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Yuh_Fazioliのブログ一覧

2025年06月30日 イイね!

【カメラ】因縁のシルバーOM-2Nジャンクは…

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↑写真はオークションのもの


 シルバーのOM-2Nは、まさに実家にあったものと同じ、因縁のモデルだ。

 オークションのライバルは複数いたが、安値のうちに撤退し、落札できた。
 写真を見る限り、あちこちにスポンジやフェルトが貼り付けられ、汚れが見えるレンズのゴムフードもあまり印象がよくなかったのだろう。

 でも、自分は、前オーナーの愛情をとても感じたので、この個体は非常に綺麗で、本質的問題はないと思っていた。
 安値で買えたのはラッキーだった。

 それが本日到着し、各部チェック。本当に綺麗な個体。大切にされていたことが分かる。

 電池室の中には電池が入ったままで、端子が黒くなっていた。まずは接点を磨いて電池を入れて、電池チェック…赤いLEDがやや不安定に点灯。スイッチの接点が酸化している様子。

 傷も少なく、外観や内部は非常によい状態。
 おそらく使われないまま放置されていた期間があったのだろう。そのため、電気接点部分は酸化していたようだ。

 AUTO-OFF-MANUAL切り替えスイッチの接触が不安定だったが、何度か動かしているうちに良好に。
 AUTO、MANURALとも正常に動作している。照度計も動いているが、MANUAL時に不自然に低い。シャッタースピードにかかわらず同じ指示。
 シャッタースピードの検出がうまくいっていないようだったので、シャッタスピードダイヤルを何度か動かしていると復活。正常と思われる動作をするようになった。

 これで、この個体はほぼ完調のように思われる。プリズムに若干の腐蝕があるが気にならない位置。

 レンズも状態が非常によく、前玉の汚れが多少目立つ程度で清掃で綺麗になった。

 


追記:
 ブラックのOM-2Nはマニュアルがオートになるという不思議な異常があったが、分解してスイッチ部分の接触を改善させ、動作のようすが変わった。だが、シャッタースピードはまだおかしい。シャッターを切るごとにスピードが変わったりする。
 経験上、OM2のシャッタスピードダイヤルは接触不良が起きやすいことを思いだし、接点復活を図ったら、改善していった。
 現在は完調になったように見える。
Posted at 2025/06/30 20:03:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2025年06月29日 イイね!

【カメラ】本物のクソジャンクを再生してみた

 誰も手を出さない、リサイクル販売業者のOM-2を買ってみた。

 動作未確認、清掃なしのボロボロジャンクだ。

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 届いてまず、

「これはヒドイ。本物のジャンクだ」

と感じた。

 それぐらい汚れているし傷は多いし底は凹んでいるし。汚れはおそらくタバコのヤニだ。このカメラの時代は、喫煙者が大手を振っていた時代で、多くの機械がヤニにやられているらしい。

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 ミラーアップ状態で、シャッターも押せないし、巻き上げもできない。TTL測光用の乱数表が見える、電池がなくなったときのモードになっている。
 電池がないと何もできない機種なので、取りあえず、電池を入れてみるが、電池チェックのLEDが付かない!

 こりゃ基板がダメかも、と思いながら分解開始。

 付属レンズの状態はカビもなく落ちるくもりだけで、本体と比べて驚くほどよかったので十分元が取れているのだが。


***

 この機種は巻き上げレバーを固定しているカニ目ねじが、レバーを覆う部品と接着剤で固定されていて非常にかたく、ネジをカニ目の爪で傷つけてしまうし、プラスチック部品が割れてしまったりする。
 おそらく、溶剤を流し込んで接着剤を緩めておけばいいのだろうけれど、40年以上経った接着剤はカチカチである。緩みもしない感じだ。
 結局無理矢理回したが、プラスチック部品は割れずに済んだがネジに傷が付いてしまった。前のOM-2Nではプラスチック部品が割れたので、そちらに部品を回すつもり(何しろ部品取り)。

 開けてみると、内部は思ったより綺麗。
 スイッチの接点の接触不良かと思い調べてみた。
 テスターを当てると、電池を入れても電圧が来ていない。

 そもそも電池の一つが液漏れしていた。電池を入れ替えてみたがやはりダメ。
 電池ケースからスイッチまでの導通や電圧を調べてみたが、どうも電池ボックスの接触不良があるらしい。少し改善を図ってみた。

 されにスイッチの接点を動かしているうちに、LEDが点滅。電圧が不十分ならしく、接点での電気抵抗が大きくなっている可能性がある。
 接点復活剤代わりにパーツクリーナーをかけて動かしているうちになんとかLEDが綺麗に点灯するようになった。

