
最近通勤時間に多くの自転車通勤を見て
「なんか中国みたいだな」
と思ったのだが、しかし今日の中国ではかつてのような自転車通勤風景は見られなくなっている。

以前は中国というと人民服を着た人々が乗る自転車が道一杯に疾走する風景が紹介された。これを見て「ああ、中国らしい」と思ったものだった。
大気汚染を受けて一部では健康上の理由から自転車への回帰もあるらしいのだが、基本的には自動車が当たり前となり、電気自動車が増えつつある。
今では海外から日本に来た人が
「何処に行っても日本は自転車が一杯だ」
と感じるらしい。
確かに自転車通勤は増えている。
コロナ禍が続き、密を避けるために自転車通勤を選択するケースも増えている。
その前から流行と言うこともあり、自転車は売れている。チェーンの自転車販売店をよく見るようになった。
ただ、自転車通勤が増えている理由の一つには確実に貧困化がある。
若者が自動車を買わない。
その背景には環境志向もあるが、低収入と将来的な展望のなさから必要性が低い自動車の保有は考慮外となっている。
バブルの頃は、大学生の多くが自動車を保有していた。ちょっとバイトするだけで異常に高い日本の自動車保有コストを負担出来たのだ。今では考えられない。
高度成長期の前に戻ってしまった。大きく違うのは、もう自動車を志向していないと言うこと。
かつては豊かさへのあこがれと、成長の実感の中で、自動車が求められていた。
今は貧困と衰退しか知らない中で、いかに切り詰めるかしか考えなくなっている。自動車など必要性の低い贅沢品であると。
そもそも、貧しいので結婚ができない、結婚しても子供を産み育てるコストが莫大な一方で収入は細り税金や社会保険料等は引き上げられ、NHK視聴料を見てもないのに強制的に徴収される。子供を持つこと自体が一部の人にしか許されない贅沢になってしまっている。
この状況を生みだしたのは、バブル崩壊後の失政である。
年金資金の株購入への投入、日銀のETF・国債購入、指標の算出方法変更、データの改ざんで見かけ上の好況を作り出そうとしたアベノミクスの結果、日銀が莫大な国債とETFを抱え、海外要因によるインフレに対しても金利を上げることができない状況になっている。この結果、円安、国内物価上昇が進み続ける状況となっている。それにも関わらず日銀黒田総裁は「各国の中央銀行とのスタンスの違いが円安を進めるとは考えていない」という頭のおかしいことを言いだしている。
もうこの国は駄目だ。ありとあらゆることで、何処を見てもまともではない。
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Posted at
2022/03/21 09:15:53