• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2014年04月06日

[スイフト・スポーツ] その10・スイフト・スポーツを総括する(CVT&6速MT、ディーラーの対応)

[スイフト・スポーツ] その10・スイフト・スポーツを総括する(CVT&6速MT、ディーラーの対応) 以前から興味のあった スイフト・スポーツ(CVT車と6速MT車の両方)同時試乗 しました。

2.0Lの4WDターボを乗り継いできた私が、スバルユーザーの立場から見たスズキディーラーの印象とスイフト・スポーツに関する雑感を、複数回に分けて述べています。

今回は最終話 : 「(その10)スイフト・スポーツを総括する」 の巻です。
(※あくまでも個人的な主観による印象です。)



<「スイフト・スポーツ試乗」 関連ブログ>
◎「その1」 は こちら → 試乗に至るまで 編
◎「その2」 は こちら → スズキディーラーの印象 編(トイレまで徹底した「お客様主義」)
◎「その3」 は こちら → CVT車に試乗、前編(チャイルドシートの装着性)
◎「その4」 は こちら → CVT車に試乗、中編(冷態時の発進加速性)
◎「その5」 は こちら → CVT車に試乗、後編(CVTの変速特性とマニュアルモード)
◎「その6」 は こちら → 6速MTに試乗、前編(シフトは軽いがストロークが大きい)
◎「その7」 は こちら → 6速MTに試乗、後編(シフトフィールの差は設計思想の差)
◎「その8」 は こちら → 見積もりとレガシィの査定 編(自車の現状価値を知る…の巻)
◎「その9」 は こちら → コストは、かけるところにはかけている(作り込みを見るの巻)

(その9)からの続き
■スズキ・ディーラーの印象を総括する
私が訪れたスズキ・アリーナ店(販社は(株)スズキ自販南東京)は、数年前に新設されたばかりの大規模店でしたが、設備やショールームの新しさ以上に、スタッフの方々の対応は素晴らしいものでした。

具体的には
(1)「来店時の駐車位置の誘導」や「ご用伺い」など、お客様を待たせない対応
(2)なるべくお客様の都合(今回は私の試乗希望)に合わせた業務調整
(3)ショールームのスタッフ全員のさわやかな挨拶
(4)接客態度の均一性
(5)同行者(今回は私が連れてきた幼児)への配慮

この中で特に印象深かったのは、上記(4)ですね。どのスタッフが対応しても、スタッフによる接客内容にバラツキがない(社員教育が行き届いている) と感じました。また設備面でも、単に広くて新しいだけでなく、その新しさを活かせるようなスタッフの工夫が見て取れました。スタッフが知恵を絞って「お客様主義」を具現化していると思いました。

具体的には
(1)トイレが清潔なだけでなく備品が行き届いている
(2)カタログの脇には老視鏡(老眼鏡)が備わっている
(3)キッズルームが、(ほぼ)どの商談テーブルからでも見渡せる位置にある
(4)車種別の特徴や「売り」を解説するポップが備わっている

<↓クルマを見に来たお客様であっても、こうした細かな部分にも意外と目がいくものだ>
  

<↓キッズコーナーは、商談テーブルの(ほぼ)どの位置からでも見渡せるので安心>
  

<↓製品の「売り」を解説するポップも、車種ごとに充実。注意書きの表示もぬかりない>
  

■スイフト・スポーツ(CVT車)を総括する
「走ってナンボ」 のスイフト・スポーツ。そのスイ・スポにCVTは「有り」なのか?
以下、スバル車ユーザーから見た私見を述べさせていただきます。

◎良い点
(1)ブレーキのタッチが良好。特に奢った仕様でもないと思われるのに、剛性感がある。
(2)エンジンの暖機途上(CVT油温・EG水温が低い状態)であっても、シフトショックは感じない。
  (Nレンジ→DレンジまたはRレンジでの、応答遅れやシフトショックは感じられない。)

(3)発進時の 「飛び出し感」 が無く、アクセルの踏み込み量に応じた発進性が得られる。
  (小排気量車にありがちな、微少アクセル開度での意図的な加速ゲイン:飛び出し感が無い。)
(4)街中の低中速域(アクセルペダルの開度が1/8~2/8程度)では、加速にダイレクト感がある。
(5)急加速時(アクセルペダルの開度は4/8以上)でも、CVTの騒音(キーン音)が急上昇しない。

◎要改善点
(6)マニュアル変速モードで、2速固定での発進ができない(雪道やアイスバーンで不利か?)。
(7)マニュアル変速モードで、UPまたはDOWNが可能な車速範囲を示すインジケーターが無い。

CVTという変速特性上、アクセル高開度での「キレ」は多少鈍るが、むしろ 街中で多用する速度域で加速のダイレクト感が味わえる変速セッティング には好感が持てました。(CVT車であっても)車体の絶対車重は軽めなのでブレーキの利きも良く、乗り心地も適度に締まっており良好。十分に「スポーツ」でしょう

懸念があるとすれば、大人4人以上の乗車で高速道路の登坂が続くような場面(車重が軽いと乗車人数の影響が出やすく、登坂など路面負荷が大きいとCVTが高回転側に張り付く)での走行性でしょうか。

■スイフト・スポーツ(6速MT車)を総括する
スイフト・スポーツは、確かに走って楽しいクルマでした。シフト操作力やクラッチ踏力、操舵力など、クルマ全体の操作系が軽いので、万人に向けたセッティングだと感じました。

