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2012年10月12日

[当て逃げ被害・中間報告(5)] 代車・トレジアを使ってみての雑感(後編)

[当て逃げ被害・中間報告(5)] 代車・トレジアを使ってみての雑感(後編) 納車されてから1ヶ月めに、当て逃げ被害でドアの板金修理をすることになったエクシーガtS(年改区分:Eタイプ)の状況報告・その5です。
 ◎初報(被害状況)は → こちら
 ◎報告(1) : 自動車保険会社とのやりとり編は → こちら
 ◎報告(2) : 業者間で異なる修理費の見積編は → こちら
 ◎報告(3) : 続・保険会社とのやりとり編は → こちら
 ◎報告(4) : 代車・トレジアの雑感(前編)は → こちら

前回のブログ では、代車のスバル・トレジア(≒トヨタ・ラクティス)の静的な印象について述べた。今回は、実際に走らせてみての印象(注:あくまで個人的な雑感です)を主に述べてみる。

※2012-10-12(Fri.) 20:50 文末に追記あり

■その1・ブレーキの話
ディーラーで注意事項を確認したあと、キーを受け取り、シートポジションを合わせて帰路についた。ゆっくりとアクセルペダルを踏み込んで発進し、ディーラーの敷地から道路へと出るためにブレーキペダルを踏んだ瞬間、”カックン・ブレーキ” で急停止させてしまった。・・・あぁ、しまった! こいつはトヨタ車だった!(注:トレジアはスバル車であるが、素性はラクティスのOEM。)

そう、スバル車の 「踏力で制動力を微細にコントロールする」 ブレーキタッチに慣れ切っていた私は、ペダルストロークの途中から 急激に サーボアシスト(つまりは制動力)が立ち上がる トヨタ式のブレーキタッチ を忘れていたため、ペダルを軽く踏んだつもりで車輌を急停止させてしまったのだ(すべてのトヨタ車がそのような特性ばかりではないと思うが)。

以前、トヨタ車から初めてスバル車に乗り換えしたユーザーが、ネット掲示板で 「スバル車はブレーキの利きが悪い」 と発言していたことを思い出した。実際にはスバル車のブレーキの利きそのものが悪い(あるいは容量自体が不足している)ことはないと思うのだが、ペダルストロークに対する踏力や制動力の立ち上がり方が1次線形的なため、アシスト量が2次曲線的なトヨタ車のペダルフィーリングに慣れている者からすると、貧弱に感じられたのだろう。

今回の私はまったくその逆で、レガシィ(GT系)や過去に乗っていたインプレッサWRX、あるいはエクシーガ(GT系)の感覚でペダルを踏んだら、予期せず "カックン・ブレーキ" となってしまった次第。個人的には、トレジアのペダルタッチの方がコントロールしづらいと(エクシーガなどの方が、コントロール性に懐(フトコロ)の広さを)感じる。

■その2・走行性の話
発進性は良い。スバルのAT車のように、アクセルを踏んでからワンテンポ(最近は以前の半分:半テンポか?)遅れて発進が始まるようなセッティングにはなっておらず、ストレスを感じることはない(注:スバル車のスロットル特性が踏み始めで鈍いのは意図的なもので、雪道で不意にアクセルを開けて車輌がスリップしてしまうのを防ぐためのようだ)。

発進時に駆動力に余裕が感じられ、かつ停止直前の減速時にエンジン回転速度が下がりにくいこと、しかし定速走行時(走行負荷が小さい領域)のエンジン回転は1000rpm台に低く抑えられていることから判断すると、恐らく駆動系は 「カバーレシオが広いCVT」 に 「最終減速比が大きなファイナルギヤ」 を組み合わせているように感じられる。

<↓エコを気にせずフツーに発進するだけでも点灯するエコインジケーター。点灯の閾値が低すぎるような気が>
  

BPレガシィGT spec B(※MT車)では、シフトアップインジケーターが不自然なくらいに低回転域からのアップシフトを促す表示特性になっていたり、エコゲージをプラス(現在の瞬間燃費が過去の平均燃費よりも良くなる方向)にキープさせるためには相応のアクセルワークが要求されるのに対し、トレジアのエコインジケーターは、ラフなアクセル操作をしない限り、運転中はほぼ点灯する。まるで 「通常が消灯でエコな運転時のみ点灯」 というよりも、「デフォルトが点灯で瞬間燃費の悪化時のみ消灯」 という感じ。一体、どんな演算で点灯フラグを立てている のだろうか?

