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2015年04月14日

[CBR250F] その4・スネークカメラ活躍の巻(燃料タンクのDIYデントリペア・交換)

[CBR250F] その4・スネークカメラ活躍の巻(燃料タンクのDIYデントリペア・交換) 日常の足である昭和61年(=1986年)式のバイク、ホンダCBR250Four(MC14型)のDIYメンテナンス記。

29年目の今春、燃料タンク内部の錆び(燃料漏れ)のため使用不能に。苦労して入手した代替タンクは長期在庫の凹み品で、専門業者は修復困難との見積もり。そこでDIYでデントリペアを施して交換するまでの、一連の作業に関する備忘録です。


<関連ブログ : CBR250Four・燃料タンクのDIYデントリペア&交換>
◎「その1」 → 燃料漏れ再発 の巻
◎「その2」 → 落札後の現品確認の巻
◎「その3」 → 業者対応困難→秘密兵器の巻

その3 からの続き

■「修理困難」 の意味合いの巻
デントリペア業者から 「修復困難」 と判定された、ホンダ・CBR250Four の燃料タンク(ヤフオク調達品)。修復が困難な理由は、次の複合要因によるものでした。

(1).燃料タンクの場合、開口部が給油口(=燃料キャップの部分)しかなく、ツールが届きにくい。
(2).デントリペアの際、テコの原理で支点となる部分を確保するが、燃料タンクだと確保できない。
(3).燃料タンクの内壁には、デントリペアツールによる こすりキズ・引っかきキズが避けられない。

こうした説明を受けると、確かにもっともなコトばかりです。以下の画像でも確かめてみましょう。

<↓CBR250Fourの燃料タンク左側(凹みのある方)について、前方→後方のアングルで眺めた状態>


<↓凹みのある左側の拡大図。タンク自体は(中央に来るエンジンを避けるため)鞍型となっている>


<↓さらにタンクの角度を変えて撮影。タンクの両側は、下方に行くほど内部空間が狭くなっている>


<↓こんな感じ。ガソリン給油口(タンクキャップ開口部)からこの空間にツールが入るか否かがキモ>


■スネークカメラの出番!の巻
私はそうした業者さんの見積もりを退け、DIYで修理することに決めたのです。そこでまず最初に、タンク外側の凹みの場所が、「本当に内側からツールが届かないところにあるのか?」 を確かめる ことから始めました。

スネークカメラ(内視鏡)の出番です。「レガシィの水平対向エンジンのスパークプラグを取り外す際に、燃焼室の中を観察できれば良いな・・・。」 と思って買ったスネークカメラ。まさかこんなに早く、バイクの燃料タンクに使うことになるとは、思ってもみませんでした。しかし、「備えあれば憂い無し」 と言えるかどうか分かりませんが、今はDIYデントリペアに向けての強力なツールになってくれます。

<↓スネークカメラ(簡易内視鏡)の内蔵LED照明は、OFF→ONの間で4段階に調光可能です>
  

<↓さっそく、スネークカメラ(ファイバースコープ、内視鏡)の先端を燃料タンクの給油口から挿入>
  

ここから先は、スネークカメラ本体で撮影した画像(元サイズ:640×480)を載せます。

<↓スネークカメラ(ファイバースコープ)を経由した燃料タンクの外観(凹んだ部分の周辺など)>
  

<↓燃料タンク内側の撮影例。スネークカメラのアームはフレキシブル構造で、内部形状に追従>
  

上の画像はタンクの内側で、給油口(燃料キャップ)付近のものです。
スネークカメラの先端を、燃料タンクの凹み部分へと、少しずつ近づけていきます。

■凹み部分の判別基準の巻
落札前のオークションページでは、「新品」 で 「長期在庫品」 とされていた燃料タンク。いま、燃料タンクの内壁の状態について、スネークカメラは少しずつですが 「リアルな情報を画像で提供」 してくれます。例えば、次のような感じ。

<↓燃料タンク内壁の状態の一例。部分的に茶色く変色している箇所の例。これが現実の様子>


気を取り直して、先へと進めます。
ところで、スネークカメラ(簡易内視鏡)を扱う上で、懸念点が一つだけあります。
それは、「凹みに相当する部分の見分けが、果たして内側から付くのか?」 という点です。換言すると、「スネークカメラが凹みの裏側に到達できたと判別するための基準を、何に置くか?」 となります。


