自分は小学生時代から電子工作をやっているのだけれど、半田ごてをずっと握り続けて鉛を暴露され続けてきたのでおそらく鉛中毒で死ぬのに違いない……とああそれはさておき。
100VAC電源で使う30Wの半田ごてを使ってきたのだけれど、電気は暖まるのが遅いし、コードが邪魔だと思い続けてきた。
社会人になってからだったか大学生の時だったか(実家で使った記憶がないので、たぶんマンションを買ってから)、あるとき秋葉原でふと目に入ったのが、ガス式半田ごて。まあ雑誌なんかでは見かけていたけれど、実物を見て、【あ、これは買いだ!】と思ってしまった。
購入したのがコテライザーという製品。
http://www.nakajimadoko.co.jp/kotelyzer60.html
ライター用のガスを着火し、半田ごてやホットブロー、トーチとして使える優れもの。これを使い始めると電気式には戻れない。とにかく暖まるのが速いので、待たずに使える。そしてコードがないことによる自由度の高さ。
だが、いつの頃からか、やたらに炎が大きくなってしまい、燃焼させる筒の中から炎がはみ出る始末。ガスがある程度抜けないと使い物にならない状態になってしまった。
昨日また使おうとすると、もはやガスの勢いが強すぎて、トーチとして使おうとすると火をつけても着火すらできない状態に。
分解しようにも構造がわからないのに下手なことをすれば破壊につながってしまうし、ガス漏れが起きれば危険だ。
これは捨てるしかないのかと思いつつメーカーのHPを見たが、メーカー修理のことが書かれているだけでたいした情報はなし。
しかし、ググってみると、なんと同じ製品を修理したという人が。
R.yawattaのラジオと工作
コテライザーを修理する
http://yawatta.seesaa.net/article/301391345.html
故障状態の動画も載っているがまさに同じ症状。
読み進めていくと、ガスの量を調節するレバーが実はネジになっていて、これを締めると調節がきくようになるとか。
最初は勘違いをしていて、ネジ自体がガス量調節になっているのかと思い締め込んだが、影響なし。よく読めば、ネジが緩むことでレバーが調節機構を動かすことができなくなっているので、締めることで調節機構を動かすことができるようになると言うことのようだった。
注:メーカーHPでも構造は異なるが、別器種で同様な調整方法が載っていた。
なるほど、一度締め付けてガスを絞る方向に動かし、緩めてレバーをフリーの状態で最大量の方向に動かし、再び締め込んでガス料を絞る方向に動かし、ということを何度かやることで、無事ガスが適量になった。
ああ、よかった。これでまだ当分活躍してくれそうだ。
ググってみるものである。
わかってみれば単純な話であったが、構造を見えない作りなので、なかなか気づかないことでもある。
逆に、ガスを使うものだけに自分がおっかなびっくりで修理に手をつけずにいたこと、構造をよく調べようとしなかったことを恥じ入るものでもあった。
それにしても、これは危険な構造的欠陥のように思うのだが。使っているうちにガス量調節がきかないどころかどんどんガス量が多くなるとは。
Posted at 2016/08/28 23:18:18 | |
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