以前(15年ぐらい前?)壊れて捨てないままに放置していた象印製の電動ポットがある。2000年製。
こいつはお湯吐出モーターが動作しなくなっていた。ボタンを押してもと「きゅ~」と言って動かない。
症状としては簡単に直りそうな気もするので捨てられずにいた。さりとて、こういう家電はどこをどうすれば開けられるかもよく分からないし。当時の自分は手を出さないままだった。こいつについてはなぜか、これを直すモチベーションが湧かなかった。
ずっと玄関に転がっていたのだが、さすがに邪魔で、捨てるか直すかの二択だ、と決意。
これをなんとか分解して調べてみたところ(似たような電動ポットでも、分解の仕方はメーカーによって随分違いがある様だ)、やはりモーターがだめなようだ。
これが吐出部で、モーターで磁石を介してスクリューを回転させる構造。
そのモーターが回らない。
RK-370Cというモーターで、調べてみると、この規格のモーターはよくラジコンカーに使われているらしい。
しかし、意外に選択肢が少なく、変なチューニングモーターばかり見つかる。
ノーマルのモーターでも650~900円ぐらい。
結構高いな。
モーターを交換するにしても、今軸に着いている磁石を取り付ける円盤状のパーツをどうやって取り外すか。
圧入されているのだが、樹脂パーツが邪魔でプーラーも入らない。プーラーがかかってもパーツが曲がってしまうだけのような気がする。
むしろモーターを分解して修理した方がいいのかもしれないが、裏板も圧入されているようでびくともしない。構造的には爪で引っ掛けているのだがそれだけではないようだ。
現在の症状は、電源につないで回しても、モーターの停止位置によってはブルブル振動するだけで回転しはじめられないというもの。場所が違えばきれいに回る。
DCモーターなのに。ACインダクションモーターじゃあるまいし。
***
それでもモーターを何とかしないと始まらないから、裏蓋の穴にタッピングねじをねじ込み、強引に開けてしまった。
内部は3極モーター。構造的にはブルブルすることはないはずだが、ブラシの当たりがよくないのだろう。
軽く清掃して蓋を閉めて(一度目は強く閉めすぎて、軸を押してしまい回らなくなった)、チェック。ちゃんといつでも回るようになった。
モーターの裏蓋が傷だらけで、闘いのあとが分かるだろう。
で、組み立て直して、水を入れ、コンセントにつなぐとちゃんとモーターが回り、お湯を出せるようになった。
操作盤のタクトスイッチ類が、ロック解除以外反応しなくなっていたのだが、接点復活剤を吹き込んで、復活したようだ。
残念ながら、液晶が劣化して見にくくなっているが。
取りあえず使えるようになったようだ。
現在クエン酸で内部洗浄中。
追記:
こういう古い家電の修理は、部品の手当が付かないので、知恵と工夫で何とかするしかない。保守部品が出る工具の修理はなんと簡単なことか。
追記:
タクトスイッチのうち、クエン酸洗浄ボタンと節約タイマーボタンがまた反応しなくなった。
ただ、このボタンはほとんど使わないので、まあいいかなと。
タクトスイッチを交換すればよいのだが。
追記:
節約タイマーボタン復活。
なんだか不安定だなあ。
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修理・レストア | 日記
Posted at
2020/02/20 21:20:29