ソニーのフルサイズセンサーミラーレスα7Ⅱは、ミラーレス機の発展途上機で、技術的にこなれていない部分がある。出し惜しみをしていた部分もあるかもしれない。α7と中身はほとんど同じで、ボディ手ブレ補正を内蔵させた程度の違いなので、開発はα7Ⅲに集中していた可能性が大だ。
◉バッテリーが保たない
NEX系のミラーレスでは、NP-FW50という小さなバッテリーが使われていたが、電力消費も小さかったので充分だった。
ところが機能満載で電力消費が大きなフルサイズ機にもこのバッテリーを使い回したために、α7IIではバッテリーが保たないと散々言われてしまうことに。後継機ではバッテリー容量が2倍になっている。
その対応かどうかは分からないが、ソニーは縦位置グリップと言う、カメラを90°回転させて撮影するときに操作しやすくなり、正位置でも持ちやすくなるグリップを発売した。このグリップにはバッテリー2個を内蔵することができ、長時間運用ができるようになる。本体が2個のバッテリーを認識し、それぞれの残容量が表示されるようになる。当初から外部バッテリーを取り付けられる設計になっていた訳だ。
これは、バッテリー問題の解決だけでなく、少々構えにくいコンパクトなボディが俄然構えやすくなるのでオススメだ。
この製品には互換品がいくつかあり、純正がディスコンになっている今でも安価に買うことができる。ボタンの位置などが違うが、機能は同じであるようだ。どうせなら純正と同じにするのではなく、純正を超える機能を持たせればよいのにと思うのだが。
自分が買ったのは互換品だ。純正の中古は出ているが、かなり高い。
追記:
ダミーバッテリー+モバイルバッテリーで運用する手もあるが、コードの取り回しやバッテリーの置き場の問題が出る。
ストロボを付けるホットシューにスマホ用ホルダーで固定する例もあるらしい。
◉電子ファインダーの近接センサーが敏感すぎる
この機種の欠陥とまで言う人がいる困った仕様。
最近のカメラでは、EVF(電子ビューファインダー)がある場合、覗いたときだけオンになるようにセンサーが組み込まれている。
そのセンサーがこの機種では鋭敏すぎるのだ。ちょっとものが近付いただけで背面モニターが消えてEVFに切り替わってしまう。
これは、背面モニターを使って低い位置から撮影をするとき、カメラを支える手に反応してしまってモニターが役に立たなくなるので結構問題視されている。
これについては、ファインダー上部にある赤外線LEDを黒いビニールテープなどで一部マスクすることで調整が可能だ。
◉マウントアダプターを使うと露光ムラが出る
写真の一部が黒っぽくなってしまう現象。
高速シャッター+絞り開放だとでやすい。
もしかすると、大口径の広角レンズだと純正レンズでも出るものもあるかもしれない。マウントアダプターを使うと起こりやすいので、Aマウントレンズを純正マウントアダプターで使っても生じるらしい。
対策は、
・電子先幕シャッターをオフにする。
・シャッタースピードを低く設定する。AUTOではNDフィルターを使う。
・絞りを絞る。
あたりのようだ。
追記:
販売店に在庫の同機種で確認をしてもらったところ、電子先幕シャッター入で露光ムラが生じる個体はないとのこと。
電子先幕シャッターで起こりやすい問題ではあるが、今回についてがカメラに不具合があって同期ができていない模様。
交換されることになりそう。
Posted at 2025/05/10 17:07:20 | |
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