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調布市のKAZのブログ一覧

2005年06月08日 イイね!

「スバル最中」から「360(サブロク)焼き」へ

「スバル最中」から「360(サブロク)焼き」へ自動車関連商品のモデルチェンジに関する話・その2。
(参考:その1「スバルサブレー」編 → こちら。)

昨日(2005年6月7日)のブログでは、自動車関連商品のモデルチェンジの難しさ について、スバルサブレー を例に挙げて述べた。今日はその第二弾・・・古い焼型を再利用することで新商品の立ち上げに成功したという話の紹介である。

一部のスバリストにとってはすでに有名な話だが、群馬県の富士重工業(株)・本工場の近くに「伊勢屋」さんという和菓子屋さんがある。1935年の創業というから、すでに老舗と言って良いだろう。現在の主な商品には「スバル最中(もなか)」、「THE スバル(瓦せんべい風味)」、「360(サブロク)焼き」などがあり、毎年多くのスバリストが記念に同店を訪れるという。

このうち「スバル最中」については、もともと「創業10周年記念イベントで配布するためのお土産」として富士重工業(株)から製作依頼を受けたことがキッカケで商品された・・・と伝えられるから、かなりのロングラン商品と言える。事実、この「スバル最中」は過去に大きなモデルチェンジを2回実施して現在に至っている。つまり、現在店頭で売られている「スバル最中」は3代目のデザインということだ。

1回目のモデルチェンジは1984年で、「てんとう虫」の愛称で知られるスバル360(昭和33年3月発売)を型取ったそれまでのものから、レオーネを模したものに焼型が変更された。2回目のモデルチェンジはつい最近のことで、レオーネを模したものから、ついにというかようやくというか、獲物を狙う鷹の目をモチーフにした現行レガシィ(BL型と思われる)を模したものに焼型が変更された。

実は1回目の焼型更新(1984年)は不運だ。「スバル最中」に新採用されたレオーネのデザインは、初代レオーネ1400クーペ(※1)を模したように見えるのだが、その年の7月には実車の方がいわゆる「ALL NEW レオーネ(※2)」にフルモデルチェンジしてしまったのだ。せっかくそれまでのスバル360から焼型を更新したというのに、いきなりデザインが(新型ではなく)旧型レオーネとなってしまったことになる。最中(もなか)としては新型なのに、描かれたデザインとしてはすでに旧型車・・・。まさか実車が新型にモデルチェンジされるよりも前に、お菓子の方が先に新型デザインとするワケにもいかないだろうから、運が無かったというより他はないだろう。

  (※1)初代レオーネ : 1971年10月実車デビュー、CMキャラクターは歌手の尾崎紀世彦氏。
  (※2)ALL NEW レオーネ : 1984年7月実車デビュー、ボディとしてはレオーネの最終型。

・・・このように、自動車関連商品は永(なが)く売ろうとすればするほど、どのタイミングで更新するべきか(あるいはしないべきか)を「読み取る」苦労は大変だと考えられる。そういった経験を生かしたのかどうか不明であるが、現在発売中の「スバル最中」が現行モデルであるBLレガシィの型を模したものであるという事実は、「実車と最中のモデルタイミングに時期的なズレが少ない」という点 (実車がデビューしてからでないと焼型にも新デザインが反映されないこと) を考慮すると、驚異に値することかもしれない。

さて、古くなった焼型は一体どうなるのだろうか? 一般的には再利用されることなく除却(廃却)されるか、あるいは資料として例外的に保存されることが精一杯のようだ。本来ならば、「スバル最中」の焼型についても同様だと考えられる。ところが伊勢屋さんの措置は違い、古くなった「スバル最中」の焼型を、こんどは違う商品の開発に流用して量産化を図り、見事生かすことになったのだ。その新商品こそが、左上の画像上段に示す「360(サブロク)焼き」なのだ。

一度減価償却した焼型を、再度(別の商品の量産焼型として)減価償却させることは、なかなかできないものである。商品そのものだけでなく、その上流側=商品を量産するための「焼型」についても、再利用やリサイクルが活発に検討される世の中に突入しているのかもしれない。
2005年06月07日 イイね!

スバルサブレーの変遷に見るモデルチェンジの難しさ

スバルサブレーの変遷に見るモデルチェンジの難しさ自動車関連商品のモデルチェンジ
は難しい・・・という話。

富士重工業(株)の各事業所では、年に1回、地域住民を対象とした一般開放型の感謝祭が開催されることがある。その模様の一部は、すでにブログ(2005年5月2日2005年5月8日2005年5月29日2005年5月30日)やフォトギャラリー(B9トライベッカ)などでもお伝えした通りだが、今回はその富士重工業(株)の敷地内にある売店(生協)で販売されているという、「スバルサブレ」 なるお菓子について考えてみたい。

左の画像は、新旧スバルサブレー の包装とその中身を写したものである。上段が旧・スバルサブレーの包装の外観で、中段が現在のスバルサブレーの包装の外観となっている。下段はもちろんその中身(サブレー本体)を写したものである。

