• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2005年07月28日

「イヤーモデル(年改)制」 について考える

「イヤーモデル(年改)制」 について考える モデルチェンジやマイナーチェンジなど
関する新聞報道と、それに関する私見。

スバルユーザーのネットユーザー(スバル車に乗っていて、インターネットに接続できる環境にある人々)なら、そのほとんどの人が知っていると思われる「年改制」。フルモデルチェンジの際はもとより、マイナーチェンジの際にも何かとネット上では話題となることが多い。

たとえば「Aタイプは買うな」とか「D型以降の最終型が成熟している」とか「いやいや、後期型はコストダウンが激しいから、買うならBタイプだ」などと、それぞれの人々がそれぞれの視点でまことしやかに持論を展開しているように思う。中には、クルマを買う前には「早く年改しろ!」と言っておきながら、買ったあとには「この先はもう年改するな!」などと実に自分勝手な発言をする者までいるほどだ・・・・(★)。

これは私見だが、富士重工業(株)には年改制は必要なものだ。自動車メーカーの中にあっては、それほど企業体力に優れているとは思えない(>失礼!)会社なので、市場にリリースしたクルマの商品価値を維持・・・いや、少しでもその価値を向上させるためには、年改は必須であると思われる。

もちろん、市場に導入する際には、5年先・10年先を十分見据えて新型車を発表していると思うのだが、新型車は発表された瞬間から、すでに陳腐化が始まっている。要するに、市場に導入する前(開発期間)はもちろん、市場に導入したあとも、地道にその商品力を維持向上させ続けなければ、企業として生き残れない。市場は生き残りをかけた熾烈な戦いの場なのだ。・・・ただ、そうは言っても、やたらと目先のデザインだけがコロコロと変わるような、機能(ユーザーにとっての実利)が伴わないような名ばかりの年改は避けるべきだとは思う。
    余談だが、あまりに年改が続くようでは、アフターマーケット用のパーツを
    リリースしているチューニングメーカーには「泣き」が入りそうであるが・・・。


さて、そんな「年改制」であるが、2005年7月20日付けの日刊自動車新聞によると、トヨタの高級チャンネル・レクサスも年改制を採ると言う。曰く、「プレミアムブランドとして、大切に育てる」ことを念頭に置いての措置だという。同紙の記事の要約は次のようである。

<レクサスの「イヤーモデル制」について>
◎レクサスは、大幅な外観変化を伴わない改良を定期的に実施する。
◎通常5年前後でFMCする他のトヨタ車よりも、モデルスパンを長く取る。
◎通常のマイナーチェンジとは異なる改良を、年1回ペースで積み重ねる。
◎初期ユーザーに配慮しながら、継続的な性能進化を織り込む。

また同紙によると、
  > 発売後2年目から生産期間中、改良を重ねる手法は、
  > 独ポルシェなど有力高級車メーカーが行っている
と紹介されている。富士重工業(株)も年改制を採っているが、有力高級車メーカーとは呼べないので、この新聞記者(ライター)さんの脳裏には、残念ながら国産のスバル車のことは浮かばなかったようである。

それにしても、ポルシェなどが年改を実施すると、「ブランドを大切に育てている」とユーザーに好意的に評され、富士重工業(株)がインプレッサやレガシィを年改すると、「資金が無いからモデルチェンジできないのを年改でごまかしている」などと決め付けられるのは、一体いかなる差によるものか? 実は、前述の(★)で例示したような、「自分だけが最新モデルを得られたら良い」などと考える利己的なユーザーの懐の狭さが影を落としているのではないか、と私は密かに思っている。
ブログ一覧 | 【スバル関係】 | クルマ
Posted at 2005/07/29 22:19:08

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

有給取って三連休
けんこまstiさん

代かき作業 ヤンマー打合せ
urutora368さん

お客様が型取りにいらっしゃいました ...
FJ CRAFTさん

うちの庭に春が来た ! タマちゃん ...
エイジングさん

むしろ焼豚だけで
アーモンドカステラさん

5/16金曜日の朝‼️
ミッキーたんさん

この記事へのコメント

2005年7月29日 22:34
初めまして。
実はちょくちょく拝見させて頂いています。
凄く参考になる記事ばかりでいつも楽しんでおります。

さて、スバルの「年改制」についてですがコレは個人的に賛成です。
と、いうのも
自分の車とどこが変わったのか??
どんな風に変わったのか?
流用できるのか?
といった楽しみができるからです。

同じ車種でグレードと年改区分を考えると膨大な種類になります。
これだけ同じ車種で違いがでるのもスバルならではですよね。

年改の違いを体感できればなお良いのですが・・微妙な部分が多いので仕方ないんでしょうね。

それでは。
またお邪魔します。
コメントへの返答
2005年7月30日 9:10
おお!ようこそお越し下さいました。コメントありがとうございます。

>凄く参考になる記事ばかりで
>いつも楽しんでおります。
そう言っていただけると、更新にも張り合いが出ます。最近は(忙しいので)更新が不定期になりがちですが、今後も私なりの視点でブログなどを書いていきますので、よろしくお願いしますね。

>流用できるのか?
>といった楽しみができる
なるほど。確かに年改前後で流用可能なパーツが無いかどうかを探し出す・・・というパターンもありますよね。ブレーキキャリパがその代表例でしょうか。ユーザーではなく自動車雑誌の編集者の立場から見ても、そうした記事(ネタ)が書けるスバル車は「おいしい」クルマかもしれませんね(まぁ、雑誌には誤認も多いですが)。

