ネットでたまに見る、すごーく気持ちの悪い言葉遣い

　つまらない話。

　ネットでよく「ゲームで課金をした」という台詞に巡りあう。


　意味するところは

「ゲーム内で、アイテムなどをお金（日銀発行の通貨）で買った」

と言う事。

　しかし、課金というのは、サービス等を提供する際に料金を徴収する事である。新聞社が有料の記事配信を行う際お金を徴収する事がすなわち課金するという事だ。
　ゲームであれば、ゲームの運営側にしか使えない言葉だ。

　ゲームをやっている人間としては

「いつのまにか課金された」（いつのまにか料金を取られた……これはあったらまずいが）

「料金を支払った」（アイテムを買うためにお金を支払った）

というべきである。

　しかし、これが浸透し続けると、課金という言葉の意味自体が変わり、「料金を支払う事」を意味するようになるのだろうか。

　言葉の変化は、時に逆の意味への変化として起こる事もある。

　どれだけ一般化するかの問題なので、そうなる可能性はないとは言えないのだ。

　たとえば、「すばらしい」は、本来ひどい、とんでもない、という意味だったものが誤解から意味が転じた。


語源由来辞典
http://gogen-allguide.com/su/subarashii.html