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2015年02月03日

[東京オートサロン2015] その2・スバルブース編(展示車とGT300エンジン雑感)

[東京オートサロン2015] その2・スバルブース編(展示車とGT300エンジン雑感) 「東京オートサロン2015 with NAPAC」 に行って来ましたので、私的な雑感を、テーマごとに何編かに分けて述べたいと思います。
今回は 「その2・スバルブース編」 です。


<TAS2015 関連ブログ>
◎その1 は → あいさつ回り編(PROVA、オートプロデュースA3)



その1 からの続き)
以下、各画像はクリックで800×600サイズに拡大します。

■展示車について
SUBARUブースでの滞在時間の大半をGT300用エンジンの観察に費やしてしまいましたので、実は展示車については 「チラ見」 程度しか見ていないことを、最初に告白しておきます・・・。(^^;)

まずは 「WRX STI NBR CHALLENGE 2015」 から。
その先にいらっしゃった PROVA の Sさんにあいさつするため、NBR CHALLENGE 2015 は本当に素通りレベルでしか見ておりません(汗)。時間にして20秒間ほど・・・。唯一、気になった部位だけデジカメで撮影したに留まります。その1枚だけの画像は、次のショットです。

<↓左右リヤサイドパネルとオリジナル外板パネルとのスキマ量は…あくまで目測ですが14~16cmくらい?>


アドオンパネルとオリジナルパネルとのスキマ量には、空力上、最適な範囲があるはず。離れすぎると乱流が増大し、近すぎても空気層がキレイに剥離しないのではないか、と想像します。それが10cmか20cmか・・・いや、1cm単位どころか、もしかすると1mm単位で最適化されているかもしれません。

そんなことを、ふと思いながら、簡単に通り過ぎてしまいました。
展示エンジンばかりでなく、もう少し細部のボディワークに目を向ければ良かったな・・・。

次は 「SUPER GT 提供車」 です。
OUTBACK SUPER GT 2015 FRO(First Rescue Operation) と名付けられた展示車両には、専用の装備が装着されています。例えば、THULE のルーフキャリアに載っているのは、恐らく WHELEN のLEDライト(かな?)。展示中は、実際にライトの ON-OFF を繰り返すデモ点灯が行われていました。

<↓左:OUTBACK FROの全景  中央~右:WHELEN の LEDライトと思われる装置のデモ点灯風景>
  

アウトバック、なかなか似合っていると思います。ドレスアップカーやスポーツ指向車が多いオートサロンの中にあって、この展示車も独自の存在感を持っていて良いな、と感じました。

次は話題の 「LEGACY B4 BLITZEN CONCEPT」。
ブリッツェンのエッセンスを現代風に解釈したモデルだと理解しました。

ただし少々辛口なコメントをさせていただくと、今現在、すぐに市販化されるモデルならば良いのですが、将来、実際に市販化されるまでに時間を要するようならば、装備(or コンセプト)の一部が陳腐化してしまう恐れがないかな? と思いました。市販化までの間に周りの時間は流れ、他車はどんどん先へと進んでいって、その分だけインパクトも薄れてしまうからです(※あくまで私見です)。

スバルに限らず、カーメーカーやアフターパーツメーカーには、”今の” ユーザーニーズ、あるいは ”将来を見据えた” ユーザートレンドを、素早く具現化する動きを期待したいものです。

<↓リヤスポイラーの下層がカーボン仕上げになっている点が、いかにも現代風ではあるが・・・>
  

最後は 「SUBARU XV SPORT CONCEPT」。
仕上がりは悪くない・・・いや、イエローとカーボン(またはブラック仕上げ)のコントラストはむしろ良好だと感じました。フェンダーのホイールアーチトリムにワンポイントで入れられたエンブレムも、アクセントが利いているように思います。

