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2005年12月22日

クルマヲタ14万人(技術系、Dアップ系、レストア系)

クルマヲタ14万人(技術系、Dアップ系、レストア系) クルマにお金をかける人々の話。

少々旧聞に属するが、野村総合研究所が日本の 「オタク」 市場について分析したデータがある。それによると、いわゆる 「オタク」 の人数は172万人で、その市場規模は4110億円に達すると試算されている(左画像の囲み部分を参照)。

いったい何をどうサンプリング調査してどのような統計的処理を施せば、そのようなデータが得られるのか・・・については全く不明であるが、ここではそのようなツッコミは抜きにして話を進めることにする。

同研究所によると、172万人のうち、クルマ関係のオタク(クルマヲタ)は14万人で、その市場規模は540億円だという。私見だが、この数字では全オタクに占めるクルマヲタの割合はわずか8%に過ぎず、やや少ない気もする。ただし市場規模では13%を占めることになるから、クルマ関係のパーツや維持費は案外お金がかかるものだと読み取れる。

ところでクルマヲタの中には いくつかの系統があり、代表的なものを挙げると次の3つの分類があるという。
◎技術系(47%)
  チューンナップや運転技術向上に心血を注ぐタイプ
◎ドレスアップ系(27%)
  パーツの取り付けや塗装にこだわるタイプ
◎レストア系(15%)
  絶版旧車の整備に熱中するタイプ

クルマヲタを細分するのは良いとしても、技術系が47%だとかドレスアップ系が27%だとかいう数字は、どうやってはじき出したのだろうと不思議になるが、まぁここでは置いておく。ちなみに人数に換算すると、技術系は約6万6千人、ドレスアップ系は約3万8千人、レストア系は約2万1千人・・・ということになる。おいおい本当かよ?
・・・いやいや、そういった論議は置いといて。

で、この野村総合研究所のデータを元に、現場での取材を織り交ぜて書かれたと思われる新聞記事があるので紹介する。それは、2005年12月16日付けの日刊工業新聞(左上画像)だ。同紙の論調は、「車オタクが衰退し、市場に影響を与える時代は過ぎ去った」 というものであるが、ことスバヲタ(※)に限っては、私はそうとは思わない。
(※)スバル車に興味のあるオタク。
   新聞記事の中に出てくる「Z氏(36歳、都内在住)」や、「SE(35歳、埼玉県在住)」 は、
   案外 「みんカラ」 メンバーだったりして・・・?

記事の内容は、左上の画像をクリック(拡大表示)して読んでいただくとして、私が自分なりに思うことは 「歴史は繰り返される」 ということだ。そしてまた、そのように 「歴史を繰り返している者」 たちが、現在のアフターパーツ市場の動向に 多大な影響を与えている と思うのだ。

私自身、まだまだスバル車暦が深いわけではない(10数年間)のだが、かつてのパソコン通信(NIFTY-Serve、会員制)のスバル会議室などを経て一般のネットの世界に上がってきた者として 「みんカラ」 も見渡せば、いつの時代もパーツ(だけ)にお金をかける人もいれば、整備マニアのような人もいる。結婚して子供ができてもDIY作業にいそしむ人もいれば、オリジナリティあふれるモディファイ(改修)をする人もいる。

そうかと思えば、怪しげな商品(オカルトグッズ)に手を出して懲りない人もいるし、若気の至りでかつては 「痛い」 ことも経験したが、今ではすっかり悟って落ちつき、最近の若者たちの 「痛さ」 加減や 「暴走」 具合を苦笑いしながら見守っている人もいるだろう。いくらクルマがモデルチェンジして新型に変わっていき、クルマを取り巻く環境も変わっていったとしても、手に入れたクルマを何とか 「自分色に染めよう」 とする人々が出現することは、いつの時代も必至なのだ。

もちろん、クルマのパーツ(アフターマーケットで手に入れられる製品や商品)も、時代に合わせて変化する。が、中には昔 流行った物のリバイバルのような商品もある。少し前に流行った点火系を強化するという商品は(値段は全然異なるが)ガンスパーク似だし、いわゆる 「ガックン(通称名)」 なども、失礼ながら私にはそこらの小僧が乗り回している原チャリの折れ曲がったナンバープレートの心理と同じに見える(注:くどいようですが私見です)。未だに 「○○専用オイル」 の効能をありがたがっている者もいる。

ただ、誇大な広告による刷り込み効果であろうとなかろうと、プラシーボ効果であろうとなかろうと、結果として、いつの時代も上記のような人々が真っ先にアフターパーツを手に入れ、それをネットで公開し、オフ会で自慢し、周辺の人々に影響を与えていく。そういった人々はリーダーシップを持つ(発言力が絶大である)ことが多いから、ひいてはアフターマーケット市場を左右することにもなる(いわゆる 「都市伝説」 が生まれることもある)。

「いも虫(通称)」 「赤汁・青汁(いずれも通称)」 なども、そういったプロセスを経て流行ったものではないだろうか。同じ商品であっても、他メーカー用は売れないのにスバル用だけが突出して売れる こともある。だから私は、「車オタクが衰退し、市場に影響を与える時代は過ぎ去った」 とは思わないのである。

