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2013年03月01日

[代車生活] その6_セカンド&サードシートの乗降性(プレマシーvsエクシーガ)

[代車生活] その6_セカンド&サードシートの乗降性(プレマシーvsエクシーガ) 「ドアパンチ被害」 を受けたエクシーガtSの板金修理中、代車としてマツダ・プレマシー(MC後の新車)と約2週間、過ごしました。スバルユーザーの目線でマツダ車の雑感を述べてみる ことにします。

<関連ブログ>
◎その1 は → 「プレマシーが来るまで(相手保険会社とのやりとり)
◎その2 は → 「プレマシーがやって来た(レンタカー仕様)
◎その3 は → 「視界と死角の巻(新型プレマシーの後方視界)
◎その4 は → 「決定的欠点の巻(フロントウィンドウの映り込み)
◎その5 は → 「プレマシーの良いところ(E型エクシーガ比、各論編)

今回は、現行プレマシー(今年1月にマイナーチェンジした新型)の スライドドアに焦点を当てて、雑感を述べてみたいと思います。スバル車のラインナップでスライドドアを採用したモデルとしては、サンバーとドミンゴ くらいしか思い浮かびません。エクシーガ乗りとしては、スライドドアの使い勝手に興味が湧くところです。

<↓スライドドアの直後に給油口(クリックで800×600に拡大)>


■安全機構について
まずは安全機構からチェックしてみます。
プレマシーのガソリン給油口(フューエル・リッド)は車体の右側、スライドドアの後ろに位置しています。もしもフューエル・リッドが開いた状態でスライドドアを開けてしまったら・・・(具体的には、セルフスタンドで給油中に子供がトイレに行こうとする場面を想定)・・・どうなるのか? を試してみました。

結果は、リッドが開いていると ストッパ機構が働き、リッドの手前までしかスライドドアが開きませんでした。下の画像左側に示すように、ガソリン給油口が開くと、ワイヤロッドがセンサとなって開口状態を検知します(凸形状が2つある。一つは運転席からのリッドオープナー。他のひとつが開口センサ)。その結果、スライドドアのガイドレール内に物理的なストッパが降りてきて、ドアがそれ以上開かなくなる仕組み。

<↓左:ガソリン給油口の内部  右:リッドが開くとドアストッパがガイド内に出る(各々クリックで512×384に拡大)>
  

まぁ、このへんはスライドドアモデルのオーナーさんなら ”当たり前” のことかもしれませんが、多くのスバル車オーナーにとっては未知の領域だったものですから、念のため確認した次第。

■乗降性について
次は早速、セカンドシートとサードシートの乗降性について確認してみます。
例によって幼児モデルを2名、用意しました。
一方は2歳児モデル(身長:約90cm)、他方は5歳児モデル(身長:約105cm)になります。

<↓2歳児モデルが自力でセカンドシートにアクセスするさまの連続画像の抜粋(3カット)>




おおぉ!
大人の力を借りず、いとも簡単に乗車 しました。

エクシーガ(ホンダのオデッセイなどでも同様だと思いますが)の場合、後席ドアは ”前ヒンジの後ろ開き” 方式であるため、後ろ側ほど開口スペースが広く、ヒンジに近い前側ほど開口スペースが狭くなります。したがって、セカンドシートに幼児が乗ろうとする場合、

  ◎開口スペースの広い後ろ側は、そもそも(自分の身長に近い高さの)セカンドシート座面が
    身体の正面にあるため、よじ登ることは まず困難。
  ◎セカンドシートの足元側(フロントシートの直後)に身を乗り出そうとすると、今度はそもそも
    ドアの開口スペースが(前ヒンジのため)狭くなっている。

そのため、エクシーガで幼児が後席ドアから乗降しようとする場合、大人がアシストするか、(自力の場合は)大人がドア開口角度を十分に確保してやる必要があることを、再認識した次第。

<↓次は、5歳児モデルがサードシートにアクセスするさまの参考画像(代表的な2カット)>



「Cピラー」と「セカンドシート背面」の乗車通路に向かって、身体をまっすぐに進めることができます。ヒンジドアの場合は、いったんドアとCピラーの間ですり抜けた身体を後方に方向転換させてから、乗車する必要があります。
乗車アクションを簡易分析しただけでも、スライドドアの優位性は揺るぎなし・・・といったところでしょうか。
(※注 : ここでは走行時の車体剛性や衝突強度については、あえて言及しません。)

