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2022年02月02日

[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その1_症状認知と初動編

[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その1_症状認知と初動編 2022年1月上旬、車両点検の際に、エクシーガのエンジン右バンクからのオイル漏れを発見しました。
ちょうど 2021年末→2022年始 に、帰省のため自走で「東京~札幌」間を往復(走行距離:2337km)して、無事に戻ってきた直後のことでした。

今回のブログは、オイル漏れを発見したときの状況とその後の対応について記します。


■発見のキッカケ
オイル漏れに気がついた直接のキッカケは、「かすかな臭い」でした。所用で市内を回って帰宅し、駐車位置に駐めて降りた際に、わずかに何かが焦げるような臭いを感じました。

臭いの出所を探っていくと、ボンネットの隙間…フロントグリル側からではなく、右フェンダー側の隙間から、かすかに匂ってきます。オイルが焼けたような臭いだと直感しました。


<↓ボンネットを開けて、臭いのする箇所をさらに探っていきます>


オイルが焼けたような臭いがするとき、大抵の場合は排気系(熱くなるところ)にオイルが垂れていることが多いのですが、今回は「常識」とか「決めつけ」を排除するため、エンジンを上から下方向に、順を追って確認していきました。

<↓臭いのする部位は、大まかに言ってエンジンの右バンクからです>


<↓手持ちのLEDライトを使って、陰になる部分も確かめていきます>


■目視点検と原因推定(その1)
周囲をよく観察していくと、右シリンダーヘッド天面のリヤ側に、うっすらとオイルが溜まった痕跡がありました。

<↓RHシリンダヘッド天面の後端に、オイルが溜まった痕跡を発見>


<↓当該部分をさらに拡大した図>


この「油溜まり痕」のロケーションを、エンジン全体の構成から示すと次の通り。ちなみにエンジンはEJ20型のターボです。

<↓RHシリンダヘッド天面の後端。カム角センサが近接しています>


この部位にオイルが溜まるとすると、真っ先にロッカーカバー(通称:カムカバー)のガスケットからのオイル漏れが考えられます。しかし、ロッカーカバーのガスケットを注意深く観察しても、漏れ痕(オイルリーク経路)が見当たりません。

次に考えられるリーク経路は、前述したカム角センサ(に付いているであろう、O-リング)からの漏れです。可能性としてはありますが、非分解の目視確認レベルでは、明確に原因だと断定するには至りません。

その他の原因としては、当該部位の上に位置している吸気ダクト(ターボチャージャに接続する部品、バンドクランプ締め)からの滲みも考えられます。ターボ車にありがちな、ブローバイガスに含まれるオイルミストが吸気ダクトから滲み出て、滴下して「油溜まり痕」となった可能性です。


<↓ターボチャージャ前の吸気ダクト(バンドクランプの緊迫力低下でオイルミストが滴下した可能性)>


実際にも、吸気ダクトのターボチャージャとの接続口はミストで汚れていました。そのため、RHシリンダヘッド天面の後端部の油溜まり痕は、「吸気ダクトからのブローバイオイルミストの滴下が原因である可能性あり」と1次判断しました。

■視点を変えて事実確認
右シリンダヘッドに油溜まり痕があったことは予想外でしたが(>だから常識を排除して全体点検を行ったわけですが)、これが冒頭で記した「焼けたような臭い」に直結するとは考えにくい。さらに点検を進めます。

オイルが漏れているならば、エンジン油量はどうなっているだろう。微々たる漏れ(→滲みレベル)ならば、レベルゲージの油量は帰省前と変わらずFULL~Lowの中間にあるはず。もしも漏れが顕著ならば、レベルゲージの油量表示値にも変化があるはず。


<↓オイルパン油量は、Lowレベル近くにまで減っていることを確認>


帰省時の「東京~札幌」往復:2337kmを走り切る間に、多少のオイルは消費される(燃焼室へ)でしょうけど、我が家のエクシーガはそんなにオイル消費率は悪くありません。更なる漏れ箇所の確認へと戻ります。

■目視点検と原因推定(その2)
相応にオイルが減っていたので、目視確認の範囲を広げていきます。最終的には排気系周辺部品の確認へと向かいます。

<↓右バンクのロッカーカバーや排気系を目視点検>


<↓いた! ここだ、明らかなオイル漏れの痕跡あり>


排気系(ターボ前の立ち上げパイプ)にオイル痕を見つけましたが、まずはその周辺を注意深く観察します。すると、ロッカーカバーからのオイル漏れを認知するに至ります。

<↓ロッカーカバーの、IGコイル側からのオイル漏れを認知。赤く囲った部位>


<↓ロッカーカバーからの漏れたオイルが滴下して、排気系にまで達したと推定>


念のため、各構成部品の位置関係を部品図で示すと 次のようになります。

<↓ロッカーカバーガスケット。図は左バンクですが構成は右バンクも同様。周囲だけでなくコイル周辺もあり>


<↓ターボ前の排気系(通称:立ち上げパイプ)。ロッカーカバーからオイルが垂れるとここに当たります>


■急ぎ、ディーラーさんへ
ここまでの点検結果より、オイル漏れ症状は明らかであり、排気系にも垂れていることを考慮すれば、安全に関わる問題となる認識です。この確認事実を以て、ディーラーさんに向かいました。

なお、ディーラーさんで現車確認をしていただく(であろう)ことを考慮して、油溜まり痕や漏れ経路(リーク痕)は あえて「そのまま現状維持」とし、トラブルシュートしていただきやすいよう「洗浄や拭き取りをしないで」おきます。

サービスフロントで(自動発券機で)順番待ちの番号札を取り、しばし待機。そこそこ混んでいます。


<↓2階での展示車両の例>
 

その後、呼ばれた際に
 ・ちょうど走行距離で10万kmを越えたので、
  タイミングベルトを交換してほしいこと。
 ・その入庫タイミングと抱き合わせで、今回の
  オイル漏れの原因調査と対応をお願いしたいこと。
 ・長期入庫が予想されるので、代車を希望すること。

を伝えるとともに、「今回はあくまで事前予約のための来店」であり、「実際の入庫は、サービス工場さん(と代車の手配)の都合に合わせて、後日とするつもり」であることを申し出ました。

しかし、そんな当方の申し出に対し「工場が立て込んでおり、いま1月に予約いただいても作業着手は2月か3月になりそう」との回答でした。理由としては、車検入庫車(有効期限が決まっている)が多いため…とのこと。

1月予約で作業は3月?!

予想外の回答をいただいたので、ここは いったん帰宅し、まずは暫定処置としてDIYでオイル漏れ部位を洗浄。その上で、滲みの再発部位を探ることにしました。


<↓ディーラーさんでのトラブルシュートを考慮した「現状維持」は止めて、DIYで洗浄と様子見をすることに>


オイル漏れ・その2「ディーラーさんへの報告書作成」編…に続く。
 ↓
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2022-02-04(Fri.) : 更新
[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その2_報告書の作成編 をアップロードしました。
ブログ一覧 | 【エクシーガtS】 | クルマ
Posted at 2022/02/02 01:40:20

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