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2005年07月25日

三菱自ディーラー、フロントの接客スタイルを標準化

三菱自ディーラー、フロントの接客スタイルを標準化 ディーラーのサービス均一化の話。

自動車ディーラーでの店員の接客態度に不快な思いをした・・・という経験のある人々は、少なからずいるようだ。特にスバル車ユーザーは、ネットでのアクティブ率が他社ユーザーに較べてダントツに高いこともあり、各種掲示板などでその不快な体験を披露することが数多く見受けられる。本当に全国津々浦々のスバルディーラーの 接客態度がダメダメ なのか、あるいは マニア系・ヲタク系・クレーマー系 の者がスバル車ユーザーに 多い のか、はたまた他にも原因があるのか・・・。

私にはその実態がよく分からないのだが、もちろんユーザー側に原因がある場合があるのと同様、ディーラー側にも原因がある場合があっても不思議ではない。

そういったディーラー批判の書き込みを見るに付け、スバル以外のユーザーはどうなんだろう?他の自動車ディーラーでは接客態度が問題になることは無いのか?といつも疑問に思っていたのだが、つい先日、新聞にちょっとだけ関連する記事が載っていた。以下、2005年7月20日付け 日刊自動車新聞の記事の要約である。

<三菱自動車、サービスフロントの接客スタイルを標準化>
◎顧客の要望をメカニックに正確かつ効率よく伝達するための 手順を共通化 する。
◎共通化された手順を全国の三菱ディーラーに展開し、ブランドの信頼回復を図る。
◎具体的には、「三菱標準受付スタイル」をつくり、ディーラーサービス部門に展開。
  → ユーザーが車輌不具合などでフロントを訪れた際、ミスや聞き忘れを防ぐ
    ため、専用のバインダーを用意 するなど、一連の受付手順の定着を図る。

ここまで読んで、「なるほど、それは良いことだ」と思う人もいると思うが、「えっ?何?それじゃ、今まで三菱には接客の標準受付手順が 存在しなかったの??」 と思う人もいるだろう。どちらかというと、私は後者の方だ。ただここで注意しておきたいのは、新聞記事はあくまでひとつの視点で書かれた記事に過ぎず、恐らく事実の一部ではあるが 事実の全てではない、ということだ。

例えば、同じニュースであっても、新聞社によって紹介のされ方や論調が異なることは日常茶飯事だ。日刊自動車新聞に対して他意は無いが、ここで紹介されている「接客スタイルの標準化」にしても、すでに既存の手順があるが、お客様に対して より高度な サービスを提供するために、さらに細かく「接客スタイルの明文化」を図ったのではないか?というとらえ方もできるように思う。・・・いや、これも単に私の希望的憶測に過ぎず、実際は本当に「そんな手順など今まで 一切存在しなかった」 のかもしれないが。

接客スタイルが厳しく標準化されている分野の一つに、ファーストフード業界がある。たとえば、「オレンジドリンクを 氷なしで!」 と注文したお客様には、氷なしの状態でドリンクが容器に記載された基準線まで達するように注いでからサーブ(給仕)する(→ つまり、氷なしで注文するとドリンクの実質的な 量が増える のだ。だからたくさん飲みたい場合は氷なしで注文します>私。)とか、注文し終わったお客様に対しては、「他にもご注文はございませんか(ポテトはいかがでしょうか)?」などとサジェッション(提案)をするなど、それこそ細かな応対集・想定問答集があるだろう。

ただ、自動車業界にあっては、お客様の要望は一律ではない。一人一人の注文レベルも異なれば、希望するサービスの完遂レベルも異なる。ファーストフード業界とは異なり、顧客の注文は 千差万別 であると容易に想像される通り、均質なサービスの提供を実現させるには、難しい点が多々あるだろう。それこそ、2005年6月20日付けのブログ (レクサスに賭けるトヨタの本気度) で紹介したような、メーカーと販社が一体となった大々的な取り組み (社員教育) を行わなければならないのかもしれない。

左上の画像は、自動車整備士の 一級試験・学科問題 の例である。一級整備士登録試験の学科(口述)は、2004年5月9日に全国 10会場で初めて実施され、サービスフロントマンとしてユーザーに問診し、修理完了後に整備内容を説明するなど、お客様への対応能力を試される試験内容が含まれている。ちなみに 2004年度は、登録試験の学科(筆記)試験合格者 636人および、国の検定試験 (筆記)に合格して同口述試験のみを受験する 291人、の合計 907人が受験した。

レクサスの「おもてなし教育」に較べると、いかにも現場の改善的指導の感がただよう(>失礼)今回の三菱自動車の記事だが、アプローチはどうあれ、それが確実にお客様にとって良い物になるのなら、そうした取り組みは 規模の大小を問わず、大いに歓迎したい。
ブログ一覧 | 【クルマ関係(スバル以外)】 | クルマ
Posted at 2005/07/28 06:46:17

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この記事へのコメント

2005年7月28日 17:51
一時的か、永久的か自分でも不明ですがトヨタを離れたキッカケは最後に私の担当になった営業所が原因です。
「世界のトヨタでもこんな店があるのか」と。

ミッションがオカシイ様子。シフトがなかなか入りません。試乗して確認してもらう予約をしてディーラーに持っていくと、営業に症状を話してる隙にサービスが勝手に発車。
『お~いちょっと待たんかい!!説明まだ終わってないっちゅーの!しかも財布もたばこも載せっぱなしなんだよ!!!』と言う暇も無し。さらに初対面の営業もサービスもタメ口。客の私だけが敬語というオカシな光景。