では、シートから降りるときはどうでしょうか。
画像で確認してみましょう。

<↓再び2歳児モデル登場。セカンドシートから自力で降りる場面を想定。JOJO顔は気にしないでください




おお~っと!
いくら 「足乗せ禁止」 マークが貼られていても、幼児には通用しない恐れがあるかも・・・。
(ここらへんは大人がケアする必要あり、かと。)

■坂道駐車時のドア操作力について
そのほか、車両を ”下り坂に前向き駐車” した場合は、スライドドアを開ける=下り坂に抗してドアを(後方に)押し上げるアクション・・・が必要になります。平地での駐車状態では、スライドドアの開口に伴う操作力は軽いものでしたが、下り坂で重力に反してスライドドアを引き上げようとする場合、操作力はかなり重くなることも実感 しました(しかも途中で開口動作をやめると、スライドドアが 勝手に閉まってしまう)。

まぁ、このへんは 電動スライドドアにすれば解決 するのでしょうけど、車体重量と車両価格にダイレクトに跳ね返るので、ユーザー負担が大きくなりますね(かつてマツダで、BGレガシィの乗り換え候補でMPVの見積もりを出してもらったら、電動スライドドアのほかセットオプションやら何やらで、ベース価格310万円のハズのMPVが いきなり 445万円強 の車両価格にハネ上がって、かなりビックリしたことがありました → こちら(過去ブログ)

   + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

<私的な結論>
◎スライドドアは、思いのほか、幼児や高齢者の乗降に優しい。
  理由は、動作の妨げとなるものが少ないだけでなく、乗車方向に身体を正対できる(※)ため。
  (※身体をひねったり方向転換したりする必要がない、の意。)

◎マニュアル操作式のスライドドアの場合、坂道駐車時の操作力増大や、開口途中でドアが
  自重で動く恐れがある点に要注意。
  (スライドドアを最後まで開き切った場合は、一応は開固定(ラッチがかかった)状態にはなる。)

◎スライドドアを電動式にすると、ユーザーの負担が増大する(コスト、重量、燃費)。

◎スライドドア車両で、タイヤ交換などの際に片輪をジャッキアップした場合、車体がたわむ恐れ(※)あるかも。
  (※たわみは弾性域の話なので、変形しても(塑性変形でなければ)基本的には復元します。)
  車体剛性や衝突強度については、車両そのものに対するメーカーの開発方針によるので、今回は割愛します。


以上、長文にも関わらず、お読みいただき ありがとうございます。
次回以降は、
      ・マツダの割り切り(と思える)走行性、
      ・番外編(既述ネタや上記以外の内容)
などについての雑感になる見込みです。


「その7」・マツダの割り切り(~からくりシート編~)」 に続く。

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この記事へのコメント

2013年3月1日 5:12
ハイエースなどに乗っていない人にとっては新鮮かも。
扉としての機能を考えた場合、スライドのほうが断然有利でしょう。単に腕を左右に動かすだけですから。電動ならレバーを引くだけ。運転席からタクシーのように開閉自在な車種もありますし。しかも広大な面積がフルオープン。乗り降りで斜めに乗り込んだり荷物の突っ込み方を考えたり一切不要。

でも剛性や重量の面からはスポーツ走行性能も重視するスバルには不向きでしょうね~。
コメントへの返答
2013年3月1日 20:42
コメントどうもです~。

そうだ・・・そういえば実家の仕事グルマは、歴代ハイエースでした。父が亡くなってからは、ハイエースに乗る機会もなくなってしまいましたが。当時はハイエースはそのカテゴリで最強の使い勝手でしたね。

スバルがスライドドアにしなかった理由は、開発本などによると、全幅拡幅と重量増を嫌ったとのこと。サンバーで採用し続けているので、スライドドアそのものに関する生産技術がない・・・ってワケではないと思います。

逆に考えると、「スライドドアで走りのモデル」を出せば、どことも競合しないニッチ市場が狙えそうです。
2013年3月1日 8:44
スライドドアはやはり便利ですね。私もあまりスライド経験がないので、給油口、坂道の話、幼児の乗降状況は「なるほど!」でした。
そこらの車雑誌より参考になりますね^^