 こうなれば次はシャッターのチェックだ。
 この機種はシャッタースピードをバルブ位置にしてリセットボタンを押すと、リセットされる。
 押してみるとガシャッとミラーが降りてきた。

 露出計は光に反応して動いている(正確かどうかは分からない)。
 オートモードでは明るさに応じてシャッタースピードが変わるし、マニュアルではダイヤルに応じてシャッタースピードが変わる。

 この動作はほぼ完調である。

 ただ一点、底外装を取り付けるとシャッターが上がらなくなる。
 これは底板が微妙に変形していて、シャッターのリンクに当たっていたためだった。
 修正して正常動作。

 ただ、よくわからない非常に弱いバネが一つ落ちて来たのだけれど、どこから出てきたものだか。困った。

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 WEB上にあった先達のこの写真を見て、バネの場所が分かった。早速取り付けておいた。本当に役に立っているか分からないほどの弱いバネ、だが、リンクを抑えていた。なくても正常動作する。
 よくシャッターが押せなくなる不具合を起こす小さなダンパーゴムの潰れがあったが、動かしたら崩れてしまった。ゴムチューブか何かでつくってやる必要があるが、なくても正常動作している。そのうち付けてやる。

 とりあえず軽く清掃して、見た目はやや悪いが、ほぼ完調のOM-2が仕上がった。
 外装の錆などを落として塗装し、モルト交換してやればかなりいい状態。
 あまり気にならないが定番プリズム腐蝕があるので何とかしたい。

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 先日入手した綺麗なOM-2Nはマニュアルモードにならない(オートになってしまう)状態だが、こちらはきちんと機能している。

 あちらもおそらくスイッチ関連の問題なので、分解して修理しよう。


 しかし、部品取りのつもりで手に入れたものを直していたのでは、いつまで経っても部品取りができない(苦笑)




Posted at 2025/06/29 18:09:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラ | 日記
2025年06月29日 イイね!

【カメラ】プリズムの再生に向けて

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 これは、キヤノンPELLIX,FT,FXのペンタプリズムである。どれも腐蝕がある。

 これらの機種ではペンタプリズムは共通になっている。そのため、FTのジャンクから綺麗なプリズムを取り出して、PELLIXに移植することができた。

 PELLIXや初期型FTではモルト(スポンジ)が劣化したときにプリズムを痛めてしまう。
 もう少し具体的には、スポンジの可塑剤が染みだし、プリズムの銀層の保護に塗られている塗膜を溶かしてしまい、銀が酸化してしまうのだと思われる。

 そのため、FT後期型では対策部品になっているが、それでも傷んでいるものもある。

 上の写真の一番右はFXのものだが、対策部品なのにかなり腐蝕していて、これなど水没した可能性がある。                           

***

 プリズム再生には銀やアルミニウムの膜を形成してやればよい。

 メーカーはプリズム生産は銀やアルミニウムの真空蒸着でやっているらしい。
 鏡は銀鏡反応でもつくられる。

 銀鏡反応とは、銀イオンを過剰アンモニア水に溶かしてから還元することで銀を析出させる反応だ。ガラスの表面に析出すれば鏡になる。これでプリズムの反射面をつくるわけだ。ただし、薬品を調合したり、慣れや技術を要する。

 真空蒸着は、真空容器と真空ポンプ、熱源を用意すれば個人でも不可能ではない。小さなビンを使ってつくっている人もいるようだ。アルミニウムならコストが低く、溶かしやすい。
 装置さえ作ってしまえば銀鏡反応より手間がかからない。

 他には、メッキ様スプレーやアルミ箔を貼り付ける、表面鏡を貼り付けるなどがあるが、どれもいまいちだ。

 また、銀を塗装する塗料があり、銀鏡反応の一種なのでかなりメッキ感が出るので、これでいけないかと思っていたりする。


 

Posted at 2025/06/29 13:46:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラ | 日記
2025年06月28日 イイね!

【カメラ】OM-2Nが届いた


 ちょっと嫌な思いをしながら競り落としたOM-2Nがとどいた。発送連絡なしに…。

 50mmのレンズは状態がよく、先に競り落とした個体に付いてきた50mmマクロとは雲泥の差。
 70-150mmズームはレンズに傷やカビはないが先玉にくもりあり。バルサム切れのようだ。レンズの貼り合わせを剥がして再接着ができるのかどうか。


 さて、カメラ本体。
 外観綺麗。電池入れればオートでの動作問題なし。露出計動く。
 ファインダーはゴミが多少ある程度でプリズムに腐蝕なし!!! すばらしい!!

