
(写真は終演後の花束贈呈等)
地元のジュニア合唱団「フェアリーズ」の定期演奏会に、スタッフとして参加。
今回は10周年と言うことで、地元を離れ「京葉銀行文化プラザ 音楽ホール」にて。
このホールはもともと「ぱ・る・るプラザ千葉」という郵貯の施設だったが、2007年に千葉市に売却され、ネーミングライツで現在の名前がある。買い取りに際して、ただでさえ厳しい財政の千葉市のこと、地元の千葉市の議員さんは反対の姿勢だったようだが、会話の中で私が「是非公共ホールとして買い取るべきだ。他がかなり古くなっているし、せっかくあるあれだけの施設を生かさないのは勿体ない」と言ったら意外そうな顔をしていたのを憶えている。
四角いシューボックス型のホールで、ちょっと不自然にステージ側に張り出した2階席は、建て主側の意向で座席数を確保するために設計変更して拡張したとかと業界の方が言っていた。この席はちょっと怖い。
私も演奏を聴きにこのホールに来たことは数回あるが、裏方として入ったのは初めてだ。ここは比較的新しいだけあってかなりあかるく綺麗。音響・照明の技術スタッフもしっかりしている。
地元イベントやアーティストさん依頼等で他のホールでスタッフのお手伝いをするときは音響として参加することが多かったが、今回は照明を主体に音響、録音をというかなり無理のある内容で、録音は外してもらい、音響も最低限になるように割り振りをいじってカゲアナの人にも操作を振ったが、現場に入ってみるとカゲアナマイクや照明装置のある下手操作盤には音響の卓が今回出ていない(別の調整室の卓に割り振ってある)ので、兼務不可能。結局ホールのスタッフさんにマイク関係の操作をお願いできたので、照明だけとなった。
自分が直接準備からかかわっていないイベントは怖い。
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なにより照明を扱うのは初めてだ。ステージは随分見ては来たが、これまでと勘所が違う。そしてこの1年ぐらいステージに関わっていなかった。
事前の打ち合わせと、進行表を確認しながらの簡単な場当たりは見ているが、照明の設備や操作も分からず、全体を完全に通したゲネプロではないので転換や細かな操作指示のタイミングがつかめないままに本番当日。単なる演奏会ではなく、音楽劇もあり演出指示も細かい。しかも、全く初めてのホールでかなり不安な状態だった。
しかも最悪なことに、1日1~2時間程度とほとんど寝ていない状態でこの1週間を過ごしていたので、どんなミスをしても不思議でないような状態だったというのは、今だから言えること。
当日も時間がない中、場当たりとところどころ省略したゲネプロで、ぶっつけ本番になる部分も出てきていた。もちろんそう言う部分にも照明の操作が入るので、本番で様子を見ながらになる。ただ、肉眼ではなくモニターごしの操作なので、ステージ上と温度差がある。照明の変化がモニターでは感度調整をへたりノイズに埋もれた状態でつかめないのでかなりしんどい。
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本番は、確認されていなかったことも出てきて裏方は相互に確認しながら進める。中には私が次の行程で直前に追加になったことを確認したら、何人もいる裏方スタッフが誰も把握していなかったという珍事もあった。流れを決めている指揮者がステージから戻ってきているタイミングだったのですぐ確認できてよかった。
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多少のミスはあったが、支障のない範囲。ただ、照明タイミングはゲネプロで確認できていないこともあって、やはりつかみにくい。
下手が子供であふれステマネの指示が聞こえないことや、下手ののぞき窓から見る風景とモニターを通じて正面から見る風景の感覚の違いもあって、ステマネの指示とこちらのタイミング感覚があわないことがあった。
トークや挨拶系の演奏以外の部分では、打ち合わせと違う動きも起こる。暗転タイミングで暗転できず、既に微妙に下げているところから再びゆっくりあげてみたりとかも。会場からどう見えていたのか、モニター越しでは全く分からない。
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終わってみれば、かなり欲張って盛り込みすぎ感のある音楽劇も無事に流れ、全体も目立つ問題なく無事終演することができた。
途中起きた震度3程度の地震にも惑わされることはなく(ホールスタッフさんは機敏に状況を確認されていた)。
100人規模のジュニア合唱団で、今回は事前準備からかなりご家族が積極的に参加され、今までにない形での定期演奏会になった。
直前に伴奏者が参加しているハンドフルートデュオ「チャイルドフッド」が飛び入り参加することになり、それに伴い
テレビ東京の撮影が加わり、その関係でDVD作成業者との調整が大変だったようだ。
合唱団指揮者さん、スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。
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Posted at
2012/11/25 12:10:45