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2018年11月21日

引用:外国人単純労働者の受け入れ拡大は経団連のための低賃金政策


古賀茂明「安倍政権の外国人単純労働者の受け入れ拡大は経団連のための低賃金政策だ」
連載「政官財の罪と罰」

古賀茂明2018.11.19 07:00

https://dot.asahi.com/dot/2018111800012.html

(以下一部引用)
■財界への忖度で自民党政権による派遣解禁・拡大


 もちろん、日本には企業経営者の団体だけでなく、労働組合というプレイヤーもいるのだが、その声を反映した政策を掲げる政党は、万年野党で、ほとんど政権に就くことはない。一方、一貫して与党であった自民党は、企業献金と企業の選挙応援によって選挙を戦う政党なので、基本的に企業の既得権と一体となった政策を採り続けてきた。

 その一環として実施されたのが、企業の労働コスト削減を支援する労働者派遣拡大政策だ。これが、事実上、正規雇用から非正規雇用への大転換による労働コスト削減支援策となって行った。

 日本では使用者が、自分が雇っている人を他人に供給することは、不当な中間搾取を招くとして職業安定法で禁じてきた。しかし、まず86年には、労働者派遣法が施行され、派遣は原則禁止としながらも、13業務については例外的に派遣を認めることになった。次に、99年の派遣法改正では、これまで専門的な仕事に限定されていた派遣対象業務が、製造業を除き、原則自由化された。さらに、04年の改正では、製造業への派遣も解禁され、港湾運送、建設、警備などを除くほとんどの職種で派遣労働を導入することが認められた。派遣労働は例外だったのが、ほとんど自由になったのだ。大きな方向転換である。 こうして、派遣が一気に拡大する結果となった。

■賃金切り下げ支援第2弾は円安政策

 もちろん、こうした政策支援は企業にとっては、福音だった。しかし、製造業の企業は、ほとんどが、アジア諸国の追い上げに遭い、それに対して、有効な手を打てないままどんどん競争力を失って行った。基本的に経営者の能力が著しく欠如しているというのが、日本の産業の最大の問題なのである。

 こうした事態に直面した企業をさらに苦しめたのが、円高だ。民主党政権時代の11年には、1ドル80円未満という超円高が、新たなビジネスモデルの構築を怠っていた日本企業を襲った。12年末に政権に就いた安倍政権は、企業の声に応え、アベノミクスの第一の矢として異次元の金融緩和を掲げた。お金をじゃぶじゃぶにして金利を下げるというのが目的だが、その本当の目的は円安だった。円は、一気に120円まで下がった。

 これは、輸出企業から見ると二重の意味で助け舟になる。1ドル80円に比べて、1ドル120円は何を意味するか。まず、同じドル価格で輸出しても、手取りの円は1.5倍に膨らむ。1ドルで輸出したら、以前は手取り80円だったのが120円になるからだ。製造コストが70円なら、粗利は10円から50円へと5倍増だ。

 また、円安になれば、その分ドル価格を引き上げる余力が出て来る。1ドルだったものを3分の2ドル(67セント)にしても、手取りは80円と変わらない。3分の1の値引きが可能になるから、競争力は飛躍的に増す。

 これを、労働コストの面から見るとどうなるか。1ドル80円時代なら、時給800円の労働者の賃金はドル換算で10ドルだ。これが1ドル120円になれば、6.67ドルに下がる。つまり、国際的に見て、日本の労働者の賃金は3分の1カットされたことになるのである。円安とは、日本の価格がすべてドルベースで見れば大安売り状態になるのだが、当然のことながら、労働も安売りになるということを意味する。

 これは、ある意味、究極の労働高コスト切り下げ政策だとも言える。輸出大企業はこれで一息つくと同時に、円安による大増益を実現した。



 全くもってその通り。

 職場で、京都など観光地が外国人で溢れていて、日本人は少なかったという話題が出ていた。そこで話題になっていたように安全、食べ物が美味しいということはもちろんあるが、【安い】ことが最大の要因だろう。

 円安が進み、円安要因以外でインフレは進まず、円安による利益は内部留保に回るばかりで多くの国民の実質賃金が下がる状況。物もサービスも海外からみれば安いのだ。

 円安で輸出企業は空前の利益を上げたが、輸出量が伸びたわけではない。内容では負けたままで、日本の資産の目減り分の一部が輸出企業に転がり込んだに過ぎない。

 日本の企業は安易な廉価販売戦略でしのぐことしか考えず、収益構造を転換しようとしなかった。その企業を助ける政策ばかりの政治が行われている。

 低賃金外国人労働力の導入は、外国人労働者を苦しめるだけでなく、多くの日本人労働者の待遇を引き下げる結果になるだろう。日本はますます貧しくなる。

 自分にはいろいろな点で太平洋戦争の時のような死屍累々を繰り返そうとしているように見える。




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Posted at 2018/11/21 12:20:00

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