 いろいろ触っているうちに気付いたが、マニュアルにスイッチを切り替えてもオートで動作している。
 切り替えスイッチに不具合があるのかもしれない。いずれ分解して調べてみよう。
 とはいえ、このカメラはほとんどの場合絞り優先オートで使うカメラだが。

 OM−2は2台目で、どちらも全体には状態がよいのだが、どこか欠けている。

***

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 第3弾は、OM-2の後継機種OM-4の弟分に当たるOM-40。逆光にも対応する測光で、OM-2より高機能。ただし、不人気で安く出ていることが多い。
 メルカリで見ているうちに状態の良さそうな個体で安いのでポチってしまった。
 いわゆるOM二桁シリーズの最終モデル。この後からは三桁のAFモデルになるらしい。
 調べた範囲では機能的に問題はない。
 このモデルで採用されていた、ベタベタになってしまうゴム状のウレタン塗装は剥がされている。

 自分がフィルムで写真を撮るなら、おそらくこれを使う事になるだろう。高機能で安定しているモデルに見える。

***

 その他にも、シャッターが動かない、50mmF1.4付きのOM-2も落札済み。シャッターが動かないのは、OM-1/2ではよくあることらしく、対処法も知られている。多分、手間をかけず復活できる。
 ただ、OM-1/2の泣き所、プリズムは健全かどうか? 他の機能は大丈夫か?


Posted at 2025/06/28 18:47:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラ | 日記
2025年06月27日 イイね!

【カメラ】因縁のオリンパスOM-2

 オリンパスは大学時代に顕微鏡でなじんだが、それ以前には、実家のカメラでも関わりがあった。
 それがOM-2Nだ。

 私が小学生の時に、家のカメラとして父親がお金を出して買ったが、カメラに関心のない両親は手を触れることもなく、私は【お前はお金を出していないから使い権理がない】とかと言われ、中学生になったばかりの兄が自分専用に使っていた。
 そもそも、兄が自分もお金を出すからと言って父親に【家のカメラ】として買わせたものである。当然兄は事実上自分のカメラとして親に買わせたのであるし、両親含めて私には使わせるつもりがなかったのだ。要するに、兄に高級一眼レフを【家のカメラ】という名目で買い与えたのである。

 その複雑な思いを抱えることになったOM-2Nであるが、今ではジャンクなら数千円、完動品でも数千円から1万円ちょっとで手に入る。

 自分がレンズも含めてオリンパスのカメラを避けてきたのは、その過去の因縁の影響がある。
 一方で、オリンパスのカメラにはコアなファンがいて、オタク人気で妙に高いことが多いことも一因である。

 ただ、自分の中に抱え続けた複雑な感情にケリを付けるためにも、このカメラを入手しようと思い立ったのだ。

 ヤフオクにはタマが潤沢に出ているが、落札は結構大変である。しつこく終了間際に入札してくるのがいてその度に10分延長、価格もずるずる上がってしまうと言ういやな思いをしながら落札したりもした。

 その前に、かなり状態のいいレンズ付き、最近まで現役で使っていたというカメラを、うっかり居眠りして落札し損なうということがあり、次は何が何でも落札したいと思わされたこともあった。

 で、まずは第一段。50mmマクロ+75-150mmズームレンズ付きのOM-2。多少機能強化された因縁のOM-2Nではない。

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↑レンズのゴムリングは清掃のため取り外してある。


 レンズは、マクロの方は点カビの強力なのが内部にあり、分解清掃が必要。後玉には傷も多く、このレンズは手を入れてもあまり改善しそうにない。
 ズームはカビはあるがわずかで綺麗。

 カメラは、電池を入れるとシャッターも露出計も正常動作。
 一つだけ、プリズム腐蝕が下部の一部にある。これだけは残念だ。Canon PELLIX/FT/FXの腐蝕プリズムがあるので、これらを使って再生方法を検討してみる。

 久し振りにOM-2のボディを手にして、こんなに小さかったんだと思った。数回だけ触ったOM-2Nは、子供の手には充分に大きかったのだ。
 当時世界最小最軽量の一眼レフOM-1とほぼ同じ兄弟機。やはり小さいのだ。ずっしり重いCanon PELLIXと比べて軽く小さく華奢に感じる。

 複雑な思いを持つカメラだが、ようやく自分のものとして手にできたことで、自分の中の何かが溶けていく感じがする。

 他にもレンズ付きOM-2Nを落札しており、メルカリで見かけたかなり状態のよいOM-40も格安で手に入れている。

 OM-2は電子シャッター制御なので、電池が入っていないとシャッターが切れずバルブ動作のみになったりするし、電池が入っていてもAUTOにしていると絞り優先のためシャッタースピードダイヤルと関係なくシャッタースピードが決まるので、よく知らない人に故障してると思われやすいらしい。






 
Posted at 2025/06/27 18:21:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラ | 日記

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「梅雨、日本周辺にしかない独特の気候なのだ。おかげで日本人は紫外線の影響を受けにくくなっているし。悪いことばかりではない。」
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