ろ紙は語る 青野由利 毎日新聞2016年4月2日 東京朝刊 ドキドキするミステリーを読んでいるようで、目が離せない研究がある。「犯人」は消えたヨウ素、「物証」となるのは大量のテープ状ろ紙。思わせぶりな言い方で申し訳ないが、事故から5年たっても決着がつかない初期被ばくの話だ。 原発事故後、人々が知るようになったのは、拡散した放射性物質にはすぐ消え去ってしまう短寿命のものと、長年居座る長寿命のものがあることだろう。ヨウ素131は前者で8日ごとに半減していく。痕跡は早々にたどれなくなってしまったが、短寿命だからといって影響が小さいわけではない。甲状腺がんとの関係が福島の人々を不安にしているのは、ご承知の通りだ。 本来なら事故直後にきっちり測定しておくべきだったが、全く不十分だった。そこに「高い値が出たら困る」という誰かの意図が働いたかどうか、ここでは問わない。 情報不足の中、どうすれば事故直後の実態を復元できるか。「全国の自治体による大気汚染の常時観測網がある」とひらめいた人が少なくとも2人いた。一人が東京大大気海洋研究所に所属していた鶴田治雄さんで、自治体勤務の経験があった。大気汚染観測用のろ紙は大気中のチリを1時間ごとに連続捕集している。放射性物質が付着していれば、いつ、どれほどの濃度で通過したか、さかのぼって分析できる。ヨウ素131は消えても、残っている放射性物質と対応がつけばいい。2年半前、このアイデアを鶴田さんから聞いた時には初期被ばく問題に光が差した気がした。 苦労はあったようだが、異分野の科学者と組んで東北・関東を中心に数百の測定局からろ紙を集めた。自治体に保存義務はないが、幸い多くが残っていた。分析は隕石(いんせき)や小惑星試料での経験が豊富な首都大学東京のチームが担当。ヨウ素131と比率がほぼ一定と考えられる長寿命のヨウ素129が検出できるとの確認までやっとたどり着いた。 今後、各地のろ紙でヨウ素129を実測すれば、消えたヨウ素131の拡散状況が復元できるはず。従来の推定より高濃度のヨウ素が通過した地域があるのか、ないのか。「計画通りに進めば初期被ばくの状況がより正確に推定できる」と現在の研究代表者、東大の森口祐一さんがいう。 原発事故は科学者の信頼を失墜させたが、こうした地道な努力を見ると科学の醍醐味(だいごみ)と科学者の責任を感じる。ミステリーが解かれるのは2年後。5年前に逃した「犯人」の姿をぜひ見せてほしい。(専門編集委員) http://mainichi.jp/articles/20160402/ddm/003/070/118000c |
ヨウ素欠乏じゃなきゃ甲状腺に放射性ヨウ素がいかないというわけじゃないので結論が変RT @hayano: 3月3日に民報民友などが記事にした件.今度は朝日の大岩記者が報じている.児童のヨウ素濃度「深刻な欠乏」ゼロ 「事故直後も放射性ヨウ素から甲状腺を守れる状態だった子どもが多かった
— みほちゃん(53)イギリスいてくる (@Mihoko_Nojiri) 2016年3月17日
事故直後に飯館で測って、ちゃんと甲状腺から放射線が検出されてるし、ヨウ素はいってたと思われるけど初期に測ってない地域もある。ヨウ素とってれば安全みたいな表現はミスリーディング RT @okamo41: @hayano ヨウ素の過剰摂取自体が甲状腺癌の原因にもなったり、、
— みほちゃん(53)イギリスいてくる (@Mihoko_Nojiri) 2016年3月17日
あたかも日本じゃヨウ素剤なくても大丈夫みたいな、ほんとに最近みんな論考が雑だよな。
— みほちゃん(53)イギリスいてくる (@Mihoko_Nojiri) 2016年3月17日
それなりに放射線関係でフォロワーの多い人が、スクリーニング効果はともかく、急に「過剰診断」とかいう言葉を軽々しく使うようになったんだけど、ガンだと診断されたものが、後から消えるようなエビデンスがいったいどこにあるのか。
— みほちゃん(53)イギリスいてくる (@Mihoko_Nojiri) 2016年3月16日
気分で話していいような問題じゃないと思うんだよ。検査してるほうにとっても検査受けるほうにとっても。最近みんな自分の陣営のことしか考えないから、論考もRT も雑でちょっと見てられん感じ。
— みほちゃん(53)イギリスいてくる (@Mihoko_Nojiri) 2016年3月16日
