かなり以前、手持ちの直流安定化電源に加え、もう1台欲しいと思いヤフオクを見ていて、3台セットの中古直流安定化電源を格安で見付け落札した。
Metronix SPEC 6806
というもので、3つの出力がある、標準的な実験用電源だ。
スペック
【出力定格】0~±18V,0~±0.6A
【出力定格】0~6V,0~3A
【ch数】3
アナログ回路用に±18V電源、デジタル用に6V電源という感じに使う事が多いのではないだろうか。
恐らく、研究室とか研究所で機材を更新する際に処分されたものであろう。
しっかりメンテナンスを受けていたようで、検査合格証が付いている。
しかしながら、問題がある。
出力は問題ないのだが、メーター表示に難がある。
1台は正常だが、残り2台はメーターを切り替えるとメーターが動かない出力モードがある。V、A共にだ。
こんなものは切り替えスイッチの接触不良以外に考えられないのでケースを開ける。
と、ここまでは購入時にやったのだが、肝心のスイッチにアクセスするにはかなりの部品を取り除かねばならないので、断念した。出力には問題ないし、1台は正常なので、問題なかった。
この機械を思い出し、よし直してやろうと。
ケースのサイドは2つのネジを180度回すだけで開けられる。
問題のスイッチが中央のものだが、今回はWAKO'sの接点復活剤をすき間に吹き込み、あとはひたすらスイッチのオンオフを繰り返すという、のび太のママのような方法で対処する。
出力に冷却ファンをつないで負荷をかけて、Aメーターも動く状態で確認していく。
スイッチを切り替えると一瞬動くこともある。3つある切り替えスイッチは連動しているが、これのうち接触の悪いスイッチを切り換えながら当たりをつける。あとはひたすらオンオフ。強めに押し込むことも有功だ。
こうすることで接点の汚れなどが除去されていく。
何とか2台とも2つのメーターが正常動作するようになった。
まあ3台あっても全部使う事は滅多に無いのだが。
ほとんどの場合は以前からの定電圧・定電流直流安定化電源の方を優先して使うので、出番が少ない。
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修理・レストア | 日記
Posted at
2020/03/23 13:44:05