一番最近手に入れたジャンクの黒いOM−2は、50mmマクロレンズ目当てだった。
レンズはヘリコイドグリスが切れていたがレンズが綺麗で、本体も問題なく動いていた。
ところが、今朝確認すると、本体が動かない。
電池が消耗していた。
電池を取り出すと暖かくなっている。
テスターで調べると、常時2.2Ω。何処かでショートしているようだ。
開けてみると、過去に開けた経歴があり、見えない部分のカニ目ナットは開けた際の傷が付いていた。おそらく、レバーのカニ目ねじが異常に固かったことから内部のカニ目ナットも力一杯ぐいぐい押しつけて回したために、カニ目の先がボディに食い込んで回らず、何かの拍子に外れてネットを傷つけてしまったのだろう。ボディ側にかなりひっかき傷が付いており、傷ついたネットは裏返してなかったことにしていた。
内部を見ると、ストロボへの配線に修正痕があった。確実に修理個体である。
修理者は街のカメラ屋だろうし、結構雑なようだ。
いったいどこでショートが起きているのか分からないが、この個体を修理するとまた部品取りにならなくなってしまう。
この個体は部品取りと定義し、プリズムを取りだし、巻き上げレバー部分のカニ目ねじは他個体に移植した。
↑昭和53年3月22日製造。プリズムに腐蝕がある。
その分解時に気付いたのだが、オリンパスでは修理時に巻き上げレバー部分のカニ目ねじが傷つくことが前提になっていて、表面の化粧カバーを修理の際に交換するようになっているようだ。化粧カバーとねじの穴がずれていたので気付いた。雑な修理だな。
まあ、ここはネジを接着剤で固定しているから、どうやっても化粧カバーが傷ついてしまう。
化粧カバーについては
こんなブログがあった。
Posted at 2025/07/06 09:38:13 | |
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