うちは昨年ポータブル電源とソーラーパネルを導入した。
といっても本当に小規模な物で、使用電気を全てまかなうなどあり得ないほどの物。
ただ、当時から気になっていたのは、リチウムイオンバッテリーを使っているので、充放電回数が1000回と限られることだ。価格は高いのに、寿命を迎えるのが早かったりするとかなり痛い。
その頃は知らなかったのだが、リン酸鉄リチウムバッテリーなら毎日充放電しても10年使えるという。これは失敗したと思った。
また、2枚のソーラーパネルをベランダに広げているが、仕事がある時は昼間晴れていれば100%になり、そのままほとんど使わずに翌日を迎える状態になっていて、それでいて休日など家にいるときはあっという間に使い切ってしまう。なんか勿体ない。
それから悶々と過ごしていたが、某DIY系Youtuberが何にでも使える自作拡張バッテリーを紹介していた。
中身は
・リン酸鉄リチウムバッテリー
・充放電管理ユニット
をつないだだけの簡単な物。これをポタ電の入力につないでやれば、拡張バッテリーとして使えるという。
充放電管理ユニットをソーラー充電と放電を同時に行うようにしておけば、昼間でもポタ電側に電力が供給され、AC100Vを出力できる。
夜間はまずは拡張バッテリー側が優先して使われるので、ポタ電側は100%が維持される。拡張バッテリーが底をつくとポタ電のバッテリーから出力されることになる。これで、ポタ電のバッテリーをあまり充放電させずにソーラー発電由来の電気を使い続けることができる。
これはいいわ。
ただ一つ問題が。
うちのポタ電は最大30V入力で、拡張バッテリーを12V×2台で組めるが、ソーラー発電の方が現状2枚並列で使っている。1枚16~24V程度なので、 2枚直列にしないと24Vシステムでバッテリーを組んだときに充電できない。
厄介なことに、DC7955(DC7909)というコネクタが使われていて、このコネクタは何処を見ても単体では販売されていないのだ。
うちでは市販の並列接続のY字ケーブルを使っている。
他のよく使われる規格に変換してから直列に配線するか、市販の直列接続ケーブルを買わねばならない。
ただ、後者が法外に高い。
なるべく自作したいが、材料がないので難しい。
ただ、このコネクタはLenovoの19V電源コネクターとして使われていて、その後の別規格のコネクターへの変換ケーブルが売られていたりもする。
日本国内で見るとこれまた法外に高いが、Aliexpressで見ると、200円しない。
また、使い方によってはよくコネクタの根元が断線するせいか、補修用の電源ケーブルも格安で売られている。
これらを材料に組み立てれば直列接続もソーラーパネル側に手を加えずに可能だ。
ポータブルソーラーパネルなどつかっているからこんなことで悩む羽目になるのだが、今のところはこれしかない。
ただ、部品が届くのは例によって先の話なので、それまでは2台のバッテリーを並列にして12Vシステムで運用しようと思う。
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なお、以前にかなり容量に余裕がある自動電力線切り替え装置を買ってあって、バッテリーが切れたら自動で商用電源に切り替えることもできる。
これも組み込んで、ストレスフリーでソーラー電力を運用したい。
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なお、昨年買ったポタ電はソーラーパネルがセットだったのだが、1年しないうちにパネルが反って表面のPET樹脂フィルムが浮いて剥がれ始めていて、おかげで化なり発電効率がおちている。
保証期間なのでメーカーに問い合わせたら、不良品なので新しいものを送ってくれるそうだ。
古いものはこちらで処分とのことなので、これも引き続き使えば、発電量を少しだけ増やせそうだ。
追記:
上記の電力線切り替え装置を追加してみた。
電磁石で動くリレーで大容量のため、切り替え時にものすごい音がする。
切り替えてもMacBook Airは気付いていない。
もちろん、僅かな時間だが瞬断が起きるので、機器によっては問題が起こるかもしれない。
現状の問題は、12Vシステムであること。
拡張バッテリー側からポタ電へは内蔵BMSによって12.8V供給のため、最大でも70〜80W程度しか供給できていない。つまり、bms〜ソーラーチャージャーユニット〜ポタ電のルートでは現状5〜6Aしか流せていない。
このあたりはバッテリーが満充電になればもっと流せるかもしれないのでまだよく分からない。
ポタ電側にとっては12.8Vは低めの電圧なので、24Vシステムでないと不利になる要素があるようだ。
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Posted at
2023/10/04 09:06:37