大きくなるほど地震活動が活発であることを示す指標になる。
これをみると3/11以来徐々に活動は落ち着いてきているものの、3ヶ月目はやはりある程度の活発化があった様子が見える。活動は継続している。
今回は示していないが国土地理院のGPSデータも震源付近を中心に動き続けている。地殻変動は継続しているのだ。
この3段目のグラフ(あるいは1段目のグラフの天地逆)の変化を見ていると、放射性物質の半減期に伴う放射線量率変化のグラフを見ているような錯覚に陥る。半減期の短いヨウ素131が減るため当初は大きく線量率が低くなっていくが、その後は半減期の比較的長いセシウム134/137の影響が支配的になるため線量率の変化がほとんど無くなっている。
追記
多少の活発化程度で3ヶ月目を乗り切りかけているようだが、この先も1ヶ月ごとの活動活発化の可能性や月の運行(要するに大潮)を気にかける必要がある。
地震は時間が経つほどに確率が高くなるのだから、3ヶ月目で激しい活発化がなかったからと言って安心できないのは言うまでもない。
Mw9.0は未体験ゾーンだ。過去に学ぶ限り火山活動や地震活動の活発化が起こっている。火山活動は地震を引き金に明確に活発化した。今後長期間にわたる活発化の覚悟と備えが必要。
追記終わり
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Posted at
2011/06/18 08:34:32