先日ヤフオクでピアッツァ ロータス用のテールコンビネーションランプを落札した。
写真ではそれほど程度は悪くなさそうだと思ったが余り鮮明ではなく、ある程度のリスクは覚悟していた。
状態はダメではないが、よいとは言えず。左のみだが、定番の問題である、赤とオレンジの樹脂の間の割れが発生していた。
最悪は改造ベースにしようと考えていたが、そこまでひどくはないので補修することにした。
ロータステールコンビランプ補修と文字消し
割れは多少目立たなくなったし、表面の欠けは補修でほぼ分からなくなった。しかし、文字を削り取ったら、その部分に樹脂が充分入っていなかったようで、中に文字の跡が残ってしまった(鬱)
**
問題はもう一つ。
パッキンが製廃なので、前オーナーはなんと『ブチルゴム』でパッキン代わりにしていた。業者が解体したときにテールが外れないので何かでこじった痕までついていた。
ブチルゴムは30~40℃で柔らかくなり、あちこちにべたべたにくっつくという厄介な代物。当然車両もべたべたになるし、手で触ろうものなら手に黒いものがべったりとくっつく。服につけたりしたらえらいこと。
私が忌み嫌うブチルゴムが、3段に積み重ねて貼り付けてあるのだ。既に手に持っただけで手にくっついてべたべただ。
ちなみに、日産車のテールランプはパッキンの代わりにブチルゴムが使われているらしく、板金屋さんの頭痛のタネになっているとか。
このブチルを何とかしなくてはならない。ここにブチルとの戦いが開始された。
まずは素直に(?)手で剥がす。最初こそ多少素直に剥がれてきたので油断したが、体温で柔らかくなってくるとちぎれるだけになり、指にくっつく。掌にくっつく。太ももにくっつく。爪と指の間にくっつく。
そして当然の如くテールにはブチルゴムがべたべたに残っている。
嫌になり、このテールはその後しばらく放置状態に。それが1ヶ月以上前の話。
ようやく一昨日に割れ補修などをして、ブチルとの戦いを再開した。
前回、体温まであげずに剥がすことを考えていたが、それを実行。冷凍庫にぶち込んだ。
充分冷え冷えになった状態で触ると、かなり素直に原形を保って剥がれてくる。更にラッキーなことに、なにか両面テープのようなものを貼ってからブチルゴムが貼られていたので、両面テープを引っ張ることでまとまってかなり綺麗に剥がれてきた。
片方は綺麗に剥がせたが、すでにある程度剥がしたもう一つの方は冷やしても残っている部分が綺麗には剥がせない。やむを得ず、パーツクリーナーで溶かす戦略へ。
かけてはティッシュでこすり取り、ティッシュにパーツクリーナーをしみこませてはこすり取り。
こういう作業を浴室でやったのだが、そこら中に液が撥ねてついた黒い丸がつき、下にはべたべたな黒いシミが広がった。もちろん手を中心にブチルゴムでべたべたになっている。
そうこうしてようやく何とか気にならないところまで剥がすことができた。
パーツクリーナーは1本半を消費した。
浴室の掃除が大変だ……。
こんな作業は二度としたくない。
孫子には家訓として伝えたい。
うかつにブチルゴムは使ってはならぬと。
もっとも孫子はいないので一代限りになりそうなのが残念だ。
Posted at 2012/08/02 08:10:55 | |
トラックバック(0) |
PIAZZA | クルマ