円高

　これまで意地でも金融政策を変更してこなかった日銀が遂に長期金利上限を0.5％まで上げてきた。
　黒田総裁の退任までは政策変更はないと考えていた人が多かったようで、これが大きなサプライズとなり、137円台から下落。その日のＮＹ市場で130円台までつける円高が起こった。

　先週、為替差益が充分出ている母親のドル預金を解約させたばかりで、いいタイミングだった。


　さて、長期金利が上がったことでこれまでの緩和策が縮小となり、超長低金利で借りて世界各国で運用されていた資金の逆流が起こりうる。
　更に、国の国債利払い負担が増加するだけでなく、日銀自身も苦しむことになる。

　アベノミクスで円安誘導のために莫大な円を供給してきたことがどういう結果を生むか、見物である。


　ＦＸ会社であるＪＦＸ株式会社の名物社長・小林氏もここで買い向かってしまったそうで、珍しくかなり大きな損失を負ったそうだ。取引を公開しているから隠す余地もなく、正直に告白している。本当に珍しい。日銀はテコでも姿勢を変えないという思いこみが原因だったようだ。