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2006年04月26日

[製造ラインの女性従業員] トヨタ・ホンダ・日産、増員

[製造ラインの女性従業員] トヨタ・ホンダ・日産、増員 自動車メーカーの製造工場で働く女性の数が、
今後は各社とも増えていく見込み・・・という話。

日本の自動車メーカーでは、欧米のメーカーと較べると、製造ラインでの女性従業員比率はまだまだ低いという。

もちろん、板金部品など下請け・孫請け (← 最近はこのような表現を用いず、二次メーカーとか三次メーカーなどと言うようだが・・・) の製造ラインでは、検査員を含めてすべて女性で構成されていることもあるだろうし、また構造がシンプルで部品点数の少ない産業用の汎用エンジン (富士重工業を例に取ると、ロビンエンジンなど) 製造ラインでも、ほぼ 100%に近い女性従業員比率を誇る場合もあるだろう。だが、部品点数も必要工程数も要求精度もケタ違いとなる自動車製造ラインでは、従来から各社で男性従業員がほぼ全数を占めてきたという。

ところが、今後予想される、いわゆる団塊世代の大量退職問題などを含め、そのようないびつな要員構成を見直す動きが顕著になってきたという。以下、2006年4月20日付け 日刊自動車新聞の記事の一部要約である。

<海外では>
◎ルノーの生産工場では、要員の 20%程度は女性で構成されている。

<日本では>
◎国内では 最も女性比率の高い トヨタ自動車九州の宮田工場でも、7%にとどまる
  (正規従業員 4500人のうち、女性は 300人強。)
◎トヨタ自動車本体では、製造現場における女性従業員比率は わずか 3% である。
◎ホンダでは、製造ライン1本あたりの女性従業員数は 「数人程度」。

<今後の対応>
◎トヨタ自動車九州では、従来からの 「エルゴ活動」 (高齢者や女性でも作業しやすい人間工学) に基づき、
  適正な作業姿勢の角度や距離を数値化。レクサス製造ラインでも女性採用者数を増やす計画である。
◎ホンダでは、資格や処遇などの仕組みを整え、「長期的には 女性比率を 40%まで上げたい」 とのこと。
◎日産では、ルノーの専門家を招いてノウハウを吸収し、女性技能職の採用を拡大していく。

う~ん。現状では、トヨタ北九州でも女性比率が 7%にとどまるのですねぇ。ホンダに至っては、ラインあたりの女性数が数人ですか。ホンダの製造工場を見学したことはありませんが、想像するに、きっとトイレも男性用ばかりで 女性用のトイレは極端に少ない かもしれませんね。関連メーカーなどから打ち合わせにやってきた技術系の女性外来者たちは、(女性用トイレの少なさに)困ったりしないのだろうか? と余計な心配をしてみる。

まぁホンダの場合は、まずは女性が働ける仕組みや環境造りから始めないとならないのでしょうねぇ。それにしても、最終的には(女性比率を) 40%まで上げたいって・・・。改革にあたって目標値を設定すること自体は悪いことではないが、ちょっと無謀に聞こえるのは、果たして私だけだろうか?

ところで一口に製造ラインとは言っても、溶接や塗装、艤装や組立、検査や改修など、その工程は多岐に渡る。その中には、体力的に女性には不向きな工程もあるだろう。たとえば艤装工程の中でもなかなか自動化ができないプロペラシャフトの前後連結(トランスファーケース側とリヤデフ側の両方)などは、人的重量部品の取り付けに分類されるだろうから、女性にはキツイかもしれない。

その一方で、同じ艤装ラインであっても、よく言われるように 「きめ細やかさ」 を発揮できるような 内装部品 (トリム系 ; ひとつひとつの部品は軽いが、仕向地やグレードごとに色が異なり、種類が多い) 取付工程ならば、その能力を発揮しやすいかもしれない。(もちろん男性の中にも、きめ細かい作業をこなす人もいるだろうし、女性であっても大雑把な作業しかできない人もいるだろうけど。)