◎良い点
(1)クルマ全体の操作系が軽いので、疲れない
(2)ブレーキタッチが良好。ストロークで制動力をコントロールしやすい。
(3)エンジンは低速でも粘る。そこからアクセルを踏んだなりの加速を示す。
(4)2速~3速~4速のつながりが良い。ギヤ比(ステップ比)の妙 だと感じる。
(5)乗り心地が良い。

◎要改善点
(6)一番下げても高いシートポジション。もっと下げたい
  (ドライバーの着座位置もクルマの重心に寄与してしまう。)
(7)何といっても シフトストロークが長すぎ。特に1速のポジションが遠い

<↓再掲。 左:スイフト・スポーツのシフト位置、  右:比較用でBP5Dレガシィのシフト位置>
  

まぁクルマの出来が良いと、他の細かな部分でアラが(相対的に)目立ってしまうものです。現状で、スズキ・スポーツやモンスター、あるいは他のアフターパーツメーカから 「クイックシフト」 の類が未だに発売されていない(らしい)のは不思議です。私なら、真っ先にココに手を入れたいところです。

<↓(参考)昔、BG5Bレガシィでシフトレバーを短縮化したときの様子(レバー比は不変ですが)>
  

  

  

  

上記は私の 「若気の至り画像」 の中からの抜粋 です。(^^;)

シフトレバーを切断するだけでは力点(シフトノブ位置)が変わるだけで、内部の変速レバー比が変わるワケではありませんが、手元のシフトストロークは確実に減らせることができるので、当時(BG5BレガシィGT-Bに乗っていた頃)は、上記手法をDIYで実施していたのです。以上、余談でした。

■スイフト・スポーツのまとめ
以下、短いながらもCVT車と6速MT車を同じ日に試乗することができたスバル車ユーザー(特に2.0Lターボ車歴が長い私の)視点での 「まとめ」 です。

スイフト・スポーツは、紛れもなく 「スポーツ」 であった。
CVT車は街中の速度域で気持ち良く走ることができる。6速MT車は、エンジン特性を引き出すギヤ比のセッティングがすばらしい。

「コストを省いても差し支えない部分」 と 「コストをかけるべき部分」 のメリハリがあり、前者はそれでもユーザーとして十分に納得できるものであり、後者は(メーカーとして)使い勝手と安全を提供するものだと理解できる。


このクラス(ボディサイズと排気量)を含めて、いわゆる 「ライト・ウェイト・スポーツ」 と呼べるクルマは減ってしまったので、スイフト・スポーツは 肥大することなく、現状のポジショニングをキープしたまま 「より洗練」 していって欲しい、と思った次第。

興味のある方々には、試乗をお勧めしたいと思います。

以上、毎度の長文にも関わらず、お読みいただいた方々にはお礼申し上げます。
これにて 「スバルユーザーがスズキディーラーに行ってみた」 シリーズを終わります。

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

道の駅桶川
みぃ助の姉さん

ハーレーで行く 滋賀 メタセコイア ...
☆じゅん♪さん

おかげさまで🙇今日ロードスター納 ...
ヒロ桜井さん

天気悪い中、安和(あわ)海岸を観に ...
S4アンクルさん

今週の飯テロ( ⁼̴̶̤̀༥⁼̴̶ ...
zx11momoさん

さくっとはま寿司晩酌へ🍣🍺
pikamatsuさん

この記事へのコメント

2014年4月7日 2:34
いつも分かりやすいレポートありがとうございます。
欲を出して大型化していったり高級化していったり。はっきり言ってシビックは庶民には買えなくなって衰退したのではないかと思います。
スイスポは今の路線を行ってもらいたいですね。

コメントへの返答
2014年4月7日 7:19
おはようございます。いえいえ、こちらこそ、毎度の長文ながら読んでいただき感謝です。

スバルユーザー目線というよりも、私自身の視点から述べさせていただいた項目が多々あるかと思いますが、先入観や予備知識が無かった分、逆に素直な感想をレポートできたと思います。

スイ・スポは肥大化せずに進化してほしいですね。

プロフィール

「近所のスーパーに買い物に行ったら、デビルマン、マジンガーZ、北斗の拳のお酒が売っていた。まぁ、私はお酒は飲めませんが…。」
何シテル?   05/16 18:34
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

    123
45678910
1112 1314151617
18192021222324
25262728293031

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

[自作] タイヤ空洞共鳴音の低減・ハンコックV12evo2を静音タイヤにする 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/02 20:28:55
 
[近況報告・その1] 長女の初レガシィの巻  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/11/09 22:23:24
 
「”個体差” について考える」 の巻 
カテゴリ:なぐり書き
2010/08/13 19:26:31
 

愛車一覧

スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
学生の頃に新車で購入して以来、ずっとワンオーナーで乗り続けているバイク、CBR250FG ...
スバル エクシーガ エクシーガtS (年改区分:Eタイプ) (スバル エクシーガ)
YA5A型エクシーガGT(年改区分:Aタイプのターボ車)からの乗り換えです。2012年8 ...
ホンダ モンキーR モンキーR改(2種登録) (ホンダ モンキーR)
レッドバロンで中古のモンキーRを購入後、エンジン全バラシ。 ◎武川88ccボアアッ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation