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イイね!
2006年01月08日

[スタッドレスタイヤ] 選択と寿命についての雑感の巻

[スタッドレスタイヤ] 選択と寿命についての雑感の巻 タイヤの使い方で、こういう事例もある、という話。
(ほとんど私的な雑感)

根拠に乏しい印象だが、レガシィユーザーにはスキー好きが多いように思う。いや、レガシィユーザーにスキー好きが多いのか、あるいはスキーヤーにレガシィ好きが多いのか不明だが、とにかくスキー場の駐車場ではレガシィを始めとするスバル車を見かけることが多い。そのようなレジャー指向の人々も含め、レガシィユーザーたちは一体どのような基準でスタッドレスタイヤを選んでいるのだろうか?

スタッドレスタイヤのニューモデルは、発売当初はサイズこそ限定で市場にリリースされることがほとんどだが、最近では日本各地で地域差によるタイムラグ無しに手にすることができるようになってきたと思う。というのは、かつては北海道や東北地域のみの [地域限定] で試験販売された後、細部の仕様を煮詰めたりサイズのバリエーションを拡大するなどして、改めて翌シーズンに全国展開されるパターンが多かったからである(現在でも一部製品はそのような市場導入方式を採っているのだろうけど)。

そのようなスタッドレスタイヤは、地域限定販売から全国展開される際に、「北海道で性能を実証」 だとか 「東北地区売り上げNo.1」 などといった宣伝文句で販売されてきたように思う。そのような宣伝文句を目にすると、首都圏に住むレジャー指向の人々は 「北海道で評判が良いのだったら安心だ」 などと思い、疑いなくその銘柄のスタッドレスタイヤを購入するパターンが多かったのではないかと想像する。・・・が、私に言わせると、そのようなタイヤ選びには、落とし穴がある と思う。

スタッドレスタイヤに限らず、夏タイヤを選ぶ場合でも、まず重要なことは 「目的や用途に見合っているか」 であると考えている。夏タイヤの場合は、もともと路面のグリップ力が低くないのでそれほど失敗することは少ないと思うが、スタッドレスタイヤの場合は、目的や用途(クルマの使用状況)にマッチしていないと、「あれ?こんなハズじゃなかったのに」 と期待を裏切られることになりかねない。具体的な例で言うと、「首都圏から高速道路を長距離 走り続け、ゲレンデの直前だけ雪道を走るような」 使い方では、氷上性能を最重視したスタッドレスタイヤではあまりマッチしないだろう。逆に高速性能に振ったスタッドレスでは、水分を多く含んだ豪雪地帯では物足りなく思うかもしれない、ということだ。

私の場合、東京から自走で北海道入りすることが多い。走行パターンの比率で分類すると、純粋な雪道よりも雪の無い高速道路を走る比率の方が高い。しかし、雪道自体は北海道の雪道(交差点はテカテカ)を走ることになり、氷上性能も軽視できない。ということで、これまでの使用遍歴を以下に述べてみる。

(1)BS ブリザック PM-10 (初の発砲ゴム) 205/60R15 (初代レガシィRSにて)
   グリップはあったが、当時のトレッドパターンはショルダーが角張っており、
   ワダチの乗り越え時に違和感があった(ワンダリングが強い印象)のが難点。

(2)YH ガーデックス PROFUSE 215/60R15 (初代レガシィRSにて)
   知人から格安で買った(売りつけられた?)ものの、サイズが適合外で
   1シーズンで売却。氷雪のグリップはブリザックの方が好印象。

(3)BS ブリザック PM-30 205/55R16 (二代目レガシィGT-Bにて)
   YM での反省から、イザという時の雪道でのグリップ力を重視。実際に
   氷雪性能に不満は無かったが、やはりワンダリングが強く感じられた。

(4)YH ガーデックス F600 205/55R16 (二代目レガシィGT-Bにて)
   BS のワンダリングの強さに懲りてラウンドショルダーモデルを購入。
   雪道では総合的なバランスに優れたが、高速走行時の腰砕け感は
   いかんともしがたく、次のスタッドレスでは17インチ化を決意。

