2018年08月27日
アコースティックピアノは売れてないんだろうな
最近楽器販売関係とは縁が遠くなっていて実情がよく分からないが、どうも全然売れていないらしい。
あるメーカーのピアノの販売量がどんどん減っているとか。
カリスマ的理由で世界最高峰の一つFAZIOLIはクラッシック以外のミュージシャンなどにも売れているみたいだけれど(単価が高く利益率がきわめて高いので、数が売れなくても儲かる)、特に家庭用を目指しているメーカーは苦戦を強いられているはずだ。
ある海外メーカーの国内代理店は、家庭用の安価なピアノをFAZIOLIのような高級ピアノとして印象づけて定価で売ると言う信じ難い販売戦略を採っていたので売れなくても致し方がないが、一部のブランドを除けば日本市場には売れる要因が皆無と言っていいだろう。
何より、一般の日本人は貯金もなく可処分所得が減り続けていて、政府の政策に信用がなく年金もまともにもらえるかどうかわからず、将来も国内の状態に改善の見込みがないため、余計なものを買う余裕が全くない。
ピアノと言えば子供に習わせることが多かったので高度成長期には売れまくったが、少子化で尻つぼみの一途。
余裕のある団塊の世代が買うかも知れないが、今更ピアノを習うのは相当特殊で、ピアノが充分弾ける層は夢を叶えるべくスタインウエイのような高級ピアノを買うだろう。
住宅事情もあるし、子供に習わせる場合でも電子ピアノを買うのが現実的だ。
いくら本物がいいとは言え、今どき場所もお金もかかるアコースティックピアノを買うというのはよほどのことだ。
中古市場にはピアノが有り余っているから、とりあえずこのあたりから選ぶのが正解だろう。
どう考えても新品の家庭用アコースティックピアノには売れる要素がない。
追記:
最近は中古ピアノが足りないそうだ。少し前には使わなくなったピアノがどんどんアジアに輸出されていたが、売りものが一巡したのか、最近ではそうした中古ピアノがあまり出てこなくなってしまったらしい。国内で循環しているわけではないのでなくなったらそれっきりだ。
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Posted at
2018/08/27 23:31:48
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