甲状腺ガンの過剰診断とは 韓国で、ガンに対する無料や低負担での早期発見プログラムが開始されたとき、甲状腺ガンはプログラムに含まれなかったものの低負担で診断を受けることができた。甲状腺嚢腫やガン自体は多くの人に発見されやすいため、医者側が利益を得る目的で過剰に検査と診断が行われ、必要でないと思われるケースでも手術がなされることが起きた。これが甲状腺ガンの過剰診断である。 早野氏などが過剰診断と自陣に有利になるように誘導しているが、福島でも手術費等を稼ぐ目的で必要もないのにガンと診断し必要もないのに手術をうけさせられているケースが含まれていると断じていることになる。 |
<原発事故>福島・三春の子 ヨウ素欠乏ゼロ 福島民報 震災復興支援放射能対策研究所(福島県平田村)は3日、同県三春町の小中学生を対象にした調査で、ヨウ素欠乏状態と診断された児童、生徒は皆無だったと発表した。ヨウ素濃度の高さが、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性ヨウ素の体内への取り込みを防ぎ、甲状腺被ばくを減らす方向で作用したことが推測されるという。 研究所は2013年度から、甲状腺検査と同時に、尿に含まれるヨウ素濃度を調査。15年度までに受検した延べ2663人のうち、ヨウ素濃度が最も低かったのは1リットル当たり25.0マイクログラムだった女児で、ヨウ素欠乏状態とされる20マイクログラム以下は1人もいなかった。 放射性ヨウ素は体内に入ると甲状腺にたまり、がんを引き起こす恐れがある。甲状腺のヨウ素が不足すると、放射性ヨウ素を取り込みやすくなるとされる。チェルノブイリ原発事故では周辺の子どもたちに甲状腺がんが多発した。 福島の事故では放射性ヨウ素の放出量が少なかった上、海草類を多く食べる食生活の面からも放射性ヨウ素を取り込む余地が少なかったとみられてきた。福島の子どもたちを対象にしたヨウ素濃度の調査は初めてで、ヨウ素摂取量の多さが数値的にも裏付けられた。 結果を公表した研究所の坪倉正治医師は「福島第1原発事故による子どもの甲状腺被ばくを心配する必要はないというデータの一つになる」と説明した。 研究所によると、延べ3447人を対象とした甲状腺検査で、がんと診断された子どもはいなかった。 |
内部被ばくリスク低く 三春の小中学生 日常的にヨウ素摂取 福島民報 平田村の公益財団法人震災復興支援放射能対策研究所は3日、記者会見し、東京電力福島第一原発事故に伴い村内のひらた中央病院で尿中ヨウ素濃度検査を受けた三春町の小中学生延べ2663人は、日常的にヨウ素を摂取しているため甲状腺内部被ばくのリスクが軽減されていると発表した。原発事故発生時、食品から摂取したヨウ素で甲状腺が放射性ヨウ素を取り込むのを防いだという。 平成25年度から27年度までの検査結果をまとめた。濃度が1リットル当たり20マイクログラム以下の欠乏状態はゼロで、58%が200マイクログラム以上だった。日常的にヨウ素を摂取していたため、放射性ヨウ素を取り込むのを防いでいたと考えられるという。 三春町の小中学生延べ3447人を対象にした甲状腺超音波検査でがんと診断された子どもはいない。 26年2月から27年11月までのホールボディーカウンター(WBC)による内部被ばく検査の結果も公表した。延べ5607人中、放射性セシウムが検出されたのは3人。乳幼児向けのWBCによる検査で延べ2010人全員から検出されなかった。 研究に当たった坪倉正治東京大医科学研究所特任研究員は「内部被ばくのリスクは低い状況だ」と話した。斎藤行世ひらた中央病院長が同席した。 |
原発80キロ圏、線量65%減少 事故後4年半、マップ公表 2016年2月2日 21時50分 共同通信 原子力規制委員会は2日、東京電力福島第1原発事故が発生してから4年半後の昨年9月時点の原発半径80キロ圏の放射線量分布マップを公表した。比較可能な2011年11月時点のデータと比べ、放射線量は65%減少した。 原発から北西方向に広がっていた毎時19マイクロシーベルト(年間追加被ばく線量で100ミリシーベルト相当)超の地域はこの4年半で大幅に減少。福島県北部から南西方向に延びていた0・5~1・9マイクロシーベルトの地域も大きく線量が下がった。宮城県南部と福島県南部、茨城県北部では0・1マイクロシーベルト以下の地域が増えた。 http://this.kiji.is/67235672245780483?c=39550187727945729 |