(5)YH ガーデックス K2 215/45R17 (二代目レガシィGT-Bにて)
   高速安定性を17インチの扁平率45サイズで まかない、氷雪グリップ性能は
   コンパウンドの最新化(当時)で まかなった。氷上路とシャーベット路にやや
   弱いが、総合的なグリップは現在でも全然不満を感じない。

こうして振り返ってみると、実はスタッドレスタイヤを語ることができるほど豊富な経験は持ち合わせていないのだが、金欠時代だった上記(2)以外は、その当時の自分なりの確固たる視点(サイズを含む)でスタッドレスタイヤを選んでいるつもりだ。結局、値段を含めて考えると、すべての面で万能なスタッドレスタイヤは(未だに)存在しないと考えられ、したがって 求める性能に優先順位を付けたタイヤ選び をすることになる。私の場合は、現時点では 高速安定性>雪上性能>氷上性能>コスト、の順になっている。

最近のスタッドレスタイヤは、かつてとは異なり、ひとつの性能に特化する傾向は薄れ、オールラウンドな性能を確保したモデルが多くなったと思う。そしてその総合性能は日進月歩で進化していることは疑いないので、余裕があれば (安全をお金で買うという意味で) 毎年スタッドレスを最新モデルに買い換えたいところだが、現実にはそうもいかない。

結局、現在も上記(5)・・・驚くなかれ、実は製造年は2000年!であるのはナイショ・・・を使い続けているのだが、保存状態が良いためなのか、豪雪の新潟を走っても 札幌に来ていても 何らグリップに不満はない。それどころか、まだまだ余裕で使えそうな感じさえする。いや、きっとミゾが減るよりもゴムの劣化の方が先に来てNGになりそうだ(本来はすでに来ていても不思議ではない製造年のハズだが、現実には危険性は感じられない)。

摩耗によらない場合の寿命の適切な判断の仕方・・・は、やはり硬度や微細な表面亀裂の有無や実際のグリップ力で判断することになるのだろうか。このぶんだと、将来最新スタッドレスに買い換えた時には、その性能向上代に驚くことだろうなぁ。
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Posted at 2006/01/10 00:07:45

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この記事へのコメント

2006年1月10日 0:42
こんにちは(^^)

スパイクタイヤの利きを
微妙に記憶している世代からすると
「スタッドレス=冬道で安全なタイヤ」とは
とても思えないんですよねぇ(笑)
基本的に「スタッドレス=利かない」と
思ってしまうので,結局冬の路面では
「無茶しないが一番」という運転を強いられます

ゆえに,実を言いますとスタッドレスの
メーカー間による利きの違いとかを
意識したことは無かったり(爆汗)
とりあえず雪が積もったり道が凍結したら
・できるだけブレーキを踏まない
・できるだけハンドルを切らない
(当然そうしなくて済む速度域で走ること前提)
運転を心がけなアカンと思います^^;

冬タイヤの選定基準が
「雪道でどれだけぶっ飛ばせて
ブレーキガツンと踏めるか」
だと思ってるヒトには
「そんなタイヤは無ぇ」(笑)
と言って頭を冷やしてもらいたいと
冬のスキーシーズンに
全国から車が集まってくる地域に住む人間として
切実に思いますですねぇ^^;
コメントへの返答
2006年1月10日 20:20
こんにちは。コメントありがとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m

実はワタシの意見を極論すると・・・「安全」はクルマやタイヤによってもたらされるのではなく、運転手(の多大な判断と少々の技量)によってもたらされるものだと思っております。
かつてのFR全盛の頃でも雪道を安全に走れる人は事故とは無縁だったでしょうし、ハイテク全盛の現在でも事故る人は事故る(苦笑)。スタッドレスも車輌デバイスも、安全へのアシストにはなっても、結局は運転手次第でそれが生きるかどうかが決まるかと。

その意味では、4WD+スタッドレスであってもなくても「ムリをしないが一番」という意見には同感です。ただ、その「どこまでがムリではなく、どこからがムリなのか」の判断は経験による場合が多いかもしれませんね。

>ブレーキ踏まない、ハンドル切らない
>そうしなくて済む速度域
これは基本中の基本ですよね。以前NHKのTV番組で、運転がスムーズな沖縄のプロタクシードライバーに雪道走行を初体験してもらうという企画があったのですが、ホイールスピンしまくりでマトモに走れませんでした。雪道を自転車やバイク(タイヤチェーン付き)で走った経験もある私は幸せ者かも。

>そんなタイヤは無ぇ
御意(以下略)。
2006年1月10日 0:54
スタッドレスの比較、以前から興味が有ったので楽しく拝見しました。
性能差(特性差)ってなかなか分かりにくいものかと思いましたがKAZさんはそれぞれにちゃんとした印象を持って比較されていますね!
ちなみに現在前輪に装着しているのが最新のヨコハマのガーデックスなので、「その年の新作を試せる」というあまりないチャンスを楽しみたいと思っています(ほぼスキーに行く時しか雪道は走らないと思いますが)。
コメントへの返答
2006年1月10日 20:20
こんにちは。素早いコメント、ありがとうございます。スタッドレスタイヤの銘柄別の印象は、同じ時期に同じ状況で「とっかえひっかえ」試したものではありませんので、あくまでも「その時点」での単独の印象になりますので、ご承知置き下さい。

私見ですが、タイヤをじっと見ると顔つき(ブロックパターンのこと)によって、どんな開発意図があるのか、ほんのチョットだけ見えてくるようになると思います(静粛性、排水性、縦&横のグリップなど)。耐摩耗性は見た目では分かりませんが、顔つきから事前に予想できたコトと実際に使用しての印象とを較べて、そのギャップが小さくなるように知見に自分なりの微修正を加えているつもりです。

>最新のヨコハマ
いいなぁ。最新のスタッドレスは各社とも同様なコンセプト(吸水とか撥水とか引っかくとか)かと思いますが、スタッドレスでも新品のうちは慣らし(表面の皮むき)が必要かな。安全にお楽しみ下さいね。
2006年1月10日 19:46
こんち~
スタッドレスってその人の感覚もあるので難しいと思いますよね~

私は,割り切って溝がある内に限らず,2年で変えることにしています。3年目に入って雪が降ったからやべ~と思ってもイヤなのでね~

そこで,行っているのがエルとフォレを使って,毎年,基本的に違うタイヤを使うことにしています。

私の感覚が変なので,効くという言葉があっていると思いませんが,コントロールがしやすいタイヤを選んでいます。ぱーつびゅーにも書きましたが,今年のヨコハマはなかなか気に入っています。

あと,前半の文で北海道で効くからといって買う方が多く,私の東京の友人もそうですが,関東圏はスキーにいくにしても,そんなにアイス性能を求めなく,ドライ性能を重視し雪が降ったら慎重に運転する方が良いと思います。雪の路面状況を把握して,それにあった運転が出来る方が多いとは思えないし,いろいろな路面状況を体験していないのですから。

私が,関東圏にいてたまにのスキーなら,ミシュランですね~
ま~札幌まで自走しても,選ぶならミシュランですね~十分北海道の冬でも問題ないのでね~
コメントへの返答
2006年1月11日 0:20
こんにちは~。
タイヤは「転ばぬ先のツエ」ですから、買い換えできるならしたほうが(ほぼ絶対に)良いでしょうね。おっしゃる通り、何かあってからでは遅いですし(まぁ、それが出来ない場合は「ムリの無い運転」を心がけるしかないかと)。

>エルとフォレを使って
>基本的に違うタイヤ
タイヤの微妙な傾向というか、トレンドを体感できる環境なのですね。一説によると、同じ型番のスタッドレスでも、年度の途中で(カタログには表記されない)コンパウンドの仕様変更が実施されることもあるようですから、購入時期によってはインプレッションが多少変わってくることもあるかも。

>コントロールがしやすい
個人的にはバランスの取れたYHは好きですよ。ミシュランも良さそうですね。何も知らない人に勧めるならBSかもしれませんけどね。

>それにあった運転が出来る方が
>多いとは思えないし
確かに。「用途や目的に合わせてタイヤを買う(重要視する性能と割り切る性能を区別する)」というよりも、「路面状態が一番悪いシーン(氷上路)で不安が一番少ないタイヤはどんなシーンでも一番性能が良いだろう」と勘違いする(タイヤに期待し過ぎの)人が多いようです。走り方を変える(状況に応じて考える)だけでも対処できることが多いと思うのですが。

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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