>同じ車種でグレードと年改区分を
>考えると膨大な種類になります。
もともとグレードに応じてスタビライザの径を微妙に変えていたり、コイルスプリングのバネレートを微妙に変えていたりするメーカーですので、年改での変更分も加えると、在庫管理部門やディーラーのフロント(整備係)さんの苦労も大変でしょうけどね。

それではまたお気軽にお立ち寄り下さい。
2005年7月29日 22:53
年改制は販売には有効だと自分も考えますね。
1年1年リセットされるというか、たとえBPでもD型を購入する場合、あたかも発売されたばっかりの最新型車を買う気分で買ってると思うんですよ、特にスバル乗り。
もっと言うなら「A型とD型は別物だ!」(byスバル乗り 爆)みたいな。

年式による仕様の違いってどのメーカーもあるはずですが、ユーザーがその違いをいかに認知しているかというと、スバルユーザーがダントツですよね。ある意味マニアックなくらい。
色んな意味でスバルは面白いなぁと思います。
コメントへの返答
2005年7月30日 9:20
毎度さまです。

それぞれの年改は、きっと私たちの想像の及ばない様々な思惑(販売側、設計側、開発側、評価側、広報側など)が入り乱れての「結果」なのでしょうね。「結果」や「折衷案」というと聞こえは良いですが、実は「妥協案」なのかもしれません。仮に妥協案であっても、商品性が向上してユーザーに恩恵が与えられるのなら何も言いませんが。

年改はもちろん他メーカーも実施しているハズですが、ユーザーがそれを良く知っているのは、やはりスバルでしょうね。その意味では、セールスマンにとっては売りやすい時期と売りにくい時期がハッキリしていて、良くも悪くも大変ではないかと察します。
2005年7月29日 22:58
スバルの車、特にレガシィに関しては年改に加えて必ずといっていいほど車の性格が変わるようなビッグマイチェンがありますよね。BG型ではB型からのGT-B、BH型だとD型でかなりの改良が加えられていますから、現行型も近いうちにビッグマイチェンが来るのでは?と予想しています。

レクサスなどでは年改は好意的に受け取られるのは結局の所マスコミがそのように仕向けているからでしょうね。トヨタというブランドにそれだけ力がある、ととることも出来ますが・・・
コメントへの返答
2005年7月30日 9:34
コメントありがとうございます。

>車の性格が変わるような
>ビッグマイチェン
これは単なる私見ですが、次期車型(FMC車)に全面採用される予定の新規メカニズムを、「その車型の最終モデル(最終年改)で先取りして部分採用する」例があるような気がします。つまり、最終車型は次期車型のパイロットモデル的な性格を与えられる部分も時にはあるのでは?と思っています。で、そこで市場データを集め、次期車型ではより成熟させて採用という流れも考えられるかな、と。いや、あくまで私見ですけどね。

>結局の所マスコミが
>そのように仕向けている
あぁ、なるほどなるほど。でも確かにおっしゃる通り、「マスコミにそのように仕向けさせる」力を持っているのは他ならぬトヨタでしょうから、やはりそれだけ底力があると言うべきなのでしょうね。まぁ、結果も出ていない今の段階からレクサスを叩く記事を書く者はいないでしょうけどね。
2005年8月1日 1:55
年次改良は、もともとモデルサイ
クルが長いスバル特有のもので、
その元になっているのはやっぱり
中島飛行機のやり方でしょう。他
社はランニングチェンジもありま
すが、それはVAのためのもの(笑)
欧州車はやっぱりモデルサイクル
が長かったのでYMをやるんですね。
しかし、今では競争力を高める手
段になっているようです。レクサ
スは見ものでですな。VAのみだっ
たりして・・・
コメントへの返答
2005年8月1日 7:28
こんにちは。

欧州車などは元々YM制ですよね。従来に較べるとFMCのサイクルは若干短くなってきているようですが。で、日本車の場合はやはりVA目的でしょうね。まぁ富士重工業(株)の場合は開発人員が少ないこともあってのYM制だと思いますが・・・目に見えない改良(試乗しないと分からないROM定数打ち換え)などもあるでしょうから、中の人、大変でしょうねぇ。

レクサスは、母体がトヨタなんで、やはりVAメインのような気がします(ただし目に見える部分のアピールは素晴らしく、目に見えない部分の割り切り(ショボさ)もスゴイのでしょうけど)。

プロフィール

「経年劣化でガタが来た、CBR250Four(初年度登録から39年)のタンデムステップの構成部品の在庫有無をナップスで確認中。先日の娘と2人でのタンデムツーリングで劣化を認識。メーカー在庫切れだったら、程度の良さげな中古品を探すことになりそう。」
何シテル?   05/11 18:32
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

    123
45678910
1112 1314151617
18192021222324
25262728293031

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

[自作] タイヤ空洞共鳴音の低減・ハンコックV12evo2を静音タイヤにする 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/02 20:28:55
 
[近況報告・その1] 長女の初レガシィの巻  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/11/09 22:23:24
 
「”個体差” について考える」 の巻 
カテゴリ:なぐり書き
2010/08/13 19:26:31
 

愛車一覧

スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
学生の頃に新車で購入して以来、ずっとワンオーナーで乗り続けているバイク、CBR250FG ...
スバル エクシーガ エクシーガtS (年改区分:Eタイプ) (スバル エクシーガ)
YA5A型エクシーガGT(年改区分:Aタイプのターボ車)からの乗り換えです。2012年8 ...
ホンダ モンキーR モンキーR改(2種登録) (ホンダ モンキーR)
レッドバロンで中古のモンキーRを購入後、エンジン全バラシ。 ◎武川88ccボアアッ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation