脅迫・中傷・投石・落書き・密告…多発する「コロナ差別事件」の全貌
もう魔女狩りや隣組を笑えない
辻田 真佐憲
文筆家
近現代史研究者
新型コロナウイルス感染症で、不安の暴走が止まらない。日本各地で、信じがたい差別事件が相次いでいる。
「感染している学生の名前や住所を教えろ」「殺しに行く」(朝日新聞、4月8日)、「学生を殺しに行く」「学生の住所を教えろ」「大学に火を付ける」(毎日新聞、4月16日)、「殺す」「この時期に海外旅行なんて生物兵器かよ」(北海道新聞、4月20日)。
これらはすべて、集団感染が発生した京都産業大に寄せられた脅迫電話やメールの文言である。さらに同大では、学生がアルバイトの出勤を拒否されたり、職員の家族がこどもの保育を断られたりする被害も出たという。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72245
昨日の投稿で、
異様なまでのお上への従順さと相互監視がこういう場面では効果を発揮していると言えるのかもしれない。そこで倒れたものは見捨てられるのだが。
と書いたばかりでこういう記事が。
原発事故の時は何でもかんでも放射線や放射性物質に結びつけて、怒り出すような人が沢山いた。
放射線ならガイガーカウンターで測れば済むのだが、ウイルスはヒトが感染して初めて確認できることがほとんどなので、ヒトを使ったバイオアッセイで検知すると言うことになってしまう。詰まるところウイルスのみの状態では存在を知る方法がない。
それだけに人と距離を取る、手などの消毒・手洗いを徹底するぐらいしか打てる手がない。
人はこういう状況に弱いようだ。
職場や学校における対人関係その他のストレスから病んでうつ病になっていくのと状況はよく似ている。理不尽で自分ではコントロール不可能な状況に置かれると、人は脆いものだ。
これを機会にうつ病になる人の苦しみを理解してほしいものではあるが。
こんな動画があった。
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Posted at
2020/04/30 20:22:35