私のピアッツァはエンジンルームリフレッシュ時に、バキュームスイッチというパーツが壊れてエアを吸っていたことが発覚した。
整備書を見ると、このバキュームスイッチはノックコントロールシステムにつながっていて、これがオフ(-200mmHg未満)の負圧または正圧の時に、ノックセンサーがノッキングを感知すると点火時期を遅らせることになっているらしい。要するに、負圧が大きい時だけ「オン」になりノックコントロールシステムの作動をとめる。
現在はスイッチを取り外してある。この時は負圧が検知できないのでノック信号が入ればいつでも遅角する状態なのだろう。
負圧が大きい時、つまりスロットルが開かれていない時にノッキングを無視する?
過給されている正圧の時にノッキングを検知して遅角するのは理解できるが、負圧では遅角しないのはよく分からない。
本当に必要なものなのだろうか?
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実際のものはこれ↓
頭にはシールを打ってあるので取り除くと、調節用のネジが出てくる。
これでスイッチがオンになる圧力を調整できるらしい。
構造はこんなものだ。
注:
実際の接点はマグネットスイッチになっている。
私のものは、ダイヤフラムが破れているので、上の部屋と下の部屋がつながってしまっている。当然負圧をかけても導通しない。
非分解式なのでダイヤフラムを張りなおすのは難しい。
いすゞに問い合わせたが、「ご相談部品」であると言い、ほとんど入荷の可能性はないと言われた。参考価格は9800円とバカ高い。
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実は調整式であるというのは、ハーレー純正バキュームスイッチ(VOESという)がシールを剥がすと調整式であることを知り、ピアッツァのものも同様であることを確認して分かったことだ。
似たようなバキュームスイッチであれば同様に調整式である可能性があり、適当なものを入手して200mmHgに合わせてやれば機能を果たすはずだ。
しかし、バキュームスイッチ、負圧スイッチがどの車種に使われているのかよく分からない。
少し古い車種なら多くがつかっていそうなものだが。
確実なのは古いハーレーだが、安くても6000円台。ちょっと高い。
ヤフオクには中古がいくつかでているが、内容が分からないのでなかなか手を出しにくい。
過給時の正圧がかかっても壊れないことも必要。
適当なものをいくつか見繕うしかない。解体屋まわりをすればいいのだけれど、近所にあった解体屋はみななくなってしまったし。
追記:
現代の車では、バキュームスイッチより高度なバキュームセンサーを積んでいることが多いようだ。
バキュームスイッチは単純にオンオフだが、バキュームセンサーは圧力センサーなので負圧の大きさをセンシングできる。ターボ車では当然正圧も。
エンジン状態のセンシングのためにはそうしたセンサーは役立つが、ピアッツァのノックコントロールシステムは^200mmHgの負圧でオンになるスイッチなので使えない。
圧力モニターも兼ねて簡単な回路を作って200mmHgでTe/FETやリレーでオンを出力すればよいけれど、センサー特性が分からなければ、いちいち圧力テストをして特性を調べてやらねばならない。
こういうセンサーは信頼性が第一なので、電子式より機械式の方が安定感がある気もする。
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それにしても、ノックコントロールシステムの制御が分からないが、負圧がかかっている時に遅角しないというのは、どういうことなのか考えている。
通常の低負荷運転ではノックが発生しないのでノックコントロールは必要ないということなのかな。
負荷がかかった時のみノック発生で遅角させると。
すこしエンジンの制御の本を読んでみないと……。
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PIAZZA | 日記
Posted at
2015/09/02 18:24:44