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2010年03月09日

TRUSTインフォメータータッチのGPSナビへの影響(誤作動)について・その2

TRUSTインフォメータータッチのGPSナビへの影響(誤作動)について・その2  TRUSTのインフォメーター・タッチ装着により、パナソニックHDDナビのGPS受信感度が極端に悪化し、ナビが使い物にならなくなる・・・という現象について考えるの巻(その2)。

※当初は 前編 と 後編 の2部構成にするつもりだったのだが、
  思いのほか 情報量が多くなってしまったので、
  その1、その2(本ブログ)、その3・・・などのシリーズ構成とします。

巷(ちまた)では、インフォメーター・タッチ装着による地デジやレーダー探知機の誤作動対策として、フェライトコアの増設、防磁スクリーンの追加などが検討されているようだ。当方の場合、適当なフェライトコアが無い代わりにシールドメッシュが手元にあったので、まずはその効果などについて考えていくことにした。

(1)インフォメーター・タッチの「モニタ部分」からの影響について
インフォメーター・タッチ自体は、車輌の自己診断コネクタに接続するためのISOカプラおよび中継コード、中継コードに接続するカプラおよびコード、そしてモニタ本体から構成されている。そこで他機器に影響を与える可能性のある部分を、「モニタ本体部分」と「コード部分」との2つに大きく分けて考えてみた。
まずは実験君である。モニタ本体がパナソニックHDDナビのGPS受信感度に与える影響を お手軽に 調べるため、市販のアルミホイルですっぽりと包み込んでみた。・・・いや、単なる 興味本位 からですが。

<↓市販のキッチン用アルミホイルを用意する>    <↓インフォメーター・タッチのモニタを包んでみる>
市販のキッチン用アルミホイルを用意する  インフォメーター・タッチのモニタを包んでみる

<↓モニタ全体を露出部分なく、しっかりと包む>    <↓GPS捕捉数がゼロから1個に増加したが不十分>
モニタ全体を露出部分なく、しっかりと包む  GPS捕捉数がゼロから1個に増加したが不十分

インフォメーター・タッチのモニタ本体を、膜厚の薄いアルミホイル箔で包み込んだだけの場合、GPS受信感度は多少なりとも向上するようだ。ただし、右上画像に示す通り、現在位置と現在時刻を表示するまでには至らないので改善効果は不十分。現実問題としても、モニタを包み込んでしまうと、インフォメーター・タッチ本来の目的(エンジン情報の把握)を果たせなくなるため現実的ではない。また、改善効果が小さかったことから、モニタ本体からのノイズよりも、モニタ本体からのノイズがコードを経由して増幅?されている可能性も考える必要がありそうだ。

(2)インフォメーター・タッチの「コード部分」からの影響について
興味本位の実験君はそれくらいにして、コード部分に施す対策の一つとして、今回はシールドメッシュの効果を確認してみる。実はシールドメッシュにも汎用タイプやカーボンスリーブなどいろいろな種類がある(※)のだが、当方の手持ちのものはごく一般的な汎用タイプである。
  (※)キーワード:「シールドチューブ」「シールドメッシュ」のほか、「EMC 対策部品」などで検索されたし。

<↓手持ちのシールドメッシュ(内径可変)を用意>   <↓中継カプラや未使用ギボシも被せることが可能>
手持ちのシールドメッシュ(内径可変)を用意  中継カプラや未使用ギボシも被せることが可能

<↓コードも露出部分がないように、全体に被せる>   <↓GPS捕捉数が4個に復活、効果はありそうだが・・・>
コードも露出部分がないように、全体に被せる  GPS捕捉数が4個に復活、効果はありそうだが・・・

インフォメーター・タッチの「コード部分」に被せるシールドメッシュは、途中で露出部分があると効果が半減すると考え、ISOコネクタ側からモニタ側までのすべてを被せることにした(上の画像参照)。なお、モニタ本体から約10cm以内には標準添付のフェライトコアを取り付けているが、今回はこのフェライトコアごと覆い被せている。

まずはシールドメッシュをスタンド・アローンで(アースに接地させずに)改善効果を試してみたところ、GPS捕捉数が4個(全8機中)となり、確かに改善効果が得られた。次にシールドメッシュの端部を車体にボディアースさせてみたが、この場合はスタンド・アローンの場合とほとんど変わらないようだ。

