先日、NHKラジオ第一でパーソナリティーとして喋っていた高橋源一郎に興味を持った。
そこでは、若手小説家をゲストに作家視点での小説を書くことについての談義を面白く思った程度だったのだが。
ググってみると、面白いものが。書かれたときには絶頂だったが現在既にオワコンの感もある橋下徹について、知られざる過去の橋下本人の「交渉術」に関する著作(絶版)から、橋下の行動原理を読み解くもの。
元弁護士である橋下が、一般人には信じがたいような「弁護士的交渉術」の考え方をそのまま実践していると言うのだ。
自分も弁護士という連中に一般人の感覚と乖離した、勝つことを至上とした「交渉術」を感じたり、とある弁護士のメルマガでそうしたものの一端を得意げに解説しているものを見て異質なものを感じたりしてきた。
彼らには中身はどうでもいいのだ。勝ちさえすれば。
橋下徹という人間がどのような過去を背負い、どのような原理で動いているのか、ハウツー本の著作から読み取れるというのはとても面白い。そこに着目した高橋源一郎の視点もなかなかだ。
個人的には、有名進学校を出たいわゆる受験勝者が、何とかしがみついて入学した大学でろくに学問もせず、真の能力も身につけず、誤魔化しとハッタリだけで、策を弄してライバルを崖から蹴落としつつ上司に取り入って小ずるく生きていくのと同じ原理だなと感じた。
砂上の楼閣に過ぎないからいつ崩れるか分からないのだが、本人には自分の今しか見えていない。
“次期総理レース”先頭馬(?)の深層を解剖する!「橋下 徹」的思考について【1】──高橋源一郎
橋下 徹・大阪市長が弁護士時代に書いた、知られざる著作物に関心を持つひとりの文学者がいた。高橋源一郎その人である。『心理戦で絶対負けない交渉術』と『どうして君は友だちがいないのか』。この2冊をテキストに、現・国民的人気政治家の正体解明に挑む。
http://gqjapan.jp/2012/07/09/osakamayor1/
【追記】
金融(為替)の世界では有名なマット今井(今井雅人)が民主から立候補し衆議院議員になったときには驚いたが、民主を離党し維新の会入り。
ブログの説明で彼の考えるところはよく分かったが、橋下徹なんぞと合流したところで思うようにはならない。なにしろ相手は【青臭い】のではなく単に弁護士的交渉術を駆使しているだけなのだ。正義などはじめから持っていない。
ある意味詭弁とケンカの達人小泉純一郎と似た存在。言葉ではなく意図を読むべき。ディーラー時代七年間負けなしだったマット今井には、市場の流れは読めても人を見る能力はないようだ。
マット今井は夢破れて金融界へと戻ることになるのだろうな。
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Posted at
2012/10/20 10:42:02