以前メインテナンスを行ったDF440Dであるが、回転が遅く、熱を持ちやすいことが気になっていた。機械的にはどこにも問題は無さそうで、しかし、アーマチャーが回転するときヨークに当たりやすいようで、ハウジングのひずみが疑われた。ただし、見た目には問題があるようには思われなかった。
動作品としていながらブラシホルダーが溶けていたHP440Dである。問題のあるブラシホルダーとカーボンブラシを交換した。
すると、非常に小気味よく回転する。
そうなると、今ひとつなDF440Dが気になる。
実はDF440DとHP440Dは振動機能の有無しか違いが無い兄弟機で(つまりこの2つを同時に持つメリットは何もない)、同じように回らなくてはおかしい。
そこで、アーマチャーヨーク、ギアユニットと回転部分を入れ替えて回して見た。
DF440Dの回転機構は、HP440Dのハウジング等の中で良好に回転する。
HP440Dの回転機構は、DF440Dのハウジング等の中で不良に回転する。
つまり、DF440Dのブラシホルダー、ブラシ、ハウジング等の何処かに異常があることになる。
そこで、スイッチを入れ替えたり、個別の入れ替えをやってみて分かったのが、ブラシホルダーを入れ替えると元気に回ることだった。
ブラシホルダーではなくカーボンブラシではないかと思い、入れ替えたところドンピシャ。
元々DF440に付いていたブラシも欠けた部分があり、何らかのトラブルがあったと思われる。
そこで、ブラシを削り整形したところ、多少の改善があった。
どうもカーボンブラシに何らかの問題があり、導通不良になっているのではないかと考えられる。
意外とカーボンブラシに起因する問題は多いらしい。
ホルダーにはめた状態で配線と整流子間の抵抗を測ってみると、全く問題が無いので、回転時の当たりに問題があるのだろう。
ブラシを削って動きをスムーズにしてみても新品のようには改善しない。新品への交換が確実に思われる。
おそらく、手持ちのTD131DやTW152Dもカーボンブラシを交換すれば動きが改善するのではないかと思う。
こういう消耗品は価格が高く設定されている。確実な収入源であるからだろう。
そこで、中国の互換品を多めに発注したので、届いたら確認して見たい。ブラシの質によっても違うらしいので、互換品では今ひとつという可能性もある。
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ということは、スターターモーターとか、オルタネーターも、カーボンブラシの長さが十分でも充分機能していないケースもあるのかも知れない。
セルの動きが悪い、充電電圧が上がらないと言うことがあれば、残りがあってもまずカーボンブラシを交換することを試してみるべきなのかも。
まあ、スターターモーターやオルタネーターの動作不良が会っても、普通の人は脱着ができないので、いきなり交換になってしまうのだろうけれど。
Posted at 2020/01/11 22:32:58 | |
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