去る2023年11月03日(金・祝)、東京都内にある府中刑務所が一般公開されました。
ここ数年間はコロナ禍のため、一般公開は実施されていなかったようですが、今年は「文化祭」と銘打って数年振りに一般公開されるとのことで、娘と二人で見学に行ってきました。
そのときの様子を、備忘録として記します。
■数年振りの一般公開
府中刑務所が年に1回、一般公開されることがある…という情報は、過去のみん友さんのブログで知っていたのですが、ここ数年間は、コロナ禍のため開催されていなかったようです。
ただ、たまたま検索すると、今年(2023年)は「文化祭」という名称に変えつつも一般公開される…との情報をつかみ、娘と二人で見学に行きました。が、イベント開始時刻に現場に行ってビックリ。すでに敷地内をぐるりと入場待ちしている人々の列でいっぱいだったのです。
<↓府中刑務所の広い敷地を半周するほどの、長蛇の入場待ちの列に圧倒される…>
<↓長い塀のカドを曲がっても、入り口はまだまだ先にあります(後続もどんどん増えている)>
■午前の部の見学に間に合わず
ようやく入場門を過ぎて、まず真っ先に向かったのは「刑務所内の見学ツアー」の整理券配布の列に並ぶことです。午前の部で先着1000名、午後の部で先着1000名、合わせて2000名が見学可能とのことでした。
私たちは整理券配布の列に並んだのですが、結論から書くと、先着1000人の枠に間に合いませんでした。恐るべし、刑務所見学ツアー!! もう開門前から並んでいないとダメなようです。
仕方がないので、そのまま引き返して人気の「コッペパン」の即売会の列に並ぶことにしました。
■コッペパンは無事にゲット
この時点で、コッペパンを買うための列も長蛇になっていましたが、引き下がるわけにはいきません。家で留守番をしている子供たちから「おみやげに買ってきてね」と言われていることもあり…。
<↓「1袋1本入り」で税込み100円。あらかじめコインを用意しておく>
ところが大人気のコッペパンは、1人1本までの数量限定販売でしたので、最大でも、私と娘の2人合わせて2本までしか買えません。しかも、順番待ちの列に並んでいる最中は、果たして売り切れになるのか買えるのか分からない状況でした。
<↓「並んでも買えない場合があるよ(>意訳)」との看板が掲げられています…>
内心、買えるかどうかヒヤヒヤしながら列を進んでいきましたが、今回は娘ともどもコッペパンを購入することができました! 娘はその場で食しましたが、私は食べずに(記念のおみやげとして)持ち帰りします。
<↓何とか無事に2人で2本をゲット>
<↓製品表示ステッカーの製造者欄が「府中刑務所」となっています!>
コッペパンを無事にゲットできたので、今度はその足で「午後の部の刑務所内 見学ツアー」の列に並び直します。
■午後の部の整理券を無事ゲット
午後の部の見学ツアーの整理券配布は12時からでしたが、今回は11時頃には並び始めた甲斐あって、無事に2名分の整理券をいただくことができました。
<↓整理券にはナンバリングがされており、見学者情報も管理されます>
<↓手荷物検査場の先に2重ゲートがあり、そこから先が刑務所内>
手荷物検査を受けたあと、その手荷物をビニール袋の中に入れるように促されます。荷物をビニール袋の中に入れ終わると、今度はそのビニール袋の「持ち手」の部分を結束バンドでキリキリと縛り上げられるのです(開けられないように)。
見学者が、刑務所の敷地内に何か持ち物を置いて行かないようにするための措置なのでしょう。結束バンドで持ち手を縛り上げられたビニール袋は、見学ツアーが終わった出口(のみ)にて、ハサミを渡されて初めて開封することができるシステムです。
そして当然、堀の中は撮影禁止。
(なので画像無しです。)
刑務所内は見学順路が定められており(順路以外はロープなどで区画され、立ち入り禁止とされています)、一定人数ごとに見学時間を分けて開門していました(一度に多人数を入れない措置)。
