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2005年12月11日

[検討] ブレーキランプ玉切れ検出回路の後付・後編

[検討] ブレーキランプ玉切れ検出回路の後付・後編 前編・トヨタ コルサ編 からの続き)。

レオーネは生産期間が長かった(※)ので、いつの時代の(どのモデルの)サービスマニュアルを参照にすべきか少々迷ったが、型式の新しいモデルで参照した方が良いだろう。・・・まぁ新しいモデルの方が、実はマイナーチェンジでコストダウンのあおりを受けて装備が省かれることも、多々あるのだが・・・。

(※)平成になってインプレッサがデビューする直前まで、MAIA (マイア)シリーズが継続販売されていた。なおバンモデル(商用)については、その後もしばらくの間 生産され続けていたようである。

とりあえず、レオーネの中でも新しいモデル用のサービスマニュアルを見たのだが、通常、マイナーチェンジ後のサービスマニュアルは 「追補版」 としてしか発行されない (前モデルとの変更点のみしか記載されない) ことが多く、ブレーキランプの玉切れ警告灯については記載が無かった。

結局、1984年7月版 のサービスマニュアルまで さかのぼったところで、該当記述を発見!レオーネ(呼称:ALL NEW LEONE)にも球切れ警告装備があったことが、無事確かめられた(左上画像参照)。

私見だが、サービスマニュアル同士を較べると、前編 で述べた トヨタ・コルサの方が、初めて見る者でも目次から目的ページへとたどりやすく、またアイコン(絵表示。アイコラじゃないぞ・・・念のため)も多用されており好感が持てた。一方 記述内容については、レオーネの方が原理や作動状況について詳しく記述されているように思えた。・・・まぁ、今となっては両者(両社)ともに かなり昔のサービスマニュアルなので、それぞれの特徴が現在リリースされている両社のサービスマニュアルにも共通するか否かは不明であるが。

以下、レオーネのサービスマニュアルからの抜粋である。
  ◎レオーネでは、「ストップランプチェッカ」 と呼ばれる回路でストップランプの断線を検出する。
  ◎「ストップランプチェッカ」 の原理は次の通り。
    ・左右それぞれのストップランプに接続している コイル L1・L2は、互いに逆巻き になっている。
    ・ブレーキランプに異常が無ければ、L1・L2の 磁力はキャンセルされる ので発生しない。
    ・片側が断線すると、正常な方のコイルに磁力が生じ、その結果 リードスイッチが作動する。
    ・リードスイッチが作動すると、インパネのパイロットランプ(警告灯)が点灯する仕組み。

なるほど なるほど。「チェッカ」 とは、互いに逆向きに巻かれたコイルの磁力特性を利用したものだったのか。正常時にはキャンセルされ、しかも異常(球切れ)が 左右のどちらに発生しても同じ結果を出力する という点がキモですね。恐らくトヨタ・コルサで言うところの 「ランプフェイリアインジケーターセンサー」 なるものも、同等なものだと思う。

ところでこの 「ストップランプチェッカ」、一体いくらするのかパーツリストで値段を調べてみた。すると、な、な、何と、
  ◎前期モデル用(88091GA050) で 6,730円
  ◎後期モデル用(88091GA060) で 6,900円
も することが判明。しかもこれはパーツリスト発行当時の価格であるから、現在ではさらに価格が値上がりしている可能性も十分ある。

市販のブレーキランプ(電球)は左右2個を買っても1,000円前後であるから、左右同時の球切れが6~7回発生したと仮定しても、まだ 「ストップランプチェッカ」 の方が割高になってしまう。コスト管理手法が 「乾いた雑巾を絞る」 と比喩されることの多いトヨタにおいては、同様なシステムのコストはもっと低いと考えられるが、いずれにしても (この時代のパーツとしては) 価格は高いと言わざるを得ない。これでは他車(他社)部品の流用どころではない。

いやぁ、それにしても、ブレーキランプの球切れ警告システムがこんなに高価なものとは思わなかった。もしもクルマの販売価格が末端価格ベースで約7,000円も抑えることが出来て、しかもブレーキランプ自体の耐久信頼性が向上して球切れの発生する確率がほとんど無いものと仮定したなら、コスト管理のきびしい車種ほど、ブレーキランプの球切れ警告灯のような装備は(作動頻度も考慮して)省かれてしまうのではないだろうか。

単に球切れを知らせるだけの回路ならば、最も原始的な方法の一つ・・・左右のブレーキランプそれぞれに直列にインジケーターランプを追加設置すれば良いだけのことであるが、この方法だとブレーキング時には常にインジケーターが点灯することになってしまう(球切れのときだけ点灯しなくなることでワーニングとなる)ので、目障りとなるかもしれない。

・・・ということで、結局 私が 「昔の時代のクルマには、ブレーキランプの玉切れ警告灯があった」 という やりとり から トヨタ・コルサ と スバル・レオーネ のサービスマニュアルを見た限りにおいては、
  ◎「日頃の仕業点検において灯火類をチェックする
  ◎「万が一のために、予備の電球をクルマに積んでおく
ということが、最も費用がかからず、しかも基本的な対処法ではないか・・・と思った次第である。ただし私の場合は以前のクルマ (BC型レガシィセダンRSターボ) で使っていた資産を再活用すべく、上記2項目に加え、LEDハイマウントストップランプを追加設置するのが最も現実的な解であろうという、至極当然の結論に至った。

昔のクルマのサービスマニュアルから知識が得られた点は確かに収穫であったが、やはり現代のクルマには現代のクルマや周辺事情に見合った手法で安全性を確保するのが良いだろう。
ブログ一覧 | 【GDA-Cインプレッサ】 | クルマ
Posted at 2005/12/12 23:59:09

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