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2018年06月25日

[CBR250Four] 前編・「走行時にエンジン水温がHOTに」の点検→通常整備へ

[CBR250Four] 前編・「走行時にエンジン水温がHOTに」の点検→通常整備へ 昭和61年に新車で購入して以来、現役で使用し続けて32年目に突入した愛車・ホンダCBR250Four(MC14型)。

先日、通常走行時に 「エンジン水温計の針がHOTレンジに突入しそうな勢いで上昇する現象」 が発生しました。何か特別な異常でも起こったのか? と心配しましたが、最終的には通常のメンテナンス範囲で収まりそうです。今回のブログは、その備忘録です。


■春から夏へ
東京に雪が降ったのも、もう数ヶ月前。季節も春から夏へと移りつつあります。東京地方では、先月、日中の最高気温が(まだ5月だというのに)28℃ほどまで上昇する日が続いたことがありました。

外気温度(≒エンジンの吸入空気温度)が上がっても、CBRはキャブの調子が狂うこともなく、快調に走っていました。ところが、街中の短距離走行では問題ないのに、郊外を20~30kmほど走るとエンジン水温が思いのほか上昇する傾向が散見されるようになりました。

より正確に表現すると、一般走行中は水温計の針は適正範囲内にあるが、信号待ちなどラジエターに走行風が当たらない状況下では、無負荷(アイドリング状態)であるにも関わらず、みるみるうちにHOTレンジ近くまで上昇するのです。


■放熱量は多め
私のCBR250は現代のCBR250とは異なり、4気筒エンジンで放熱量が大きめです(レッドゾーンも高い)。標準仕様はハーフカウルですが、マーレーのフルカウルキットを装着してからは、実感としてラジエターの熱気がカウル内にこもり気味となり、エンジン水温が(若干ですが)上昇した点でバランスされるようになった記憶があります。

<↓マーレーのフルカウルキット(社外品)を装着したことで、ラジエターの熱気抜けが悪化気味>


つまり、CBR250Four(MC14型)のラジエターは必要十分なコンパクトサイズであり、決して放熱量(熱交換の容量)に余裕があるものではない、という印象を持っています。そんなCBRの水温計の針がHOTゾーンに突入する勢いで上昇するのですから、本当に注意が必要です。

■最悪はガスケットの噴き抜けの恐れも
エンジン水温の過度な上昇により、真っ先に懸念されることはオーバーヒートによるヘッドガスケットの噴き抜けです。いわゆる 「空焚き」 状態ともなれば、冷却水通路に潤滑油が混ざり込んだり、あるいは排ガスが冷却水通路に侵入したり、あるいはシリンダヘッドの熱変形によりクラックが生じたりなど、エンジンにとって致命的な症状になりかねません。

空焚きはマズイので、ラジエターの水量を点検したいところですが、あいにくMC14型CBR250Fはガソリンタンクを取り外ししないとラジエターキャップにアクセスできません。つまり点検(とトラブルシューティング)のためには、ある程度のまとまった時間が必要になります。

平日だけでなく土日もあまり時間を取れなかったため、次の2段階に分けて確認することにしました。
 (1)工具を使用しない外観チェックのみ
    ・ラジエターがホコリなどで詰まっていないか?
    ・高水温時にラジファンが回っているか?
 (2)工具が無いとできない項目の点検
    ・ラジエターキャップを外して水量を確認
    ・リザーバータンクの水位の確認
    ・その他


■ラジエターコアの清掃
インプレッサが世界ラリー選手権(WRC)に参戦していた頃、ラジエターに泥が詰まったことが原因でオーバーヒート→リタイヤしたステージがあったように思っています。次元は異なりますが、原因追及(トラブルシューティング)ができないうちは、我がCBRにもラジエターの詰まりによる冷却性能の低下・・・というストーリーも、まったく考えられないワケではありません。

<↓改めてラジエターを見てみると、フィンが泥で詰まっている部分があることを確認>


そんなときは、「つまようじ」 の出番です。
フィンのひとつひとつ、地道に泥をつついて、はじき出していきます。
その後にホースで水圧をかけて(or パーツクリーナーのノズル噴射で)洗い流します。


<↓こんな感じで、フィンを変形させずに泥だけ(ほじって吹き出して)かき落としていく>


素直な印象としては、意外に泥が詰まっていたな・・・という感じ。
ただし、冷却効率面では間違いなく良化する措置ですが、これだけで 「水温計の針がHOTになる」 症状の対策になり得るかどうかは不明です。


<↓(参考画像)左:つまようじによるピックアップ前  右:つまようじで泥をピックアップ中の風景>
 

次に高水温時にラジファンが回っているか? については、実際に水温計の温度が高い表示のときにサイドカウルから のぞき込めばよいのですが、エンジンにそのようなストレスはあまりかけたくありません。もしも・・・高水温状態になったのにラジファンが作動していなかったときは、(工具を使わない点検なので)昭和のオヤジ作戦(※)をかまそうか?

# 昭和のオヤジ作戦・・・ブラウン管TVの写りが悪いとき、
# TV本体をたたくことで写りが回復することがあった、という荒技。
# ここではラジファンのモータをたたくなどの強制振動を与えてみる手段。

あるいは冷間時にモーターのハーネス端子に直接 DC12[V] を印加して作動を確認すれば良いのですが、それにも工具が必要なので、結局 次の機会に確認、ということに。

<↓ラジファンのハーネスコネクタの接続状態確認も、工具がなければできない作業であろう>
 

その後、実際に長距離走行を要する機会がやってきたのですが、結局、ラジエターフィンの泥の清掃(フィンの目詰まり改善)だけでは、エンジン水温計の針がHOTゾーンに入ってしまうことの対策にはならないことが分かりました。やはりトラブルシューティングの本道の、冷却水回路を確認しなければならないようです。


後編に続く
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2018-06-26(Tue.) : 更新
[CBR250Four] 後編・「走行時にエンジン水温がHOTに」の点検→通常整備へ をアップロードしました。
ブログ一覧 | 【ホンダ・CBR250Four と四半世紀】 | クルマ
Posted at 2018/06/25 01:41:14

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