旧・スバルサブレーの包装に描かれているクルマは、いわゆる「ALL NEW レオーネ」 だ。手元の資料によると、ALL NEW レオーネは1984(昭和59)年7月に発売され、同年の主な出来事にはロサンゼルス・オリンピック、グリコ・森永事件があり、歌謡界では北ウィング(中森明菜)、ワインレッドの心(安全地帯)がヒットした、とある。

果たして昭和59年以前にも「スバルサブレー」が存在したのかどうか、あるいは仮に存在したとしても、その包装にはどんなクルマが描かれていたのか?・・・については、残念ながら私には(古くて)分からない。ただ、少なくとも「スバルサブレー」は ALL NEW レオーネ発売後にはすでに存在しており、当時の富士重工業(株)の主力車種であるレオーネのイラストが描かれていること、イラストはデフォルメではなくリアルな画調であること、レオーネだけでなくその背景(先進都市をイメージ?)も描き込まれていること、などの特徴が画像から確認できる。

さて、富士重工業(株)の歴史的ヒット作である初代レガシィのデビューは1989(平成1)年1月である。ALL NEW レオーネは昭和時代の設計だが、平成になってからも、その後継機種であるインプレッサが1992(平成4)年11月にデビューするまでの間、マイアやマイアII などのお買い得モデル、あるいはエステートバンがラインナップされていた。したがって、スバルサブレーの包装が新デザインへとモデルチェンジしたのも、だいたいその時期と前後した頃であると推定することができる。

富士重工業(株)の売店(生協)で販売される「スバルサブレー」は、きっと、打ち合わせなどで敷地内に入った関連取引先の関係者などが買い求めるのだろう。あるいは、富士重工業(株)の社員さんも、贈答用として買うのかもしれない。いわば、富士重工業(株)を代表する おみやげの顔 と言っても良いだろう。とすると、販売面ではレガシィが看板車種となり、レオーネも生産中止となって後継のインプレッサが立ち上がったあとでは、必然的にスバルサブレの包装もモデルチェンジせざるを得なかったのだろう。

ただ残念なことに、包装の新デザインはレガシィのイラストにはならなかった。最終型のレオーネは非常に息の長いモデルであったが、レガシィは4~5年でフルモデルチェンジする。いくら おみやげの顔 的存在であっても、実車のフルモデルチェンジに合わせて毎回毎回包装デザインを変更していたら、コストがかかって仕方が無いのだろう。左上の画像中段に示す通り、「SUBARU サブレー」の文字は残されたものの、なんだか非常に抽象的なデザインとなった。つまり、主力車種のイラストを廃する代わりに、販売タイミングを気にしないで済む「つぶしの利く」デザインを得たとも言える。

TV特撮戦隊ヒーローものや少女向けアニメが、「カクレンジャー」 とか 「アバレンジャー」 とか 「マジレンジャー」 などとモデルチェンジしたり、あるいは 「おジャ魔女どれみ」 とか 「も~っと!おジャ魔女どれみ」 とか 「おジャ魔女どれみドッカ~ン」 などとモデルチェンジするのに合わせて、それらの関連商品(Tシャツやウィンナーソーセージなど)がリアルタイムでタイミングを合わせて目まぐるしくデザイン変更されるのとは、好対照だ。

このような大衆路線的な販売量を見込むことが困難な自動車関連商品(特にメーカー直販のおみやげ商品)は、なるべくコストをかけずに息の長い販売を目指すことになるから、スバルサブレーの包装が簡素化・汎用仕様化されるのも、個人的には非常に残念だが 時代の流れ で仕方のないことかもしれない。そういった目で見ると、画像下段のサブレー本体も、レオーネにもレガシィにもインプレッサにも見えないこともない。いつの時代でも販売できそうなシルエットになっていることに気がつく。製造型の型費の減価償却を考えると、サブレー本体のデザインは、その包装デザインよりも遙かに自由度が制限されているかもしれない。

インプレッサやレガシィのモデルチェンジを考えながら、こうした 関連商品のモデルチェンジの難しさ を思いやってみた次第である。
2005年04月08日 イイね!

瓦せんべい・SUBARUバージョン

瓦せんべい・SUBARUバージョン表記の通り、瓦せんべいのSUBARUバージョンを購入しました。発売元は神戸市の(株)垂水亀井堂です。

# 群馬県太田市で売っている「スバルサブレ」
# や「ザ・スバル」、あるいは「てんとう虫
# サブレ」などとはまったく別物です。

興味のある方は、キーワード ”垂水亀井堂” などでググってみてください。該当サイトが出てきます。実は瓦せんべいには、冠婚葬祭用としてウェディングバージョンや家紋入りバージョンなど、たくさんのバリエーションがあったんですね。

まぁ、いったん焼型を製作すれば、しばらくの間(型が消却されるまでの数年間~十数年間?)は量産できますからね。

ただ残念なことに、表記のスバルバージョンはまだサイト内では紹介されていないようです。

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「[整備] #CBR250FOURフォア [CBR250Four] ガソリンタンクの水抜き(ドレン)経路に目詰まり発覚(その3・原 ... https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8313510/note.aspx
何シテル?   07/28 00:00
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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