敷地内は、家具などの木材加工棟、金属加工棟、自由帳やメモ帳などを製造する印刷工場など、収監されている人々が高い技術で製品を生み出すための設備が、生産品目ごとの棟に分かれていました。
そのほか、浴場も一般公開されていました。浴場の入口には、入浴時に守るべき規律が日本語や中国語、韓国語で書かれているだけでなく、もちろん英語やその他の言語など10カ国語くらいの言葉で掲示されており、犯罪者の多国籍化を伺い知ることとなりました。
その規律の一例として「かけ湯は3杯まで」というのが印象的でした。湯船に入る前に、身体にかけて良いお湯は風呂桶3杯までだなんて…。娘は「絶対ムリ!」と強く否定していました。普段、私たちはどれだけ自由に水やお湯を、文字通り湯水のごとく使っているのだろう…と反省させられました。
■展示即売会
いわゆる「堀の中の見学ツアー」では、1時間強?の時間を掛けてじっくりと観察させていただきました。すべての窓には面格子(窓用フェンス)が付いているし。製品生産用の各作業棟のトイレは、すべてガラス張りで外から中が見えるようになっているし…。
といった、大変貴重な体験ができた次には、展示即売会のテントに向かいます。収監者が製作した製品も売られています。また、府中刑務所以外の刑務所で製作された製品も売られていました。
<↓木工製品の例>
<↓金属加工のオブジェも>
<↓小銭入れ、まな板、パズル、刑務所ストラップなど>
<↓府中のラグビーチームとのコラボ製品も販売>
<↓和柄のトートバッグ>
これらの一連の出品物を見て回り、私は和柄のトートバッグを買いました。会社の中で会議室を移動する際に、ノートPCを入れて持ち運ぶ際にちょうど良いサイズだったためです。和柄というのも気に入りました。
<↓その他の販売品の例>
<↓このタグ(エンブレム?)は貴重かも>
■特種車両の展示も
敷地内では、消防自動車や白バイ、パトロールカー(1BOX)も展示されていました。パトカーなどは自由に触れて・運転席にも乗っても良いようでしたが、こちらも順番待ちの列が長い! ということで、後回しにしていたら、いつの間にか車両が引き上げられて消えてしまい、少々残念でした…。
<↓パトカーの一般公開も人気でした>
<↓乗る順番待ちの列に並ばなかったので、後方(のみ)からパチリと撮影>
こうして、娘とともに初めて訪れた「府中刑務所の文化祭」では、大変貴重な体験をさせていただくとともに、多国籍化する犯罪者の収監に(関係者が)苦労されているであろうことを感じ取る機会を得ました。
いわゆる「堀の中」を垣間見ることによって、我々の「日常の平和さ」を実感する(ありがたみを振り返る)ことができたように思います。機会があれば、また訪れてみたいと思った次第です。
■その他の印象的だったもの
最後に、「府中刑務所の文化祭」で目に付いたものを、画像で挙げてみます。特に他意は無く、文字通り「(個人的に)目に付いたもの」の紹介に留(とど)まります。
<↓恐らく監視カメラ? 非常灯? 塀の至るところに設置してありました>
<↓マンホール。穴の中から開けられないように、外側からロックされています>
<↓装いも新たに「文化祭」と銘打ったイベントの象徴であるアーチ>
<↓そのアーチ(バルーン)に、エアを供給するための圧送ポンプは必需品>
<↓エアを圧送するポンプ一式は、「突合検査」なる点検を毎年受けてメンテされている>
そうか~、「突合」って言葉は初めて見たわ。「データや数字、物品などの内容が同じであることを確認する」という意味らしい。とすると、登録台帳と現品が一致していることの確認が取れているって意味なのかな。
エアポンプの性能が、アーチバルーンを膨らませるに足るだけの吐出能力があるかどうか…とか、そのバルーンアーチに損傷(亀裂や穴など)が無いかどうかの検査をパスしている…という検査合格シールではないのかなぁ?
…というように、非日常の世界に触れることのできる機会を楽しんだ次第です。
以上、私的な雑記を含む参加記録でした。
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Posted at
2023/12/21 23:05:14