今日ご紹介する1台は先日の福岡店の作業からダイハツのキャストです。
キャストは3タイプあり、こちらのお車はオフロードタイプのデザインを取り入れたアクティバです。
富士通テン・イクリプスのナビオーディオを装着した状態で入庫になって、以前乗られていたお車よりベーシックパッケージを移設して取り付けました。
まずはナビオーディオを取り外して、裏から音信号を取り出します。
取り出した信号はグローブボックス下のピュアコンに送ります。
写真はまだピュアコンが付く前で、MDFスターウッドの板の上にブラックボックスの下板を付けて準備しています。
ブラックボックスの中にコイルが入っていて、後付けのコイルと距離を離す事で互いに磁気の影響を受けない様にしていて、合計4つのコイルの位置関係をあらかじめ決めてから結線します。
ツイーターはJBLの25ミリ外ドームタイプで、ドームがシルバーの物で、かなり前に生産が終わっていますが、今もコンディション良く鳴っています。
ピュアディオでは過去に500セット販売している品で、10年以上使用されている方も沢山おられます。
全ての結線が終わったらエージングCDを再生した後に調整用CDを入れて、イコライザー調整を行います。
最初からナビにパッケージされているパターンは純正のかったる状態に合わせてかなり派手で、「こんなイコライジングで再生していたらそのうちスピーカーにクセが付いて、音がこもってしまう!」と思う様なイコライジングでした。
ベーシックパッケージは純正のドアスピーカーから高音域を再生しない様にして、それにプラスしてインピーダンスをやや上昇させて音に重みを持たせているので、元々の軽くてこもっている音から『スッキリして重厚感がある音』に変わります。
ほんの少しイコライザーを上下させるだけで十分に音が整うので、派手なイコライジングは全く不要です。
ピット内で音調整している時はバッテリーをチャージャーで充電しながらACCポジションで鳴らしていますが、最近の車は充電制御が入ってチャージャーをかけた時の電圧よりもかなり低い電圧で走行しているので、一度チャージャーを切ってバッテリーだけで再生して、調整が終わってから充電して、満充電で納車するという形に変更しつつあります。
後は外に車を出して最後の点検で、エンジンを空ぶかしで4000回転まで上げて鳴らして、ヒューン!というオルタネーターノイズが入らないか調べる項目がありますが、これも充電制御の車では全く役に立たない点検項目になっています。
ただし高回転でオルタネーターが動作している車もまだあるので、全ての車でやめる訳にもいかず、年々変化する車の構造に合わせたチェックを行っています。
そんな車の変化の変化も2000年を超えたあたりから激しくなって、そんな変化を見越したベーシックパッケージは2001年に発売されて、今年は遂に15周年となりました。
今ある物は最大限に活かして、消費電流は増やさずに高音質という発想は、現在の車にピッタリな商品だと思っています。
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Posted at
2016/09/26 10:39:25