いずれにしても、女性がどうのとか男性がどうのとか、若者がどうのとか高齢者がどうのとか言っているようでは、まだまだ 「あるべき製造ラインの姿」 には ほど遠いように感じられる。

「女性従業員を増やそうと思って増やした」 のではなく、「老若男女問わず、ライン従事者が 効率よく安全に 働きやすい環境を実現していったら、結果的に女性従業員比率も増えていった」 という感じになるのが良いのではないだろうか。いずれにしても、製造ラインへの人間工学の積極的な導入が重要になってくると思う。
ブログ一覧 | 【クルマ関係(スバル以外)】 | クルマ
Posted at 2006/04/29 19:55:40

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この記事へのコメント

2006年4月29日 21:51
そいえば、日本の自動車メーカーのラインで女性はなかなか見つけにくいかも。欧州メーカーなどでは一杯います(ただポルシェはほとんどいないかも)日本では、ホンダはそこそこ女性を見かけますんでけっこう日本では多い方だと思っていましたが。
最近の傾向としては、油仕事は男より女性希望者が多いといいますから、門戸さえ開ければどんどn多くなると思います。
コメントへの返答
2006年4月30日 8:47
こんにちは。
もしかすると経営者側は、結婚や出産による退職を嫌って女性のライン従業員の雇用募集をしていないのかもしれませんね。製造現場と言えども、欧州(例:スウェーデンとか)の方が育児休暇や復職制度が充実しているような気がします。
このへんが、ライン効率を重視してきた日本企業の弊害かな。希望者が多いのでしたら門戸を広げても良さそうですよね。
2006年4月30日 0:41
女性のライン勤務者も少ないですが、
女性の設計者はもっと少ないでしょう。
(デザイナーは除く)

4年半愛知にいて、関連会社に
1人しかいなかったです。
コメントへの返答
2006年4月30日 8:54
コメントどうもです~~。
設計部門でも図面トレーサーなら女性もいそうですが、開発設計となると極端に少なくなりそうですね。就職の前段階・・・CAD専門学校の学生でも男子ばかりなのかな?

関連会社に一人とは寂しいですねぇ。職場にも華が欲しいところです。
2006年4月30日 0:46
>女性が働ける仕組みや環境造り
以前、ボルボの製造ラインで数多くの女性が働く映像を見ましたが、それは”セル方式”なる生産方法だった事も一因有る化と思います。工程内で数人で構成する1グループが1台を担当し、次の工程に流すセル方式では、身体的に非力な女性でも他のメンバーの力を借りて補えるメリットがあります。ただそうなると製造コストが不利になるのは否めません。

一方、日本車の工場ではクルマをベルトコンベアに流し、そこに各人が作業する”コンベア”方式が主流。製造コスト的には有利ですが、働ける環境自体にバラつきが生じ、その分従業員採用に制約が出てくるかと。

結局のところ、製造方式見直しを含め抜本的に着手しないと、一時的に女性従業員比率アップは出来ても定着は厳しいのでは…と思います。メーカーにそれだけ肝が据わった”改革”ができるのでしょうか…。
コメントへの返答
2006年4月30日 9:18
コメントありがとうございます。
日本のコンベア方式でも、例えば部品の納入場からライン横の収納棚までの運搬係(ラインに同期して部品を供給する係)や、エンブレムやグレードステッカー貼付工程、完成検査員や手直し係など、女性でも十分働ける作業工程は多いと思うのですよ。

ただし、おっしゃるように(従業員にとっては)作業環境自体のバラツキ、(経営者にとっては)生産効率やコスト面での不安があるでしょうから、やはり製造方式というかライン設計やシステムそのものを変えていかないと「定着」は難しいでしょう。

さらに私見ですが、「仕事を通じて人を育てる」ことができるラインを目指すべきだと思っています。忙しいときだけ期間工を大量採用し、生産調整時にはバッサリと契約更新しないようでは、コスト面では有利ですが技術やノウハウは伝わりにくいでしょうから。・・・このように考えていくと、かなり難しい問題ですね。

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何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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