
BMWのデザインスタディ M1 オマージュ。
その名の通り、名車というか迷車と言うべきか、1970年代のM1のオマージュである。
細かいことは
wikipediaを見ていただくとよいが、モータースポーツに対する意気込みから開発されたミッドシップ・スポーツカーであり、数奇な運命をたどった車でもある。デザインはジウジアーロ。当時のジウジアーロらしいラインが見える。それはピアッツァとも共通するものがある。
M1オマージュについてWEB CGでは次のように記述している。
現在に蘇ったM1オマージュは、オリジナルモデルのイメージを再現しながら、現在のデザイン技術を駆使して造られた。BMWのデザインディレクター、クリス・バングル氏いわく、「企業にとって、製品のルーツを正しく理解することはとても重要なことです。M1オマージュは、ジウジアーロらM1開発に携わった人々の精神を汲みながら、エモーショナルでかつエキサイティングな現在のBMWのデザイン力と技術力が融合したモデルに仕上がっています」というようなことを述べている。
エクステリアデザインは、かつてのBMWターボやM1から、エンジンが中心にあるミドシップレイアウトでしか実現できない流麗なプロポーションを受け継ぎながら、リトラクタブル・ヘッドライトなど現在の基準から合理的でないと判断されるものは採用が見送られた。ただし、「ヘッドライトが隠れている雰囲気」を出すため、ヘッドライトを奥まった位置に配置し、さらにキドニーグリルを当時のモデルより拡大するなどの現在流のアレンジが施されている。
(WEB CG)
このデザインを引き継いでBMWでデザインされたのがM1オマージュであるわけだが、この顔つき。ジウジアーロがデザインしたアルファ ブレラ/159の顔との共通性があるように見える。ジウジアーロに敬意を表してのことかもしれない。
そして、角形っぽいライトが入っているためもあって、4灯ピアッツァのイメージにも重なる。
ピアッツァをデザインした当時のジウジアーロやいすゞは、ライトを奥まらせることは考えていなかったようで、ボンネットやグリルとツライチにすることを考えていたようだ。
だが、イルムシャーで採用された角形4灯で奥まったライトがデザインによい変化を与えている。これが後のPAネロや2代目JTピアッツァにも受け継がれていく。

その流れと関係していないだろうが、ジウジアーロはブレラのフロントフェイスでまぶたの下の奥まったライトを採用し、似た印象を与えるデザインを現代に持ち込んでいる。それを踏まえたのがM1オマージュと言うことになるのかもしれない。
そして2012 BMW M1。
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デザイン | クルマ
Posted at
2011/12/28 11:32:22