スライドドアをエクシーガに付けてほしかったなぁ~と思う場面が日常でチョコチョコありますが、そうなるとこの素晴らしい走りのバランスは失われるんでしょうね。
コメントへの返答
2013年3月1日 20:57
早速のコメント、ありがとうございます。そう言っていただけると、ブログ更新の励みになります。

当然のことながら、使ってみるとスライドドアは至極便利です。我が家の場合、個別事情があるので、ヒンジ式ドアなら、実はサードシートの乗降専用に左右6ドアが欲しいくらいです。(^^;)

個人的には、スライドドアを樹脂製にして軽量化すれば良いのでは?と思います。日産のムラーノ、スバルのR1、そして今ではトヨタも、ついにカローラフィールダーで初の樹脂バックドアを採用(2012年~)しています。

ですから、そろそろスライドドアも樹脂化する「技術のブレークスルー」が必要な時期に差し掛かっているんじゃないか?と思っています。
2013年3月1日 15:33
たまにアルファードを運転する機会が有りまして、
運動性能に対する変な期待をしなければ、確かに
ゆったりしていて同乗者にとっても良いのだろうな
と思います。が、やはりエク乗りのはしくれとしては
あまり日常の足にしようとは思わないですね。
オーナーの方には悪いですけども。(^_^;)
コメントへの返答
2013年3月1日 21:07
コメントどーも。
乗員重視の移動スタイルとなると、やはりワンボ(=1BOXカー)になりますよね。その時点ですでに、ドライバーズカーとしての制約が大きなワケで。

同じワンボ・カテゴリーの中で、「よりスポーティ」とか「よりダイレクト感」を狙ったメーカーチューニングは可能でしょうけど、カテゴリーを超えた走行性を求めようとすると、例えば超ワイドトレッド(駐車場が限られる)とか超軽量化素材(車両価格が超高価)とか、引き替えに犠牲にする部分が無視できなくなるような気がします。
2013年3月1日 18:19
コメント失礼します

昔ガソリンスタンドでバイトしていましたが、ストッパーのないスライドドアの車に給油中に思いっきり開けられしまい、当たったノズルが落ちガソリンをばらまいたことがありました

近くにエンジンのかかった車や熱を持ったマフラーがなかったため消火剤をまいて終わりでした

こういうことが起きたからこういう構造になっているのでしょうね
コメントへの返答
2013年3月1日 21:15
こんにちは~!コメントありがとうございます。(^^)

そうでしたか、それは災難でしたね。まぁクルマ業界に限らず、何か不都合や不具合が発生してから、設計改良や法規整備が後追いされることが多い国ですので(苦笑)。

ただ自動車メーカーも以前とは異なり、試作車(覆面車)レベルから、市場クリニックでユーザーのナマの声を拾い上げて開発に生かす活動を強化しているようです。

私のところにも、代行業者から「某メーカーの某車のクリニックに参加しませんか」的な打診封書が送られてきたことがあります。残念ながら都合がつかず出席できませんでしたが。一体どこのメーカーだったんだろう・・・。
2013年3月2日 0:21
同じクルマの長靴うちにもあります!

jojo顔ではなく、ディオ顔にして、
足乗せ禁止?
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄みゅだぁ~
ってつなぎでも良かったんではないでしょうか?
コメントへの返答
2013年3月2日 10:18
おお!同じ長靴ですか。さすが量産モデル(>意味違)。ディオを出すくだりは思い付きませんでした。

足を乗せたら母親は「まぁ!幼児モデルったら いけないひとッ!」と注意する。一体、何回足を乗せて降りてきたのかと。すると幼児モデルはこう切り返す。「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」

父親は「なっ!何をするんだァーッ ゆるさんッ!」ととがめる。そこでようやく幼児モデルは反省し、「おれは足乗せをやめるぞ!ジョジョーッ!! おれはドアヒンジを(またいで)超越するッ!」

そんな家族を目指すってコトで良いでしょうか(違)。

プロフィール

「[整備] #CBR250FOURフォア [CBR250Four] ステップホルダー&バーのリフレッシュ(5)プラサフ→塗装2回→ ... https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8327499/note.aspx
何シテル?   08/11 00:00
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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