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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2011年06月05日 イイね!

関東各地自治体の放射線関連情報リンク集積所の紹介

サイエンスライターの佐久間功氏が作った放射線関連情報リンクのご紹介。

関東各地自治体の放射線関連情報リンク集積所


 各自治体の測定結果を知りたい場合はここから見に行くとよいだろう。

 また、末尾にある

極めて個人的な「気になること」

のリンクもなかなか興味深い。

 既にここでも紹介済のリンクもあるが、
 
※ 大量放出による高濃度、広範囲の汚染を引き起こした時の拡散状況
※ 関東南部まで飛び、水道汚染を引き起こした時の拡散状況

は、気象庁GPVメッシュデータからシミュレートしていて、うまく説明できているように思う。


 また、

「(三流の)ジャーナリストと、(普通の)科学者の考え方の違いを揶揄的にまとめてみる。」

は、
keigomi29氏によるものだが、出来の悪いジャーナリストがよくやる誤り(彼らはそうは思っていないようだが)を面白くまとめていて興味深い。

 このあたりは佐久間功氏のサイエンスライター、ジャーナリストとしての意識の表れだろう。
 ちなみに、氏は自動車雑誌の編集をやっていたこともあり、バリバリのスバリストであったりもする。SVXにも乗ろうと考えていたそうだ。


 なかなか便利でためになるリンク集なので、是非参照して欲しい。
 
 
Posted at 2011/06/05 12:02:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 放射性物質・放射線 | 日記
2011年06月04日 イイね!

魚の頭・骨・内臓をとると放射性セシウムの濃度は「高くなる!」

 私は全然知らなかったが、魚類の放射線測定の方法について的外れな批判をしている輩がいるらしい。

 基本的にこうしたものでは「可食部」……要するに実際に食べる部分の測定を行う。

 それを逆手にとって、「頭・骨・内臓をとって測定することで、わざと測定値を低く見せているに違いない」と陰謀論をまき散らしているらしい。

 そこは論より証拠。
 勝川俊雄 公式サイトにその検証が上がっていたので、紹介がてら、ここではそのグラフを引用しよう。
(データの出典:日本の環境放射能と放射線)



 これは過去行われてきた魚類のモニタリングの結果である。

 このグラフでは
・全体
・可食部
両方のデータが載っている。

 魚から「頭・骨・内臓」を取り除き可食部だけにすると、なんと「放射性物質の量の割合は増えてしまう」のである。

(通常ベクレル/kgのような単位で放射線量を表示する。分母が質量であることに注目)


 これは、セシウムが筋肉に含まれやすいという事実から説明できる。

 たとえば、

 魚全体の質量が100gであったとして、その中に1gセシウムが含まれていたとすると1%である。
【全体で計測】
 セシウム    1g
 -------- = ------ ×100 = 1%
 魚全体    100g

 この魚から「頭・骨・内臓」をとりのぞいたら80gになった。このときセシウムのほとんどは筋肉に含まるのであいかわらずセシウムは1gふくまれている。割合は1.25%になる。
【可食部で計測】
 セシウム    1g
 -------- = ------ ×100 = 1.25%
 魚全体     80g




 つまり、「割合」で見ると、可食部だけにするとセシウムの値は増えてしまうのである。

 もしセシウムが内臓や骨に大量に蓄積するものであれば取り除くことで少なくできるが、筋肉中に含まれやすい物質であるからむしろ逆の結果になるのである。

 政府のやることに対してほとんど脊髄反射で陰謀論を振り回すものが多い様だが、環境モニタリングは1950年代から行われており、測定法などは事実を知るために以前から決められているものだ。今突然はじめ、何かを隠すために決めた方法ではない。そうした事実を知るべきだ(ただし、通達で測定方法が変更されたことがある……葉物野菜は洗わずに測定→洗って測定)。
 勿論、新たな知見から問題が判明すれば改めるべきだが。勝川氏もストロンチウムについては骨に蓄積しやすいため骨を含む調査をすべきだと言っている。

関連情報URL : http://katukawa.com/?p=4584
Posted at 2011/06/04 13:27:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 放射性物質・放射線 | 日記
2011年06月02日 イイね!

ドイツ気象庁(DWD)のシミュレーションの正しい見方

ドイツ気象庁(DWD)のシミュレーションの正しい見方 最近あちこちで我慢ならないほど間違った紹介のされ方をしているドイツ気象庁(DWD)の粒子分布シミュレーションについて、私から説明しておきたい。

ドイツ気象庁


 このシミュレーションを見ると、日本中はおろか風向きによっては中国やロシアまで大量の放射性物質がまき散らされて拡散しているかのように見える。
 これをみて、今日は東京に放射性物質が降り注ぐから外には出ないなどと言う人もいるかも知れない。しかし、それはこのシミュレーションを勘違いしてる。

**

 どんなシミュレーションにも仮定がある。

これは

●福島第1原発からある一定量の放射性物質が放出されているとして、その物質が拡散、希釈される様子を気象条件からシミュレートしたもの

である。

 原発からでた物質がどのように広がり薄まっていくかを示したもので、実際の放出状況とは関係ない実際に放出があろうがなかろうが「あったとして」、粒子の希釈状況を三日間にわたりシミュレートしている。この色分けは元の濃度に対する相対的な薄さを表している。


 福島第1原発から少量の放射性物質が放出された場合でもこのシミュレーションは当てはめられるが、シミュレーションで1段薄くなっているところではもはや測定限界以下かもしれない。

 逆に、もし爆発やベントによって大量の放出が起これば、最も薄いところでもそれなりの量の放射性物質が届くことになる。



 凡例にある色分けの3つの説明は次の意味とのことだ。

赤:濃度は僅かに希釈されている
黄:濃度はかなり希釈されている
白:濃度は極めて希釈されている

(山本堪氏によるドイツ気象庁(DWD)による粒子分布シミュレーションの日本語訳より)


**


 このシミュレーションの利用の仕方は、

●原発周辺で突然爆発が起きる、放射線量が上がるなどの変化が生じたとき、その影響がどこへ及ぶかを考える参考にする。

と言うものだ。
 あるいは日頃から見ておいて、今日何かあったら自分のいるところに降り注ぐ可能性があるなどとチェックをするのもよいかも知れない。

 大気中に放射性物質がほとんど観測されない現在、このシミュレーションを見て「毎日大量の放射性物質がまき散らされており、日本中や海外へも大量に降り注いでいる」と考えるのは大間違いだと言うことだ


 


追記
 もし、気象衛星の写真や雨雲レーダーのようにリアルタイムで放射性物質の動きを観察できたらどんなに役に立つだろう。しかし、そんなものは存在しないから各地で線量測定を行ったり、大気中の粉塵中の放射性物質の分析を行っている。
追記終わり
Posted at 2011/06/02 20:43:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 放射性物質・放射線 | 日記
2011年05月28日 イイね!

食品の暫定規制値の件は勝川俊雄氏のものを参照【リンク追加】

 食品の暫定規制値がどのように決められているかについてまとめようかと思っていたが、勝川俊雄氏がやってくれていた。とても参考になる。

 自分があえてやらなくてもいいかな。あるいはもう少しかみ砕いたものをやるかも知れないけれど。

 あのわかりにくい資料を見て細かいところをひろう気がしないので、これまで概略だけしかやっていなかった。


 取りあえず、詳しく知りたい方は以下まで。
(まだ今後修正が入る余地あり)
食品の放射性物質の暫定基準値はどうやって決まったか
http://katukawa.com/?p=4467


 食品安全委員会の「緊急とりまとめ」に関する各資料がコメント欄で紹介されていた。こちらを併せて参照するといいだろう。

http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/emerg_torimatome_bunki.html


 
Posted at 2011/05/28 16:42:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 放射性物質・放射線 | 日記
2011年05月27日 イイね!

ECRRてやっぱり過剰な評価をしていたのね。

 国際放射線防護委員会ICRPの勧告が日本では採用されているが、その内容は、少なくとも1mSvの設定は妥当で、かなり安全側に振っていると個人的には思っていた。

 しかしその基準より厳しい基準がECRR。だが、自然放射線に埋もれてしまうような規制値を要求するこの基準に疑問を感じていたし、なによりECRRの勧告冊子の多くがICRP批判にあてられていること、非公式な委員会であることからこの規制を採用する理由は見いだしにくいと感じていた。

 ECRRは福島の原発事故の評価で100km圏内ガンの増加が66%、10年以内に10万人としている。どんな評価をするとこんな数字になるのか疑問に思っていた。


 野尻美保子氏のツイートでおおよそそれが分かった。

 ECRRの評価とその計算の元になったトンデル論文について書かれたbuveryの日記が紹介されていて、よんでみると論文やECRRの計算に触れている。

buveryの日記


 正直、トンデル論文、福島のリスク評価共にかなり無理があると思う。



 ICRPの勧告で充分放射線防護の目的は達することができると私は思う。ECRRを採用する理由はあるとは思えない。

Posted at 2011/05/27 14:49:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 放射性物質・放射線 | 日記

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