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何が「百万倍」なのか? 「広瀬隆が警告 原発破局を阻止せよ! 食物連鎖で濃縮 放射能の危険な罠」 (週刊朝日 2011年04月08日号配信掲載) 2011年3月31日(木)配信 上の記事に掲載されてる「放射能濃縮データ」の図(3ページ目)がおかしいと評判になっている。たしかに子ツバメが食べているのは、アヒルではなくて「川の虫」だし、ツバメは「水鳥」ではないので、図中の矢印は意味不明だ。(食物連鎖を正確に表していない) そもそもツバメやアヒルの卵は、日本ではめったに食べないと思うぞ。いったい何が「百万倍」になったのかも、よくわからない。 「放射性物質の生物濃縮(ハンフォード原子力施設による被害)について」 Yuh_Fazioli、みんカラ、2011年04月17日 ツバメが「川の虫」をどれほど食べるのか知らないが、上記エントリによると、アヒルは主に植物食であるので、魚は捕らないようだ。 また、ハンフォード原子力施設の下流に住む人(コロンビア川の河口から50キロ近く離れたウィラパ湾でとれるカキを常食していた労働者)から高濃度で見つかったのは亜鉛65(半減期:約244日)だそうだ。カキは、周囲の海水濃度より10万倍以上に、特異的に亜鉛を濃縮するが、亜鉛が食物連鎖により順次高濃度になる生物濃縮は認められていないとの報告もある、とのこと。 有毒性評価書 Ver.1.0 No.131 「亜鉛の水溶性化合物」(pdf) 新エネルギー・産業技術総合開発機構 p15-16 つまり、生物濃縮については十分に注意する必要があるが、すべての放射性物質が「百万倍」になるわけではない。「水鳥の卵で百万倍」になるというのであれば、いったいなんの放射性物質について言っているのか、広瀬氏は出典を明らかにすべきである。 なお、「Introduction to Social Work and Social Welfare: Empowering People」(Charles Zastrow, Brooks Cole, 2009)という本に、広瀬氏の図と同様な表記(p.548)がある。こちらでは、アヒルも魚と同様にプランクトンを食べるという記述になっている。(同じものを食べていても濃縮度は魚が1万5千倍、アヒルが4万倍となっている) さらに、これは「Perils of the Peaceful Atom」(Richard. Curtis and Elizabeth Hogan, Littlehampton Book Services Ltd, 1970)という本からの引用なので、この本を見てみた。すると、この本も同様の文章を「The atom and the energy revolution」(Norman Lansdell、Penguin Books、1958)という本から引用している。また、広瀬氏の著書「東京に原発を!」(集英社、1986年)の176ページにも同様の図があり、やはり、ノーマン・ランズデルの著書「原子力とエネルギー革命」を引用している。 そこで、Norman Lansdellの「The atom and the energy revolution」を見てみると、173ページに同様な記述があり、脚注に引用元はAlbert Schweitzer(アルベルト・シュヴァイツァー)のオルソーからの放送であるとのみ書かれてあり、結局なにが100万倍になったのかはわからなかった。どうも出典の明らかでない話が半世紀にわたってこの手の人たちのあいだでは流れているようである。 Skeptic's Wiki 広瀬隆 |
YUHの気ままなままに カテゴリ:ブログ 2018/01/31 06:12:14 |
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常識はずれのPIAZZA達の隠れ家 カテゴリ:Piazza 2012/11/17 07:31:43 |
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