試乗中、店内に誘導されることもなく駐車場でボーゼン。あげくに、帰ってきたサービス曰く「なんともなかったけどなぁ」。

『ナンデスト!?ナンともない?(゜o゜)』

コイツらダメだ!、と。
出先の他県のディーラーで見てもらったら「放置したら確実に悪化します。一刻も早くシンクロ直してください」と即答。その上、CPUに対策品が出ていることを教えてもらいました。

ここで怒り爆発。私の担当営業所はミッションをおかしくないと言ったばかりか、客の車が対策品に交換済みかどうかも分かっていない。

怒りの感情が甦ってダラダラ書いてしまいましたが、私のトヨタ神話が崩れ落ちた瞬間でした。

どのメーカーでも何十店舗もあれば当たりハズレはあると思います。個々の自由意志に任せない画一的なサービス向上マニュアルも必要ですよね。
コメントへの返答
2005年7月28日 21:12
こんにちは。

そうですか、天下のトヨタ(「トヨタ」という言葉の前には、ごく普通に「世界の~」とか「天下の~」といった修飾語が付くことが多いですよね)でも、そのような対応をされたことがあるのですか。ディーラーの質も、結局は個人の資質に左右されることが多いのですが、「朱に交われば赤くなる」ということわざがあるように、そういったディーラーは結果として「お客様主義」の意識に欠ける店員同士が何となく集まってきてしまうのでしょうねぇ・・・。あぁ、そういった雰囲気を見抜けない上司(管理者)にも問題があるかな。

ダメな店員にはダメな理由を添えて指摘してやらないと、いつまで経ってもダメなままのような気がします。そのように指摘することを余儀なくされたお客様側は、貧乏くじを引いたようなものでしょうか。通常は、お客様もイヤな思いをしてまで憎まれ役を買って出ることは無いでしょうから、指摘する前にさっさとディーラーを変えてしまうのでしょうけどね。

いずれにしても、ディーラーもユーザーも、相互に「相手の立場に立った配慮」ができるようになりたいですね。一見簡単そうな目標ですが、現状ではまだまだハードルは高そうです。
2005年7月29日 1:01
お世話になっています.
元サービスフロントです(汗)三菱ではありませんが…

ワタシが居たディーラー網ではサービス技術を競うコンクールが年に一度開催されていて(どのメーカーでもやっている事ですが),フロント部門では筆記試験(商品知識)の他に電話応対と来店をミックスした顧客対応のロールプレイングがありました.
すぐに規定フォームの作業指示書が書ける事,パーツリストが読める事,オンライン部品発注システムのオペレーションが出来る事…など,ロールプレイングの内容からはかなり高度なスキルが要求されていることが分かりました^^;
それと同時に,分かりやすく説明する技術も当然問われます.
スバルに負けず劣らず(いやスバル以上かも)顧客中の好き者濃度が高いメーカーでしたから,ある意味それも必然でしたね.

ちなみに地区予選突破後,関東大会に出た時の競技メニューが上記.女優になりきってやりましたよ(爆)
しかし予選を勝ち抜かないとこれを体験できないというのは惜しいなぁ,是非全員にやってもらいたい,と思いました.

今回の三菱のフロント技術標準?のブラッシュアップにしても,規定の手順をアナウンスするに留まらず実技面のフォローも含まれていて欲しいものです.
各メーカーの技術標準が今後更に充実していってその結果,フロント対応にメーカー毎の個性というか特色のようなモノが自然と生まれてくれば,顧客としては非常に面白く且つ有難いですね.
コメントへの返答
2005年7月29日 6:31
おお!これはこれは.
貴重なコメントありがとうございます.

各種技能コンクールは,グループ全体にとっては志気を高める機会になったり,あるいは個人にとっては(全体の中での)自己の位置付けを確認できるチャンスになったりと,いろいろな面での効果が得られそうですね.そういう機会が全員に回って来ないとするならば,コスト(カネ、場所、日程)の問題なのかなぁ?

スバルユーザーも,かつては冊子のパーツリストを自宅に備え,今やFAST-II で検索した画面を印刷して直接部品注文しに来るお客様も多いようですから,サービスフロントもユーザー以上に迅速な処理能力が求められる状況だと思います.

最近では,首都圏ディーラーでは「パートナー21」システムが稼働し出して,個々の部品発注はもちろん車輌発注~納車までの流れがオンラインで管理されるようになり,ディーラーさんの苦労(データ入力,管理,顧客への情報提供など)はますます大変になったと聞きます.個人がOJT(現場での教育)で自己啓発的に習得していく技能だけでは限界がありますから(人によっては自己啓発学習でもかなりのレベルに達するのでしょうけど),やはり販社全体とかメーカーも含んでの教育プログラムや教育ツールの展開を期待したいところですね.

>各メーカーの技術標準(~中略~)
>対応にメーカー毎の個性というか特色

そうですね。どのメーカーのフロント対応であっても,まずベースとして必要十分な対応がされて,その上で各社の個性が発揮されるような対応が上乗せされるようになると面白いですね.ただ,「敷居の高い対応」になってしまうとちょっと引いてしまいますが.

個人的には,顧客自身のレベルアップも必要ではないかと密かに思っているのはナイショ.

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「[整備] #CBR250FOURフォア [CBR250Four] テールカウルのリフレッシュその1・ステッカー&ストライプ剥がし ... https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8338466/note.aspx
何シテル?   08/19 00:00
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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