定電流機能(CC)のある実験用電源をもう一つ欲しいと思って落札したのだけれど、安く落札できたのは写真のように7セグメントLEDのセグメント切れがあるためだ。
手元に届いたので早速分解して調べてみた。
テスターを当てても問題のセグメントはつかないので、LEDの不良と判断。
ピンコンパチのLEDが秋月電子にあったので購入。
上のものが交換するLED(正確には同じシリーズの別製品)。文字デザインが微妙に異なり、色も明るさも同じにならないので、電流セクションは全て交換する。
苦労して取り外したLED。
ところが調べてみると、問題のセグメントは点灯する。
オンボードではつかなかったのに、どう言うことだろう。
可能性としては、短絡が起きていたか取り外しの作業で接触不良が改善したとかかもしれないが、テスターを当てた限りでは短絡も導通不良もなかったと思う。確か、抵抗が大きめで光らずだった。なんとも不思議。
他のLEDでもセグメント(真ん中の横棒)やドットの不点灯があったので、いずれにしろ交換が必要。
ここで気付いたのだが、ピンコンパチといいながら、実はピンコンパチではなかったのだ。
このLEDはアノードコモンというタイプだが、スタンレーの製品では赤色とそれ以外の色で右下のドットにつながるピンのアノードとカソードが入れ替わるらしい。
ところがこのコンパチ品は全て赤色と同じ仕様。このため、このままではドットが点灯しない。
いろいろ考えたが、スタンレーの製品は生産中止なので入手が難しく、基板を加工することにした。パターンを切ってジャンパーを飛ばすのだ。
キレイな新品の細い電線が行方不明でジャンクから取り出してきた線を再利用。
短絡でセグメントがつかないというトラブルはあったが無事点灯。
微妙に桁によって明るさが違っているが、LEDの製品ごとのばらつきなのだろうか。
電流と電圧で異なる製品だが、ほとんど気にならない。
なお、一番左の桁は「1」しか表示しないためか、「1」を構成する2つのセグメントが同時点灯するようになっていた。何かのミスかと焦ったが、これは電圧側も同じだった。
OUTPUTをオフにしていると、微小なマイナス電圧が出力される。負荷がつながっているとゼロになるのだが、ヤフオク出品物を見る限り、この製品はどれもそうらしい。
外部コントロールができたりするし、外から校正もできる優れもの。ちゃんとメーカーが取説を公開していて、校正の項があるので助かった。
追記:
LEDは
ROHM (ローム) LA-301MB
が使えるらしい。
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修理・レストア | 日記
Posted at
2023/02/25 23:34:33