■その3・ニシキヘビ柄 ギヤポジションインジケーターの話
<↓良く出来た、しかしよくよく見ると不自然な?ギヤポジションインジケーター。いったい何セグあるのか?>
  

<↓ギヤレバーをセレクトさせると理由が判明。「S」を表示させるためだと分かる。ちなみに右画像は「D」>
  

■その4・駆動方式とリヤシートの話
荷室の床下収納スペースが上下2段構成になっていたことから、代車の駆動方式はFFと確定(※AWDならリヤデフがあるため、サブトランクが1段構成になる)。ところがリヤシートについては、床下のサスペンションレイアウトにスペース的な制約が多いはずのAWD車がダブルフォールディング(荷室拡大の際、座面を引き起こした上で、背もたれを収納する)方式であり、FF車が背もたれが床に沈む(だけの)方式となっている。普通は逆ではないのか?

<↓トヨタ車にしては後方視界は悪くない。FF車のリヤシートは、座面が沈みながら背もたれが倒れるタイプ>
  

<↓AWD車のリヤシートがダブルフォールディング(座面の引き起こしが可能)なのに、FF車はそうではない>
  

ヒンジがあるのに引き起こせないとは。何だか空いた空間がもったいないような・・・(右上画像を参照)。

■私見(その他の雑感)
そうそう。後方視界が狭いモデルの多いトヨタ車の中にあって、トレジア(扱いはスバル車だが)は後方視界が悪くない。オレに言わせると、歴代モデルも現行モデルも、トヨタ車の多くは後方視界が平均以下だ。歴代モデルではカルディナしかり、WILL_vsしかり。現行モデルではiQは仕方がないかもしれないが、いわゆる 「ティアドロップ系の(=ルーフが後端に行くほど下がる)デザイン」 採用車は、軒並み後方視界が悪い。

側面から見たときに、三角おむすびシルエットをデザイン・アイデンティティにしているプリウスは、苦肉の策でリヤハッチの下端に補助ウィンドウを付けた。だがこれは 本道(根本対策)じゃないだろ? 空力燃費に配慮するのは良いが、世界のTOPクラスに位置する自動車メーカーが安全性を犠牲にしちゃイカンだろ! と私は強く思います(ラクティス/トレジアはかろうじて その例外か)。


《追記》
  ↓
---------------------
トレジアを運転してみて、ビックリしたことがもう一つあった。
それは・・・「ブレーキペダルを踏まなくても、エンジンが始動できる」 ことだ。

上級グレードを含むすべてのトレジア/ラクティスがそういう仕様なのか? どうかは不明だが、少なくとも私が代車で借りたトレジアは、「ブレーキペダルを踏まなくても」 エンジンが始動できたし、「足踏み式ブレーキがかかっていなくても」 エンジンが始動できた。
安全対策のため、通常、MT車はクラッチペダルを踏んでいなければエンジンが始動できないし、AT車はブレーキペダルを踏んでいなければエンジンが始動できない・・・と思っていたのだが、これは私の勘違いだったのだろうか? 否!いま私が借りた代車は、天下のトヨタ車(エンブレムはスバルだが)なのに、安全思想が貫かれていないようである(驚)。
---------------------


(続く)
※ ・「板金修理シリーズ(最終報告?)」 へと続けるか、
   ・つい先日、「愛車・ホンダCBR250Fourに突然起こったトラブル(対処中)」 紹介か、
   ・あるいは未完の 「北海道・帰省(東京~札幌 往復2500kmの旅)」 シリーズに戻るか、
次回ブログの更新内容は未定ですが、少々お待ち下さい。
  ↓
  ↓
2012-10-23(Tue.)追記
※このシリーズの続きは こちら → 板金修理が完了、しかし・・・(被害報告・その6)
※・ホンダCBR250Fourシリーズ(DIYでの板金はんだ修理)は → こちら
ブログ一覧 | 【エクシーガtS】 | クルマ
Posted at 2012/10/12 02:49:30

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この記事へのコメント

2012年10月12日 23:28
どちらも実際乗ったコトはないのですがt…伝聞からの推察で申し訳無いのですけれど、伝聞で知りうる限りですと、ラクティスもトヨタ「86」もチーフエンジニアは多田哲哉氏ではないかと感じているのですが、こういう私的逆引き的な考察…はバランスというか「最大公約数」を考えないといけないであろうメーカーのエンジニアの苦悩を垣間見れるのでは…などと感じたりしました。