<↓ボディカラーとカーボン柄(or ブラック)との対比も楽しめる設定。細部にアクセントがちりばめられている>
  

■GT300用エンジンについて
技術展示として 「SUBARU BRZ GT300 エンジンモデル」 が公開される機会はあまりない(?)と思いましたので、この機会にいろいろと観察することにしました。以下、順不同でダイジェスト風に雑感を記録してみます。個人的な備忘録ですので、間違いがあるかもしれませんが悪しからず。

<↓展示用カットエンジンの全景。今回の展示用エンジンと実践での最終スペックが同一か否かは不明>


<↓エンジン後部をトランスミッション側から眺めた図。動力伝達クラッチが多板構造であることが分かる>


<↓右バンクのエキマニ。#1cy直下のポート部に、縦方向の補強リブが設けられている。クラック対策か>


<↓インタークーラ後の吸気系。インマニはバフ研されている。ETC(スロットル)は市販車と同等品か?>


<↓燃料配管系統。片バンクに2本ずつあるように見えるのは低圧(ポート噴射)用と高圧(直噴)用か?>


<↓クランク室とロッカカバー内を連通させている。インマニ~ヘッド間の黒板状のモノ(スペーサ?)は何?>
  

<↓エキマニからターボチャージャまでの取り回し。右下から左上に立ち上がるパイプは、冷却水回路>


<↓「排気→吸気」の回路。手前のアクチュエータロッドはターンバックル式、熱電対のボスも確認できる>


<↓インマニはバフ研されている。インマニに付くセンサ類(と接続コネクタ)は市販品と同じように見える>


<↓吸気系(インタークーラ前後)の全景。I/C出入口の吸気流れがコア流れと直行するのはやむなしか?>
  

<↓ターボチャージャのコンプレッサハウジングに設置されているのは、タービンの回転速度センサか?>


<↓再びエンジンの後方、市販車のフライホイールに相当する部分。リングギヤ内周の肉抜きが大きい>


・・・と、まぁ、個人的に気がついたこと/気になったことを列挙してみました。
その後、GT300用のエンジンに関する資料はないのか? と探してみたところ、ありました。「自動車技術 Vol.68、No.9、2014」 なる技術雑誌に寄稿文が掲載されていました。

<↓「自動車技術 Vol.68、No.9、2014」 に、GT300用水平対向エンジンの記事が掲載されていました>








オートサロンで実機(と言っても展示用のカットモデルですが)を眺めたあとに、このような文献を発見して読んでみると、相乗効果で新たな発見が得られることがあります。図書室や専門誌を扱う書店に足を運ぶと、何か良いことがあるかもしれません。

■STIグッズの即売会コーナーにて
オートサロンのSUBARUブースでは、SUBARU Online Shop(通販サイト) で取り扱っているSTIパーツやグッズなどの即売コーナーも併設されています。会場限定で特価のグッズがあったり、一般販売に先駆けてリリースされるモデルがあったりします。

<↓どのグッズがいくらで販売されているのか、一目で分かるプライスリストが用意されている点は好ましい>
  

実は 風速約31m/sまで耐えられる傘(BLUNT(ブラント)社製、STIのネーム入り) を購入する気でいたのですが、ふと 「必ずしも今、必要なワケではない」 と思い直し、ひとまず買い控えたのでした。でもいつか購入する機会があれば、ぜひ(強風の中での使用感を) 身をもって試したい と思います。

<↓おまけ:ショータイムに合わせて活躍される裏方さん>


以上、極めて私的な雑感による備忘録、「TAS2015 その2・スバルブース編」 でした。
長文にも関わらず、お読みいただいた方々にはお礼申し上げます。

「その3」 に続く。

以降のシリーズブログは、
 ・「目についたもの編」
 ・「目に留まったクルマ編」
 ・「裏通りが面白い編」
 ・「つぶやき編(または ツッコミ編)」
 ・「サイン会&トークショー編」
 ・「福引き&オートサロンでの購入物編」
について、順不同or (ある程度)まとめて お伝えする予定です。

