ちょっと気になる記事。
作家の室井佑月さんが新聞の取材を受けて、「主婦目線」を要求されたのを怒っている。
新聞記者というか、デスクがアホだなと思う。主婦の意見を聞きたきゃ主婦何人かに取材すればよかろうに。それとてデスクに都合のいいことを言ってくれるかどうかはわからないのだが。
新聞記者(テレビ等の記者でも同じだが)は、はじめに自分でストーリーを組み立て、そのストーリーに合う材料を取材で探す。事実とストーリーが合わなくても、自分でつじつまを合わせて記事にすることが多い。中には関係の一部にしか取材もせず、当事者が置いてきぼりで事実と合わない記事が書かれたりもする。自分自身そう言う目に遭って抗議をしたこともあるが、謝罪の一つもない。
こういった取材や記事はまあよくあること。自然科学の立場の人間からすると、信じがたいことだが。
新聞などマスメディアはそう言うものだと思ってつき合わないと。記者だって多くの事柄について素人同然かそれに毛が生えたような程度の物だから。
特に発表報道など、誰が出した情報か、どんな意図なのかを考えるべき。
マスコミの情報を鵜呑みにするのは愚の骨頂だ。
室井佑月氏、M新聞の取材を受けて「死にたくなる」〈週刊朝日〉
2012年10月13日(土)7時14分配信 週刊朝日
作家の室井佑月氏は先日、新聞社からの取材で「死にたくなるような出来事」に遭遇したという。
* * *
死にたくなるような出来事があった。
自民党の総裁選で安倍さんが総裁になり、そのことについてM新聞から取材の電話があったのだ。取材の時間合わせをし、1時間半ぐらい話をし、翌日ゲラのチェックまでして、最後に記者にいわれた言葉は、
「デスクがこれじゃ駄目だって。ほかの人の意見と被ってしまうんで。室井さんにはもっと女っぽい、主婦目線のコメントをお願いしたいんですが」
またかよ。以前、週刊誌でもおなじようなことがあった。たしか野田政権誕生でコメントを求められて、最後の最後に記者がそういってきたんだ。どういうことか意味がわからずに訊ねると、「たとえば、野田さんが夫だったらとか、彼氏だったらとか」。
震災後のことだよ。呆れたね。はじめからコメントの趣向をそういってくれたなら、「女を馬鹿にするのと同じようなことはちょっと…」と丁重にお断りしたのに。
いつも後からいい出す。ほかにコメントを貰いにいっている人は男の人だからという理由で、女には馬鹿な発言をさせるのが使命とでも思っているかのごとく。なんか意地悪したい気分になり、「女だからそういうコメントでというのは納得できません。そういったデスクに取材をしたいので、連絡をくださいませんか」。
そう記者に告げておいた。まあ、絶対に電話なんてかかってこないけど。
※週刊朝日 2012年10月19日号
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2012/10/19 17:50:34