「賢い人たちがアベノミクスにまんまとだまされた理由」というバロンズ記者の記事があった。
http://tkatsumi06j.tumblr.com/post/149775927121/why-were-smart-people-suckered-by
とても引用できる量ではないので、読みに行って欲しい。翻訳なので、原文urlも示しておく。
Why were smart people suckered by Abenomics?
BY WILLIAM PESEK
BARRON'S ASIA
自分はアベノミクスなど最初から欠片も信用していなかった。リフレ理論など、単なる机上の空論(少なくとも日本では)と思っていた。安倍首相の目的が経済などでは全くないことはわかりきっていて単なる目くらましに過ぎないことは、少なくとも第一次安倍政権をみていれば誰にでも分かったはずなのだが。
少なくとも、ころりとだまされて礼賛した人たちは「アホ」にしか見えず、自分は一貫してアベノミクスと安倍首相を批判してきたけれど、世の中が「おかしいんじゃないのか」と言い始めたのはごく最近のことだ。
何故だまされたのか、ということをこの記事ではいくつか上げている。報道の問題も当然取り上げる。
複数の人の発言を引いているが、面白いのは浜矩子氏のこれだ。
「”賢い人たち”にいたっては、当初からアベノミクスを完全に礼賛してしまったものだから、心理的にも自らの判断を”疑う”ということができないでいるのではないかと思う。いってみれば、”次こそは成功するに違いない”という願望が延々と湧いてくる状態にあるのではないか」
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これなど、間違った投資をしてしまった人が損切りできず、「明日は株が上がるのではないか」と下がり続ける株をみながら期待し続け損を拡大し続ける姿そのものだ。
人間というのは、自らの失敗をなかなか認めることができない。
そういう姿勢がズルズルとアベノミクスを進めさせて来たのだろう。
日銀が「何故インフレ目標に達することができなかったのか」について総括的な検証をすると言っているが、それは撤退を意味しないのだろう。「早期に2%(の物価目標)を達成するために何か必要か、検証する」としているのだから、手を変えたとしても緩和縮小ではない可能性が高い。
債券市場では撤退、出口戦略を前提に動いていて、金利上昇が起きているが、おそらく日銀は日本軍よろしく「転進」しかしないのだろう。もしそうなれば、日本の将来は死屍累々となるのかも知れない。
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浜矩子でググったら、こんな記事が出てきた。証券会社アナリストへのインタビューをまとめた、東洋経済記者によるアベノミクス初期の浜矩子批判記事だ。
http://toyokeizai.net/articles/-/14108
浜矩子教授はアベノミクスの本質を知らない
今見れば、いかにこのアナリストが「アベノミクスにコロリとだまされていた」かがよく分かる。自分で何も考えず、単に希望的観測を「当然のこと」と断じているアホさかげんがにじみ出ている。
証券会社は当然投資家を煽る方に回る。
日経もそうだが、経済紙は基本的に政府の経済政策を支持する傾向があった。
マスコミを通じて、人々はアベノミクスを礼賛する方向に導かれたと言うことはあった可能性がある。
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Posted at
2016/09/04 16:01:36