
これが道庁HPにある発表日ごとの陽性判明数。週末は検査がないなどの影響が大きいので、7日サイクルが現れやすい。
また、発表には数日分が入っていることがある。それを分けて検査日ベースでグラフ化してみた。
少しだけ凹凸が均されている。
しかし、発症から検査まではまちまちであるし、検査する都合の影響が含まれるので、この凹凸はノイズである可能性がある。見えない部分がある。
そこで、自己申告による発症日ベースのデータを作ってみた。
これなら検査する側の都合、発表する側の都合を取り除くことができる。院内感染などでの検査で発覚する不顕性感染者の影響も現れない。
こうすると、また少し形が変わって見える。
2月に増えた発症者数は少しずつ減り、北海道における徹底した検査と隔離の効果が現れている様に見える。制圧に向かっていた様に見える。さっぽろ雪まつり(2/19)の影響もあまりなかった様に見える。
しかし、4月には再度大きな増加が始まっている。
これは、3/20にそれぞれバラバラに帰国した米国からの帰国者が同じ日に発症していて、また東京などからの帰省者の発症も3月末から4月頭にあったので、その接触者から感染が広がった可能性があるように見える。おそらくは不顕性感染者で北海道に異動してきた人からの感染もあったのだろう。感染から発症まで7日前後とすると、そのあたりから増加が始まっている様に見える。
外部からウイルスが侵入する典型的な第二波と言えそうだ。
直近では検査日ベースで減る傾向がある。
発症日ベースでも減って見えるが、今後検査が進めば最近1~2週間で発症した人が陽性になり、発症日ベースのデータが改訂されていくので、このあたりの傾向はまだ見てはいけない。
なお、発症から検査までどれぐらいかかっているか調べると、
こんな感じだ。
単純平均で6.5日。中央値が6.0日で、最頻値が3日だ。
51日はかなりレアなケースなので、無視して構わないだろう。
北海道の検査がとても進んでいて、発症当日陽性判明というケースも1件あった。
検査を意図的に抑制していた東京都でこれを調べれば、恐らく幅はもっと広いのではないかと思われる。
また、発症日ベースでグラフ化すると、検査日ベースでは見えなかった感染の進行も見えてくるはずだ。個人でできる量ではないので、複数のボランティアや研究費を使った取り組みでもないとなかなか解析できない。
北海道は検査が安定して行われているけれど、絶対量が少ないので信頼性の点では問題がある(とは言え日本の都市としては多い方であるし、傾向がよく現れているのであえて見ている。大人口の移動が外と起こらない島であることが大きいかもしれない)。しかし、個人でも数時間で扱える程度のデータ量だからできるのだ。発症日まで含んだデータベースがあれば他地域でもやってみたいところだ(北海道はなかったので、FAXデータを元に自分で手入力)。
Posted at 2020/04/26 16:38:50 | |
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