「一人よがりにならないような造り込み」…って、メーカーとしては今の状況だとなおさら難しいのいだろうな、と感じまして…。

勝手な考察ですが…現在の状況だと、「自分にとって最良のクルマ」にするにはどうすればいいか、を考える「素材」としての資質と、誰もが扱える「道具」としての普遍性…と同時に「買えるか否か」という数字として分かり易いプライスタグとのバランスまで考えないといけないのかな…と考えたりましました。

「100%誰もが納得できるようなマスプロ製品」というのは個人的には存在するのは難しい…と思っていますけれど、「どう納得できないか」という具体的な考察はより高い最大公約数のを考えるために必要だとも感じます。

二律背反のバランスをどう取るのか、また自分にとって合わなくても「どう合わないのか」を考えられるだけのガチンコな発信をして下さっているか…は色々な意味で資産になるはずだと感じます…って中途半端なコメントで申し訳ありませんm(___)m
コメントへの返答
2012年10月13日 19:36
コメントありがとうございます。
ラクティスでググると、チーフエンジニアは三浦清克さんという方でした(http://toyota.jp/ractis/002_p_005/from/story/index.html あるいは http://gazoo.com/campaign/201011_01/interview.asp )。

後方視界の件ですが、極論すれば視界が悪いクルマがあってもいいんです。「ただし」という条件が付きますが。
 ↓
私が考えるその条件とは、「後方視界を犠牲にしても優先させたい性能が他にある(メーカー側からの提示)」「そのクルマの購入者は、視界の悪さを納得した上で買う客層に限定される(ユーザー側の承知)」「大量生産モデルではなく、どちらかというとニッチ車である(事故リスク全体の低減)」。

つまり、ながみさんご指摘の「最大公約数」から外れるクルマですね(もちろん、外れていても外れているなりに、可能な限り最大公約数を目指すのが、目指すべきエンジニアリングの方向だと思いますよ、えぇ)。

免許を取って初めて乗るエントリーカーとか、年配の方々が日々の買い物や病院の往復に使うようなエコなクルマの後方視界が悪いのはイカンのです。なので、コンパクトカーであるはずのヴィッツや(クルマに疎い人が乗ることもある)ベストセラーカーのプリウスは、デザインのために後方視界を犠牲にしてはダメだと個人的には思っています。

ラクティス/トレジアは、その点、背高コンセプトなので問題なく、また「福祉車両仕様をライン流しで生産したことから、日本初の型式指定化で持ち込み登録の手間を不要にした」ことを私は大いに評価したい。トヨタさんは、TOPメーカーとして(企業責任として)こうしたことに力を注ぐべきだ、と。

タイヤとかブレーキパッドとか、ユーザーが変更可能な部分以外・・・良好な視界による予防安全(0次)や、万が一の際の衝突安全性(1次)や、自車ではなく他車(歩行者含む)への加害リスク低減(2次)・・・といった領域はメーカーでないとどうにもならないので、今回のブログで雑感の最後にチラッと書かせていただいた次第です。難しいテーマですね。
2012年10月13日 3:17
元トヨタ党。しかもずっとNA。最後はアルテッツァです。
それからBG5に乗り換え。BG5はそれまでの人生で最大の加速パワーを誇りました。

既にスポーツ走行の色が強い車が純正で17インチは当たり前の時代。
アルテッツァのキャリパーとローターが巨大に見えました。
そこからBG5に乗り換えたとき、これが280馬力もある車のブレーキかいな!?と。
エアーが噛んでたかもしれないしパットが悪かったかもですが今となってはただただブレーキが怖かったです(^_^;)
トヨタのほうが素人受けは良かったでしょうね~。
コメントへの返答
2012年10月13日 19:56
実は過去に、スカイラインGT-RとアルテッツァとインプWRXとホンダS2000をクローズドコースで乗り較べる、という企画に参加したことがあります。

当時の私的な印象は、アルテッツァはファミリーユースも可能なスポーティカー。WRXは荒削り(基本性能は高いが、シフトの引っかかりがあるなど細かな熟成がまだまだ)。S2000は難しい(本当に速く走るためには人を選ぶ)。

その一方、GT-Rは懐の広さを感じました。走り出しは重いし、シフトフィーリングは曖昧だし、でも乗り手の運転がチョット外れても修正する余地が広いんです。これは想像外でした。

すみません、BG5のGT-Bのブレーキは少々スポンジーでした(特に、ストロークの奥の方で剛性感に欠ける)。でも制動力自体に大きな不満は感じなかったなぁ・・・オレが鈍感?
まぁ、ミニサーキットに通うようになってからは前4pot/後2pot対向キャリパに変えてしまいましたが。(^^;)

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