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イイね!
2021年06月01日

6月1日は電波の日


今日6月1日は電波の日です。


1950年に電波法が設定された日で、現在は総務省が電波を管理していますが、当時は郵政省が管轄していました。


自分が電波を意識し始めたのは小学校4年生の時で、父親サラリーマンをしながら林業をしていて、山仕事に行く時用のトランジスタラジオが家に置いてあったのをスイッチを入れてみて、AMラジオで音楽が流れて来て、たまたまベストテン番組をやっていて、色々な音楽が次々と流れて来るのに聞き入っていました。

これが自分のオーディオ人生の始まりで、歌謡曲のベストテンだけでなく、当時はAM放送で洋楽のベストテンもやっていて、同級生よりは明らかに早く洋楽を知りました。


そして4年生のうちにラジオを聞くだけでは飽き足らず、組み立てラジオを親に買ってもらって、それでAMラジオを組み立てて、電子部品や半田付けというものを知りました。


翌年には小学5年生になっていて、自分の誕生日が6月2日だったために誕生日プレゼントにソニーのラジカセをねだって、確かCF‐1500というFM・AM付きで、FMのワイヤレス機能が付いた物を買ってもらいました。


当時は山口県はFM放送と言えばNHKのみで、クラッシック・バロック・朗読・日本の古典音楽など、いくら音が良くても小学生が興味を持つ様な内容ではなくて、AM放送でヒットチャート物を聞いていました。

それからしばらくしたら友達がパナソニックのワイヤレス機能付きのラジカセを買ってもらって、それでトランシーバーごっこをしようと周波数を合わせて、畑の中で向こうとこっちで交信を楽しんでいました。

ただそのワイヤレス機能は50メートルも飛ばずにせいぜい20か30メートルぐらいで、直ぐにFMのザーザーいうノイズしか聞こえず、つまらなくて飽きかけていました。

そんな時にノイズの中からNHK・FMとは明らかに違う、自分が聞きたい様な音楽が流れて来て、「これは何だろう?」と思って電波が強くなる方に歩いて行って、とうとう山の高い所まで上がったらきれいなFM音で歌謡曲が聞こえて来ました。


これが開局したばかりのFM福岡の80・0メガヘルツの北九州中継局で、「FMで歌謡曲や洋楽がこんなにきれいに聴こえるんだ!」と驚きました。

それからは山に登らずにいかにFM福岡の電波をきれいに聴くかに小学生ながらに意識が行って、ロッドアンテナの先に銅線をつないで、長く伸ばして感度を上げようとしたりしていましたが、それは完全に波長計算を無視してただ長くしただけで、長くした割に感度が上がらずどうしたものかと悩んでいました。


そして小学6年生になった時に4つの学校を一つに統合して、大きな小学校に最後の1年だけ通う事になって、「自分の1つ上の先輩は入学した学校を卒業出来てうらやましい。なぜ自分は違う学校に1年だけ行かないといけないのか。」とブルーになっていて、新しい学校や本来他の小学校の生徒ともなじめずにいて、このまま最後の1年が楽しくなく過ごすのかと思っていたら、後の自分の人生を大きく変える出来事がありました。

それは理科の先生でアマチュア無線をしている先生がおられて、日産のバイオレットに144メガの4分の1波長のアンテナを付けておられて、福山電機のマルチ7という無線機が車に付いていて、それをよく覗き込んでいました。

それを知った先生が、「井川君は無線に興味があるのかね?」と声をかけてもらって、「はい。」と答えて、この無線機を使うのに難しい試験を受けて合格しないといけない事を聞きました。


ただ運が良い事に、山口県の萩市に遠洋漁業に出かける船の無線技士を要請する学校があって、夏休みの期間だけ一般の人でも授業が受けられるという養成講座があって、そこに行けば難しい理論を教えてもらって、更に修了試験に受かれば免許がもらえるという、小学生にとっては夢の様な事がある話を先生から聞きました。

親に相談すると、毎日美祢市から萩市まで列車で通うわけにはいかないから、母方の祖父のいとこの家があるからそこに預かってもらおうという話になって、夏休みの半分ぐらいは祖父のいところ家から通称『電波学校』と呼ばれていた専門学校に通いました。

たまたま同じ小学校の同級生も同じ講座に通っていて、その友達はいとこがいる家だったので海や祭りにいとこと行っていて、自分は初めて会う祖父のいとこ家族と年齢が離れていたので、遠い親戚の家に帰ってからはひらすら勉強をしていました。


この年齢の近い人が誰もいなかった事が逆に良くて、いとこと遊んでいた同級生は終了試験に落ちて、ひたすら予習・復習をするしかなかった自分は合格する事が出来ました。


更に運が良い事に、自分が受けた時は筆記式という、横長の四角の中に答えを書き入れないといけない方式で、その半年後ぐらいから答えが4つ書いてあって、その中のどれが正しいか1つ選ぶ四者選択式に変わって、合格率は格段に上がったのですが、逆に自分が下までの勉強の仕方をしなくても合格出来るので、動作原理が分からなければ合格出来ないから、大まかに内容が分かっていれば合格出来るに変わって、もし簡単に合格出来ると分かって、問題の傾向が分かれば合格的な勉強の仕方をしていたら、今のサウンドピュアディオは無いでしょう。


その後中学・高校とアマチュア無線に明け暮れて、コイル巻きに半田付けと、更に電波の同調だけでなく、いかに良い音を送信するかでマイクと無線機の間に回路を入れたり、相手の声を正確に聞くためにスピーカーやアンプの特性などを改善していて、無線の実験をしていながらも、後でオーディオにつながる実験をかなりしていました。


そして現在のピュアコンの元になるコイル巻きや、コイルとコンデンサを合わせたLC回路の製作など、なぜオーディオ業界で誰も出来なかった事が出来たかというと、インピーダンスの整合性を上げて、少ないパワーを有効に使うという考えが、誰から教えられる事無く、自然に日々の実験で身に付いていたからです。

無線とオーディオは計算式がメガヘルツかキロヘルツまたはヘルツで千分の1か1万分の1かの違いで、音声回路などは全く同じ動作原理です。


よくFM福岡の方に話しているのが、もし自分が山口県でもFM福岡の80・0メガの皿倉山の中継局の電波が全く受信出来ない地域に住んでいたら、今の仕事をしているだろうか?という事で、6月1日は電波の日でありながらFM福岡の開局日でもあり、JFNの他の3局も同じ日に開局で、たまたま自分の誕生日は6月2日の1日遅れで、「なんで母親はもう一日早く産んでくれなかったのか?」とおもう事もありますが、まあ色々と振り返るとサウンドピュアディオが出来る前も出来てからも、電波とかFM放送とかとは技術の根源となっている事は間違いありません。
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Posted at 2021/06/01 11:00:30

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