COVID-19検査されない理由は？

　肺炎を起こしていて重症化する前に検査を申し出ても断られる。この話は幾つもの方面から聞かれる話だ。

　単なる気休めに検査を受けられては医療機関と検査関連リソースを食い潰してしまうから、と言うのが言われることだが、素人の検査希望ではなく医師の判断でも検査ができない。

　検査で陽性が確定した頃には既に死亡というケースも出ている。

　それが故に検査数が少なく、感染の確定数も少なくなっている。

　ダイヤモンド・プリンセスに乗船した厚労省職員も、陽性確定を避けるためにそもそも検査しないという信じ難いことを行っている。

　岩田医師だけでなく、他の医師らの証言からも、感染症の専門家を入れず、まともにゾーニングされていないクルーズ船内はウイルス培養器状態であるのはほぼ間違いない状態だ。

　国としての対応が、陽性カウントを増やさないために向いているように見えて仕方が無い。

　これは、原発事故直後に起こったことと重なる。

　大量の放射性ヨウ素が放出され、緊急避難も行われなかったことで被爆が起きたが、この初期被爆による甲状腺放射線量調査は阻まれてしまった。

　このデータが無いために初期被曝の状況を正確に知ることが困難になってしまった。

　

　原発事故と違い、症状がすぐ現れ、明確で感染事実が遙かにわかり易い。また、同時に進行する他国の状況と比較しやすい。影響も極めて大きい。

　原発事故時に民主党政権は全力を尽くしたが、野党自民党は、ひたすらその足を引っ張り続けた。政権に返り咲き、幾つもの災害がおきたが、そのたびに対応の遅れ、対応のまずさ、国民の危難に向き合わない様が明確になってきた。

　今ウイルス禍への対応は、その集大成とでも言うべき状況に見える。

追記:

　まさにこう言うことだよ。感染拡大させている事実をそっちのけに被害者ぶる。急激な円安、日本売りも当然のことだ。

合理的な警戒であればともかく、わが国へのいわれなき風評被害は看過できない。日本の感染拡大阻止の取組みに関し、加藤厚労大臣の記者会見に英語の逐次通訳を入れて全世界に発信し、不安を払拭する必要がある。

新型ウイルス 茂木外相「９か国が日本への渡航抑制呼びかけ」 https://t.co/W1uleYRTSt

— 石原伸晃 (@IshiharaNobu) February 22, 2020