さらに付け加えると、どうせ?市場に影響を与えるのだったら、アフターパーツメーカーだけでなく、自動車メーカーそのもの(のクルマ造りの姿勢)にも、良い影響を与えるようなユーザーが増えて欲しいと思っている。世の中、「ニーズ(必要性)のあるところにシーズ(開発のネタ)あり」。ユーザー側からも、メーカーに届くような声を発したいものである。それは、いろいろと 「痛い」 ことをやって来た(かもしれない)私の今の素直な気持ちである。
ブログ一覧 | 【スバル関係】 | クルマ
Posted at 2005/12/22 18:25:01

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この記事へのコメント

2005年12月22日 23:26
まあ、大勢としてはクルマオタが絶滅
しつつあるのは確かなようで。以前か
らいわれているクルマにこだわりを持
たない若者が、ミニバンに流れる。
走りなんかはどうでもよい。そこで、
T社みたいにミュージックボックスまで
リリースするようになるわけですなあ。
ミージックボックスに青汁は、塗らな
いだろうなあ(笑)
コメントへの返答
2005年12月23日 0:32
毎度さまです。一説によると、現代の若者は携帯電話(含:通信費)とファッションにお金を使い、クルマにはあまりお金をかけない(というか、クルマ自体を買わない)傾向があるそうですね。

まぁそれは極端な分析例だとしても、全体としては確かにクルマに感動を見い出さない人々は増えているようで、おっしゃるような例も出てくるのでしょう。
メーカー側(含:アフターマーケット)も、あまり本筋から外れたクルマ造り(迎合)をしていると、そのうち時流が変わった時には手痛いしっぺ返しを喰らうことでしょうね。
2005年12月23日 13:51
初めまして。いつも楽しく拝見しています。

さて、「技術系クルマヲタ」に分類されるのかは分かりませんが、JAFの各種競技ライセンス保有者数の推移表がJAFモータースポーツのページにあります。(pdfファイルです)→http://www.jaf.or.jp/msports/ms_statis/image/y_stat1.pdf
少し今回の内容とLinkしてるかもしれないなぁと感じました。

もう古い言葉なのでしょうが「バブルが弾けて」からずっと減少傾向です。

競技者ライセンスの表を見ると、お手軽な国内B級ライセンスの減少は顕著ですが、それに比べて国内A級ライセンスはあまり減少していませんし、国際ライセンスなどは増加傾向です。

「車好き」全体の人口推移は良く分かりませんが、「車好き」というマーケット全体で見ると嗜好というか指向というかはシフトしているように感じます。
真のオタクは残ってると思いますが、なんとなく二極分化を感じます。

性能アップのためのアフターパーツを真面目に開発してきたメーカーにとっては痛いところですよね。

溢れる情報に流されちゃって、自分の感性で評価できる人の割合が減っているような感じ…(憂
コメントへの返答
2005年12月23日 18:58
初めまして。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。

早速、ご紹介いただきましたファイルに目を通しましたが、確かに広がったあとの裾野がまた希薄になってきた感がありますよね。実際に改造申請する人・実際に競技をする人・実際に転戦する人など、コアな人々の数はあまり変動せず、一般的な(ベーシックな、イージー趣味的な)人の数が減ってしまったのかもしれません。

情報あふれる今の世の中、嗜好も指向も多種多様ですので、その多種多様なターゲットの中からクルマが選ばれることが、まず第一の関門なのでしょうね。
その第一の関門を通り抜けた者も、その後に(ドレスアップやチューニングやレストアやDIYや洗車やメンテや競技やハイドロやスポコンやバニングや音響や映像やその他)いろいろな方向が待ち受けているので、「1点豪華主義的なオタク」には至らずに「広く浅く楽しんだらオシマイ」の人も多くいるのでしょう。

機能部品をマジメに開発・評価してきたアフターメーカーにとっては、コアな層の市場規模がなかなか広がらないことは死活問題でしょうけど、そうした企業は「ブランドを育成することで市場も醸成させる」役割を負うでしょうから、仕方のないことかもしれません。

>自分の感性で評価できる人の
>割合が減っているような感じ
この言葉を聞くと私も耳が少々痛いのですが(^^;)、私なりに今後もいろいろと努力していく所存です。
2005年12月23日 15:52
今回もそうですが、例えば女性の結婚願望について分析したり、どこでそんなこと調べられるのか、不思議なデータはたくさんありますね。

Z氏のみならず、この記者もスバルが好きなのでは?(笑)

>他メーカー用は売れないのにスバル用だけが突出して売れる

某メーカーのインテークパイプとかク○ルア○○ョンですね(^▽^;)
コメントへの返答
2005年12月23日 19:14
毎度さまです、コメントありがとうございます。

そうそう、根拠が公表されない分析データは多いです。根拠が判らなくても納得できそうな場合はまだ良いのですが、「ガンに効く薬」とか「やせる薬」とか「お金持ちになるアクセサリ」などは、まったくもってでっちあげ&サクラのことが多いようですね。先日もキノコ系商品の販売会社が告発されました。

>この記者もスバルが好き?
ハッ。それは気がつかなかった。ところでこのブログを書きながら、「自分自身は何オタクだろ?」と思ったものの、既成のワクに当てはまらなさそうだと思ったのはナイショ>私。

>スバル用だけが突出して売れる
プラズマ何とかとかイオン何とかも、でつね。
ε=ε=ε=。。ヘ(;^^)ノ

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