やみくもにスネークヘッドを挿入していくだけでは、どこがタンクの凹みであるのか、見逃す恐れがあります。そのため、慎重に内壁面の状態を観察する必要があるのです。しかし結論から先に書きますと、DIYであっても、LED光源の反射具合を注意深く観察することで、凹みの裏側にたどり着くことができました

<↓ズバリ、この部分が 「タンクの凹み部分の裏側」 に相当すると自己判断しました。理由は後述>


<↓内壁がなめらかな曲面を描くなら、光の反射もなだらかに変化するハズ。凹みがあれば不連続>


<↓説明用として先ほどの画像を再掲。シルバーの反射部分に注目すると、均一に拡散している>


<↓念のためLED光源の角度を変えても、反射の仕方が不連続のままなので、ここが凹みの裏側>
  

最後にダメ押しとして、LEDの光量を可変させて、内壁面の光の反射具合を再確認します。

<↓光の反射でエッジが立っている部分(不連続部分)が、タンクの凹み部分であると断定できる>
  

■私的な結論の巻
燃料タンクが外側から凹んでいれば、タンクの内側は凸状態になっている はずです。以前、愛車のレガシィがドアパンチ被害を喰らってDIYでデントリペア修理を行ったとき(→ DIYによる修復作業を総括する)、修復の成否のカギとなるのは、光を当てたときの陰影のとらえ方でした(→ DIYでデントリペア、影を利用せよ!の巻)。

今回の 「光の反射具合に不連続点があるか無いか?」 によって、「タンクの凹み部分を特定する」 手法についても、その応用と言えるでしょう。

↓外側の凹みは、内側の凸部に相当する。これは、お互いに鏡像の関係となっている
  

こうしたDIYを通じて、あくまで私的な経験に基づくものではありますが、
デントリペアを行う際には、光と影の具合によって面性状(凹みや修正具合)を判断する
ことが重要となるであろうことを、再認識する結果となりました。


以上、スネークカメラを挿入する際の屈曲回数が少ないことなども総合的に検討した結果、「ガソリン給油口(タンクキャップ開口部)から適切なツールを挿入すれば、タンク凹みのちょうど裏側(=内壁では凸部)にアクセスできる」 との判断に至りました(2ヶ所あるうちの他方の凹みについても、直接的にツールが届く位置にあることを同時確認済み)。

よって、次なる段階 : 「DIYデントリペア用の工具をDIYで作成する」 へと移行することにします。



(その5)に続く。
 ↓
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2015-04-16(Thu.) : 更新
[CBR250F] その5・工具を自作するの巻(燃料タンクのDIYデントリペア&交換) をアップロードしました。

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この記事へのコメント

2015年4月14日 11:10
車もバイクも恐らく低年式なら「知らぬが仏」はよくあることだと思います。そうなっているであろうという想定で目の当たりにするのはいいんですが、全く違う目的があったのに「そっちですか!」みたいな。今の相棒はソレの連続でした・・・(^_^;)

スタンド式やハンドタイプなどの蛍光灯を使って確認するプロの作業風景を見たことがあります。蛍光灯の光に当てることはめったにないので、立体駐車場で傷や凹みに初めて気付くことがあります(>_<)
コメントへの返答
2015年4月14日 20:21
コメントどうもです。<(_ _)>
同じような経験は、セカンドバイク(現在休止中)のホンダ・モンキーRがそうでした。レッドバロンで中古で他県から取り寄せた車両でしたが、全バラしてみると「何でこんな所に穴開け加工してる?」的なノーマル戻し痕がありました。

デントリペア業者さんほどではないかもしれませんが、スバルディーラー認定の査定士さんも、ボディパネルの波打ち有無を斜め角度から見て判断する・・・など定番の判断手法があるようですよ。

プロフィール

「[整備] #モンキーR [モンキーR改] 路上復帰への道30_花咲かG でサビ取りの巻(その12・仕上げのリンス処置) https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28696/8207601/note.aspx
何シテル?   04/29 00:00
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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