(↓2015-02-03:追記)
前述の 「自動車技術 Vol.68、No.9、2014」 に、インマニに関する記述があったので、出典を明らかにする意味で画像を追加します。

<↓(クリックで800×600サイズに拡大)>
  

文献によると、「流量係数を維持させながら、タンブル比を10%向上させた」、「この形状は加工が難しく、三次元加工で切削後、一台一台手作業で加工を行っている」 とあります。当ブログ本文中に 「インマニ下の黒いスペーサー?は何?」 と書きましたが、文献中のこれらの記述が正解へのヒントになっているように思います(あくまで私見ですが)。

 ↓
 ↓
 ↓
2015-02-05(Thu.) : 更新
[東京オートサロン2015] その3・目に留まったクルマ編(仕上げ、装備、存在) をアップロードしました。
ブログ一覧 | carview タイアップ企画 | タイアップ企画用
Posted at 2015/02/03 01:35:35

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この記事へのコメント

2015年2月3日 2:42
エンジンはあらゆる部分が改良されているんでしょうけど基本的な構造が同じというのは嬉しいですね。タービン周辺の排気の取り回しがイマイチ理解不能ですが。

インマニのスペーサーに関しては存在は知っていましたが詳細を思い出せず、検索してみたら、みんカラユーザーさんのブログがヒットしました。
http://minkara.carview.co.jp/userid/1615455/blog/28585971/

こちらの方の締めくくりのお言葉
「Cosworthがやってるんだから信じておこう!」

私の締めくくりの言葉
「スバルがやってるんだから信じたい!」(笑)

まさかそんなに高額とは思えないのでリアルにやってみたいかも・・・
コメントへの返答
2015年2月3日 7:34
おはようございます。
コメントありがとうございます。
インマニスペーサーについても、わざわざ確認いただき、どうもありがとうございます。参考になりました。

まず最初に・・・ブログ本文の末尾に画像と文書を追記しました。

GT300用エンジンのインマニ下にある黒いスペーサー状のものについてですが、冷却を狙ったものというよりも、「タンブル比を強化させる」ことと、「インマニとシリンダヘッドの間の段差を減らし、ポート内面をなめらかに連続するようにする」ためのスペーサではないか?と考えました。

インマニ本体を3D加工したうえ、さらに機械加工では達成できない部分を一台一台手加工しているようですので、タンブル比を10%強化させるためにはポート長の延長が必要になり、せっかくなので内面の段差も解消させる・・・という技術ストーリーを推定しました。

あくまで私的な推定ですけれども。
(真相やいかに・・・。)
2015年2月3日 21:54
ありがとうございます。
恐らく量産車ならどうでもいいレベルで、とんでもなく緻密なんですね(;・∀・)

我々の車でもちょっとした段差を丁寧に潰していけば大きな効果になるんでしょうか。地味なのでなかなか素人レベルでやらないですよね、ポート加工とか。
コメントへの返答
2015年2月3日 22:58
こちらこそ、丁寧なコメントありがとうございます。
そもそも「タンブル比」と「スワール比」の説明をしていなかったのですが、意味は(→http://techon.nikkeibp.co.jp/article/WORD/20090818/174323/)。大まかなイメージとして、燃焼室内の混合気の流れが、縦方向とか横(円周)方向とかいうものです(→http://www.geocities.jp/bequemereise/swirl.html)。

今回は縦方向の流れを強化したということですね(なので、スペーサを噛ましてポート長を伸ばしたと推定した次第)。

市販車でもレガシィやレヴォーグの直噴ターボ(2.0L)では、インマニの総幅よりもシリンダヘッドの吸気ポート幅の方が狭く、TGVという部品が縦方向の流れを曲面状(R形状)状に内側に曲げてつなげているようです。

# エキマニのポート段差の切削加工は
# 各ショップで ”商売になって” います。

プロフィール

「[整備] #CBR250FOURフォア [CBR250Four] ステップホルダー&バーのリフレッシュ(2)アクシデント→プラサ ... https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8323632/note.aspx
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