(3)HDDナビの「GPSアンテナ設置位置」の影響について
次に念のため、シールドメッシュでGPS感度が改善した状態で、ナビ側のGPSアンテナの設置位置を変化させてみた。具体的には、インフォメーター・タッチのモニタ本体に対して距離を詰めて置いてみたり、あるいはイジワル試験的に隣接させてみたり、といった具合である。もしもGPSアンテナの設置位置によらず、常に良好な受信感度が得られるならば、シールドメッシュによる改善効果は本物であるハズだ。

<↓ナビのGPSアンテナはメータフードの奥にある>   <↓BP/BL型レガシィの場合、ここが標準設置場所>
ナビのGPSアンテナはメータフードの奥にある  BP/BL型レガシィの場合、ここが標準設置場所

BP/BL型レガシィの場合、メーカー純正ナビもディーラーオプションナビも、GPSアンテナの設置場所は(ユーザー側が特別に指定しない限り)メーターフードの奥(ダッシュボードの真下)になる。実際に、GPSアンテナ設置用の樹脂製の平らな板が存在する。当方はDIY作業でナビをインストールする際、ディーラーの担当セールスマンやメカニックに、この純正設置場所でGPS信号の捕捉には問題がないことを確認済みである。今回、ここからGPSアンテナを取り出して、いろいろな場所に仮置きして受信感度に差が出るかどうかを念押し確認してみるのだ。

<↓GPSアンテナをモニタ本体に近接させてみる>    <↓それでもGPS受信感度は5個と良好な状態>
GPSアンテナをモニタ本体に近接させてみる  それでもGPS受信感度は5個と良好な状態

<↓GPSアンテナをモニタ本体にくっつけてみる!>   <↓やはりGPS受信感度は5個で良好状態を保つ>
GPSアンテナをモニタ本体にくっつけてみる!  やはりGPS受信感度は5個で良好状態を保つ

ふむ。ここまでの結果は順調。
シールドメッシュ作戦で誤作動対策が完了するかのように思われた。

・・・が、いろいろと試しているうちに、「落とし穴」があることに気がついた。
シールドメッシュは決して万能ではなかったのだ。このままではダメだ・・・。

その3」 に続く。

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この記事へのコメント

2010年3月10日 12:59
はじめまして、うれしーがと申します。

以前より、個人HPのガレージピット参考にさせていただいてます。

まさか同じ車を所有することになるとは驚きでした。

いろいろ教えてくださいね。

さて、インフォメータータッチですが、CAMP2とどちらか付けたいと思ってましたので、大変参考になりました。
続きを楽しみにしてます。
コメントへの返答
2010年3月10日 23:09
こんにちは。
サイトのご訪問&コメント、ありがとうございます。

エクシーガは家族用のクルマと言いながらも、(シート以外は)自分の好みの部品を装着して今に至っています。こちらこそ、よろしくお願いいたします。

私の場合、インフォメータータッチ導入の主目的はバッテリ電圧と水温の把握です。以前、初代レガシィに乗っていた頃にも、エプソンがユニシアジェックスとのコラボで発売した「EJ-1」という、HKSのCAMPと同様な後付モニタ機器を装着していました。瞬間燃費やエンジンパワーなどが表示可能なものでした。

インフォメータータッチは優れた機能を持ちますが、防磁設計?がいまいちですね。とは言え、他機器の誤作動が出ないように設置方法を工夫すれば、実用上は何とかなりそうです。
2010年3月17日 23:38
こんばんわ(*^▽^*)
私もtouchにやられたので調査してみました。
私の解析ではアンテナではなく電源線からの回り込みでナビとかに影響しているようですので
電源の取り回しを遠くにするとかフィルターを連続挿入してみてはいかがでしょうか?
参考になるかわかりませんが、整備手帳にも少し書いてるので遊びに来てくださいね。
コメントへの返答
2010年3月18日 1:08
こんにちは、コメントありがとうございます。

貴・整備手帳を拝見させていただきました。100~300MHzの範囲が特にひどいですね。低減すべきノイズの目標周波数域が不明だったので、定量的なデータはかなり役に立ちます。チョークコイルともども参考にさせていただきます。

当方の感触では、タッチはディスプレイ部分もそこそこのノイズ源となっているようです。バスタレイドの類は、機器(タッチ)そのものの発熱と車載環境を考慮すれば、耐熱グレードが良さそうですね。

重ねてお礼申し上げます。

プロフィール

「[整備] #CBR250FOURフォア [CBR250Four] ステップホルダー&バーのリフレッシュ(3)塗装の重ね塗り→クリ ... https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8324435/note.aspx
何シテル?   08/09 00:00
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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