昨日も朝からエアレース会場で飛行機が飛ぶプロペラ音が防音サッシ越しにはっきり聞こえていた(悪天候のため予選は中止になったが)。
地元に住む人間は既にここ数日ずっとこの音を聞かされ続けていて、正直うるさい。昨年もかなり苦情があったそうだ。
朝から夕方までずっと音がしているので、花火大会とは訳が違う。花火大会は時間も短く離れていても楽しめるが、エアレースは会場とごく近接しているうちからたとえ飛行機が見えても米粒みたいなもので、何も楽しいわけでなし。お金を払って間近で見る人だけが楽しめる。
このイベントは昨年からだが、その前から別の音楽イベントの余興としてレッドブルがアクロバット飛行を2回ほどやっている。その時は地元対策で一部関係者に配られたイベントチケットをたまたま頂いたので間近で見た(入場時に不正入手を疑われひどく不愉快な思いをしたが)。さすがにその距離では迫力があったが。
このときは別のルートで地元の人間対象に、アクロバット飛行やF1カーの試走の見学ができる無料チケットも配布されていたようだ。
エアレース開催に向けての地元対策だったのだろう。
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このプロペラ音、なんでこんなに気になるのかと思ったら、よく考えると子供の頃から映画やらテレビやらで急降下爆撃とか特攻とか、機銃掃射で散々聞かされてきた音だ。そのイメージと重なることがあるのかも知れない。嫌な感じだ。
まだまだ子供時代にP51等の機銃掃射を受けた記憶をもつ人もいる。軍事施設のあった千葉は大規模な空襲を受けた地だ。
https://www.youtube.com/watch?v=sE1YCpmQdig
https://www.youtube.com/watch?v=nqXmG7vHlJE
そういえば、東京大空襲を描いたノンフィクション児童文学【ガラスのうさぎ】の作者、高木敏子さんは地元にお住まいだ。高木さんのお父様は高木さんの目の前でP51の機銃掃射を受けてなくなっている。ご自身の体験をもとにした【ガラスのうさぎ】にもその描写がある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%95%E3%81%8E
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エアレースでは2011年にアメリカ・リノでの9人死亡54人負傷という事故が知られる。その前年には危うくパイロットの死亡事故というシーンもあったそうだ。
人口密集地でやることではない。
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ちなみに、エアレースの公式HPにある記述の引用
地域のみなさまにおかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
来る6月4日(土)、5日(日)の2日間 千葉県立幕張海浜公園におきまして、レッドブル・エアレースを開催いたします。
本大会開催に伴い、千葉県立幕張海浜公園に関連施設を設営いたします。
現在、安全面に細心の注意を払い準備を進めております。
また昨年同様2日間で12万人程度の動員が予想されており、交通機関や道路の混雑の可能性がございますが、関係各所と協議を重ねながら、最善の策を講じてまいります。
期間中、公園内の一部の利用に制限をさせていただきますが、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 |
地元民に迷惑をかけるにもかかわらず、一切
・ご迷惑をおかけします
・申し訳ありません
と言った文言がなく、理解しろ、協力しろ、と言うばかり。
こういったイベントは地元の理解がなくては成り立たないのに、感情を逆撫でしている。
本当にふざけている。
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Posted at
2016/06/05 10:05:18