日本の完全失業率、若干悪化

>総務省が25日朝に発表した11月の完全失業率（季節調整値）は3.3％と市場予想平均の3.2％より弱かった。
>　また、厚生労働省が同時に発表した11月の有効求人倍率（季節調整値）は1.25倍と前月の1.24倍から上昇。市場予想平均の1.24倍を上回った。

　0.2ポイントではあるが、失業率悪化。予想も下回った。
　有効求人倍率は0.01 改善。

　これは、求人はあるが応募していない状況。
　要するに、求人に偏りがあり、質が悪いと言うことか。

　倒産等ではなく、自己理由により離職が増えているようだが、その中身が問題。


　誤差範囲と言えば誤差範囲であるが、状況が改善していないのは確か。

　建築業のとび職のように7倍の求人があるという業界もある。建築需要は盛り返したが、危険のあるとび職には人が集まりにくい。

　一方で、多くは非正規採用で低廉な仕事ばかりと言うことか。
　募集をかけても条件が悪すぎて人が集まらない保育士や介護士は典型。

　この傾向が今後も続くようだと経済的に疲弊していることになるのではないか。

　アベノミクスは結局円安誘導、株価つり上げで物価を上昇させたのみで、消費税増税で経済を低迷させ、正規採用を減らし非正規採用を増やして雇用の不安定化を推し進め、日本の中央銀行の財政規律をゆがませた、見せかけの改革ということになるのかねえ。

　そう思ったからアベノミクスにかけることはできなかったけれど、官製相場がここまで長く持ちこたえるとは思わなかった。

　歪んだ相場は何処かで破裂する。

　先日の内容の不明確な日銀発表への反応は、投資の出口の言い訳に使われたのだろうな。