2020年12月29日
心不全と父親の症状のメモ
父親はいくつかの問題を抱えた状態にある。
心不全が先日倒れた原因であるが、心不全に至る幾つもの要因がある。
・心房細動、不整脈
心臓の心房が周期的な収縮外の動きをするために血流が滞り,血栓が生じやすくなる。この血栓によって脳血管が詰まる脳梗塞を起こしている。また、左足の血管にもつまりがあり、むくみや痛みを起こしていた。
・動脈弁膜症
左心室から大動脈に血液を送り出す弁の閉鎖が充分に起こらず、心室の収縮時に血液が逆流してしまう。言わば心臓が空回りをし、血液を充分送り出せない状態で、全身のむくみ、臓器の浮腫を起こす原因である。
・動脈硬化
高血圧、動脈弁膜症の原因。
糖尿病由来のような説明を受けたが、これまでの人間ドック等では血糖値の上昇はなかったように思う(要確認)。
・高血圧
塩味の濃いものを好むことと、動脈硬化の影響。
薬によって血圧を抑えているが、高血圧は心臓への負担を増大させる。
これらが心不全を起こす原因となっている。
投薬を確実に行い、食事療法で高血圧をなるべく改善し、血管の状態の改善を図っていくぐらいしか、状態をよくする術は無さそうだ。
心臓は意外に丈夫なもので、心不全を起こしても環境が改善すればある程度の機能回復が起こる。とはいえ元よりよくなることは期待できないので、悪化と改善を繰り返しながら命ある限り長くつきあわざるを得ない病態と言える。
心臓が機能低下すれば水分が体中にたまり、肺胞内にも染み出てくる状態になる。心不全の状態ではこれが顕著に起こり、これが呼吸困難の原因である。COPDがある場合は特に影響が深刻になりやすい。
その他の症状:
・脊柱管狭窄症
神経を圧迫し痛みを起こす。左足の痛みのもう一つの理由。これは現在は解消している模様。
・左足の動脈狭窄
動脈が狭くなり、虚血の状態:血液が流れにくくなっている。左足先の血圧が低下している。
これについて、股関節に近い部位であったために血管を広げるステントは適さず、バイパス手術をうけることになっていた。ところが転院先で本人が「このところ左足の状態がよいので手術はキャンセルしたい」と言いだし、そのままになっている。
MRIでは、狭窄した動脈をバイパスする細い血管が多数写っている。血管新生が起きた結果で、これで最低限なんとかなっている模様。手術せずにすむならそれに越したことはないが。
☆現状
先ほど(7:00AM)電話があったが、夜の薬を飲み忘れ、呼吸が苦しくなって大変だったとのこと。苦しいので酸素供給を3.0L/分にしているそうだ。
SpO2などは測っていないというのですぐSpO2を計ってもらったところ、95%、脈拍も60回/分台で落ち着いているという。
病院でも朝方に苦しくなることが続いていたとのことで、睡眠中の呼吸、脈拍低下に伴うSpO2の低下・CO2換気低下のタイミングであると思われる。
酸素供給によってSpO2は常に高いことから、呼吸回数が減ることでCO2換気がうまく行っていない可能性がある。
SpO2が高い限りは肺胞でのガス交換は機能している。高濃度の酸素が血しょう中に拡散してヘモグロビンと結合するのと、血しょうの高濃度の二酸化炭素が肺胞内に拡散するのとでは比率は違うが、機能はしているだろう。
CO2を排出できるだけのガス交換能があり、SpO2が充分高ければ自律的な呼吸を促すために過剰な酸素供給は抑えた方がよい。現状では処方の2.0L/分に戻させて、酸素供給量とSpO2、脈拍のデータを自分で記録し続けるように指示した。
もし、SpO2が落ちるようなら再度酸素供給量を増やすようにと。
また、問題が起きたときにはすぐ病院に連絡して指示を仰ぐように言われていたにも関わらずそれをしていなかったので、次からは異変が起きたらすぐ病院へ連絡することを指示しておいた。「どうしようもなくなったら」ではない。それでは手遅れになる。
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Posted at
2020/12/29 10:08:12
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